チームホッシーナとは、2013年8月8日8時8分 末広がり的無限大∞的タイミング的に発足したチーム。保科由里子が創りたい演劇を、自由にノビノビと創作するために必要な人たちが集まっている。メンバーは小池みのり・谷内愛・藤田光之・藤原彰子・保科由里子・山﨑将平という、最強に素敵で最強に自慢の6人だ。
主宰の保科由里子(俳優。劇作家・演出家。翻訳家・訳詞家)は、日本大学芸術学部音楽学科声楽コース卒業後、単身ニューヨークに渡り、俳優として11年活動した後帰国。以後、日本を拠点に、小劇場から2.5次元舞台を含む商業作品まで幅広く活動している。
チームホッシーナ ロゴ
ブロードウェイを始めとするNYの舞台や舞台関係者たちは、いじめられてる人、LGBTQの人、マイノリティの人、居場所がないと感じる人、孤独な人、社会やコミュニティや家庭などから疎外感を感じてる人たちに向けて、常に語りかけていた、「あなたは一人じゃない。あなたはあなたのままでいい」と。
この体験が、今回上演される『なにをシェアするハウスター』を書く動機になったという。「普通の人たち」による差別、偏見、自分を縛るコンプレックスなどから自由になって「私は私のままでいいのかもしれない」と気づく物語だ。
出演は元宝塚娘役で「エリザベート」に連続出演中の秋園美緒、劇団四季出身で「ライオン・キング」のナラ役を務めた上田亜希子、劇団四季出身で「ジャージー・ボーイズ」に出演の遠藤瑠美子、「FUN HOME」でアリソンの子供時代を演じた笠井日向、劇団四季出身で初演に引き続き「ビリー・エリオット」再演にも出演する高橋卓士、劇団四季出身で「ウエスト・サイド・ストーリーSeason 3」に出演する富永雄翔、「ピーターパン」で主役ピーター・パンを演じた中村美貴、ジュノンボーイ特別賞受賞の山﨑将平。この8名がメインキャストとして、それぞれの物語を綴る。
未婚・子無しの花園が経営する、ヨガの先生見習い、地味なコスプレイヤー、ホストクラブで働くゲイの男性などが住む女性専用シェアハウスに、離婚したてのシングルマザー・西澤が中2の娘・美咲と入居してくる。そこで知り合う「普通の大人たち」のカッコ良さに勇気を得て、美咲は「私は明日からズボンで学校に通います」と突然宣言する。しかし、その美咲の一言により、カッコイイと思っていた「普通の大人たち」の無自覚な偏見や差別心が見え隠れし始め、西澤親子の為の歓迎パジャマパーティの雲行きが怪しくなっていく。。。チームホッシーナ約4年ぶりの劇場公演、新作オリジナルミュージカル。
「なにをシェアするハウスター」は、私たちの日常生活の延長線上にある社会問題を、ミュージカルコメディ仕立てにしたエンタメ作品です。
みどころは大きく3つ。
1つ目は、様々な差別について。私たちは、無意識に無自覚に、そしてカジュアルに大なり小なり差別をしています、性差別、年齢差別、言語、結婚・未婚、趣味、などなど。その残酷さと愚かさを、普通の大人たちの日常を通して描きます。
2つ目は、多様性について。普段の生活ではなかなか認識しにくいですが、私たちの社会には様々な人がいて共に暮らしています。その当たり前のことを、物語の舞台となるシェアハウスを通して描きます。
そして3つ目は、女性の描き方について。物語の軸に女性を配し、なるべく複雑な役として描いています。複雑な役や葛藤が深く描かれている女性の役が多くない、などとハリウッドでも言われているように、女性が主軸になって女性の話を物語る作品は多くありません。チームホッシーナの主宰であり、今作の作・演出が女性であることを踏まえ、女性のキャラクターを葛藤や悩みのあるリアルな役として描いています。
これら3つを含んだ物語を、登場人物8人のドラマ+コメディ=ドラメディの群像ミュージカルとし、商業ミュージカルなどで活躍する力のある俳優8名(+プラス日替わりゲスト計4名)と共にお届けします。
本作は1月22日(水)から東京・赤坂レッドシアターで上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
チームホッシーナ第四回劇場公演『なにをシェアするハウスター』
【作・演出】保科由里子
【音楽】藤本藍
【振付】原田美穂
【出演】秋園美緒・上田亜希子・遠藤瑠美子・笠井日向・高橋卓士・富永雄翔・中村美貴・山﨑将平
2020年1月22日(水)~1月26日(日)/東京・赤坂レッドシアター
公式サイト
チームホッシーナ第四回劇場公演「なにをシェアするハウスター」
チケット
こりっち