2000年に旗揚げの劇団はぶ談戯。
2003年より、主宰穂科を含む劇団員のほとんどが東京の下町育ちであることから、「下町三部作」シリーズを決行。
一定のテーマを多角的、リアリティを重視したに表現する試みで好評を博す。
2年間の休団の後、エンターテインメント性も取り入れ、昭和場末の世界観を基調に、歌やダンス、殺陣といった見た目に華やかな表現方法を獲得。
ところどころで昭和歌謡曲をマイク片手に歌いながらの物語を展開させる「カラオケミュージカル」という独特の世界観で多くの人を魅了し絶賛を得ている。
はぶ談戯『それはオススメしないけど』 撮影:市原直人
コロナ禍を経て、はぶ談戯の4年ぶりの本公演となる本作のテーマは『悪夢』。
舞台を2方向から囲むように客席が配置されている特殊な舞台構造で、壁一面には悪夢をイメージした壁画が施されている。本作のテーマである「ちょっとおかしな悪夢」を、観客も巻き込まれながら一緒に体感することができる。
作・演出は、フジテレビ『ほんとにあった怖い話』や、この夏話題になった『呪怨 THE LIVE』などの脚本を手掛けており、はぶ談戯すべての作品を書いている主宰・穂科エミ。
その穂科の完全新作となる今作を支えるのは、関西小劇場界を中心に活躍し、NHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』などの映像作品にも出演している俳優・丹下真寿美や、テレビドラマ『WATER BOYS』をはじめ多くの作品で人気を博している石井智也など多くの実力派俳優たちだ。
本作が10月5日(木)に新宿サンモールスタジオで開幕した。
はぶ談戯『それはオススメしないけど』 撮影:市原直人
『そこはサメ肌ーっ!』
女は今日も叫びながら目を覚ます。
しがない物書き女は、〆切に追い詰められるほど奇々怪々な夢を見る。
「夢をそのまま書けたら傑作が生まれるのに」
夢は女の人生と似ている。
苦悩や絶望も、いつの間にか忘れてしまうから同じことを繰り返す。
夢も現実も、奇々怪々の者たちによってだんだんと導き出されていく女の人生行路。
書いて書いて書き殴って爪痕を遺し『人生の〆切』に向かっていく、サイケティックでドリーミングな物語。
『あの夢はオススメできないけど…見にいく?』
はぶ談戯『それはオススメしないけど』 撮影:市原直人
はぶ談戯『それはオススメしないけど』 撮影:市原直人
上演は10月9日(月・祝)まで。
詳細は公式サイトで。
(文:はぶ談戯 監修:エントレ編集部)
舞台『それはオススメしないけど』
【作・演出】穂科エミ
【出演】雅憐(はぶ談戯)・南貴子(はぶ談戯)・長谷椿(はぶ談戯)※声のみの出演
丹下真寿美(T-works)・橋本恵一郎(株式会社Quick)・佐河ゆい・
石井智也・こうのゆうか(プロジェクトリコロ)・
廣瀬響乃(ポップンマッシュルームチキン野郎)・
井上ほたてひも(ポップンマッシュルームチキン野郎)・中山智瑛
2023年10月5日(木)~10月9日(月)/東京・サンモールスタジオ
公式サイト
http://hub-web.jp/