深海洋燈（しんかいらんぷ）『KID～キッド～』が新宿スターフィールドで開幕／上演は18日(月・祝)まで
深海洋燈『KID～キッド～』
深海洋燈（しんかいらんぷ）による舞台『KID～キッド～』が9月11日（月）に、新宿スターフィールドで開幕した。上演は9月18日(月・祝)まで。
深海洋燈(しんかいらんぷ)とは、長年の芸術経験を持つ、多様性に富んだ俳優やクリエイターたちから生まれた集団。まだ見たこともない景色、独創的な世界観から紡がれる心理描写を用いて、劇場の枠組みをも飛び越えた作品を生み出している。
深海＝光の届かない暗闇。まだ誰も踏み入れたことのない未知の世界。
洋燈＝灯りを燈し、無限の可能性を模索する。
深海洋燈『KID～キッド～』メインビジュアル
本作はチャールズ・チャップリンの映画「キッド」、「独裁者」より着想を得て、米メキシコ間の子供の国境越えの問題や、世界各国に1億人以上いると言われているストリートチルドレンの問題、今なおはびこる人身売買のブローカー問題などをエンターテインメント要素を取り入れながら痛烈に挿入し、血のつながらない親子の愛を描く。
本作が9月11日（月）に、新宿スターフィールドで開幕した。
ある国でまた臓器売買をする人間(ブローカー)が現れている。国、平和、大義を掲げるのは結構、革命を起こそうとするのも結構。だがその為に、あらゆる軍事力を手に入れる為に莫大な金が必要だ。
その金はどこから出てくるのだ。全て弱者から抜いた血ではないか。それを使って争いを起こして、誰がまた血を流すのか、誰が苦しむのか。
ある国のだれそれが革命に失敗して殺された。またある国のだれそれが来日して賛辞を得た。そこまでして守らなければならない国とは何なのか。
そこに答えはない。答えは出せない。人類史が始まってから、これに答えを出せた人はいない。どうすればいいかも分からない。
でも1つだけ確かなことは、こんな思いは後世に残してはいけない、させてはいけない、繰り返させてはいけない。
ましてやこどもたちから奪ってはならない。
このキッドという作品は答え合わせをする作品ではない。
不毛ともいえる悩みを幕があいてからも考え続ける。
ただ藻掻きながら懸命に生きるだけだ。
だからこそ『KID』は一生向き合っていく作品なんです。
深海洋燈『KID～キッド～』カーテンコールより
本作は9月17日（月・祝）まで新宿スターフィールドで上演される。
詳細は公式サイトで。
https://shinkailamp.wixsite.com/-site-1
（文：エントレ編集部）
深海洋燈『KID～キッド～』
【作・演出】申大樹
【出演】小林由尚(深海洋燈) 史椛穂 気田睦(田んぼのシャーマン) 高橋孝衣 里見瑤子［A・Cチームのみ出演］ 阿部ぽてと(THE☆JACABAL’S) 光木麻美(劇団 1980)
馬場煇平 瑠花 多賀名啓太
天宮来来来［※Bチームのみ出演］ 武田治香(深海洋燈) 傳田圭菜(深海洋燈) 申大樹(深海洋燈) 松田優(ワイルドシング)
【声の出演】佐藤梟
2023年9月11日(月)〜18日(月・祝)／新宿スターフィールド
