四国地域の舞台芸術ショーケース『四国サマーフリンジ vol.2』が7月5日から東温市にて開幕

『四国サマーフリンジ vol.2』が7月5日(土)から東温アートヴィレッジセンター シアターNESTにて上演される。

四国サマーフリンジは、四国地域を拠点とする現代演劇カンパニー「片隅企画」が企画制作を行う、舞台芸術ショーケース企画。
2022年、愛媛県松山市の小劇場・シアターねこにて初めて開催され、今回が2回目となる。四国内の舞台芸術分野のコミュニティの活性化と、作品創作の質・モチベーションの向上を目的として始まった企画で、チャレンジ精神あふれる個性豊かな舞台芸術団体が参加する。

INTRODUCTION

四国内で舞台芸術活動を行なっている団体が作品を持ち寄り、ショーケース形式で作品の上演を行います!
注目の劇団・カンパニーが東温アートヴィレッジセンターに集結!
四国の舞台芸術の「今」を劇場で感じてみませんか?

 

第二回目となる開催では、次代を担う注目の若手団体から、日本初演となる国際的な作品など、多種多様な4作品が登場。ショーケースとして2団体連続で上演を行い、また上演後には各回テーマを変えながらアフタートークを実施。トークでは、「アート分野の地域おこし協力隊制度」「各地域の演劇シーン」「アート中間支援と地方での制作活動」など、様々なテーマを市役所職員や制作者などを交えて語られるとのこと。

上演作品詳細・団体プロフィール


YORIKO MAENO Dance Theatre×片隅企画(香川・愛媛)
『HIROs LIED ~HIROの唄~』

演出・振付=前納依里子
出演=三好直美 福島優菜(片隅企画)

認知症を患う母親ヒロとその娘のベルリンでの日常生活を軸に、認知症患者の戸惑いや介護者の葛藤、さらには母娘の絆や生命の循環まで、多角的に迫るダンスシアター作品です。ダンスはもちろん、演劇的ストーリーテリングと美術・映像演出、多様な音楽とサウンドを駆使した幻想的演出が観客の心を揺さぶります。

音楽|青島主税
美術デザイン|蔵美佳子
衣装・映像|前納依里子
照明|中村友惟(東温市地域おこし協力隊)
舞台美術製作|大瀬戸正宗(片隅企画)

【YORIKO MAENO Dance Theatre】
ダンサー・振付家・演出家である前納依里子が、作品ごとにメンバーを集めるプロジェクトベースのダンスシアターカンパニー。身体表現と演劇・美術・音楽など様々なジャンルを融合させ、幻想的な舞台を創る。これまでに東京とベルリンで活動、2024年より三豊市に拠点を移す。

【片隅企画】
主宰、大瀬戸正宗による舞台芸術カンパニー。2020 年立ち上げ。2024年、愛媛県東温市に拠点を移す。作品の創作・上演のほか、東温市と協働し、地域の文化振興を目的とした各種企画を展開している。



ほか、(愛媛)
『三月十一日の夜のはなし』

作=オノマリコ
演出・出演=ほが

あの夜はいい夜だった。震災の夜。女は中野の店にいた。常連さんと一緒に、飲んで歌って騒いでいた。妹からのメール。夫からの電話。パソコン越しに見る人々の善意。あの夜はやさしい夜だった。女は語る。2011年3月11日。夜のできごと。

スタッフ|ほが 平野友哉

【ほか、】
愛媛県松山市で活動する「ほが」が20代の終わりに一念発起し名乗(ってみ)るソロユニット。芝居をしたり、制作をしたり、日常に演劇が溶け込める隙間を探したり。浮遊しつつ演劇を見つめています。



劇団ど鍋(愛媛)
『見上げる魚と目が合うか?』

作=原田ゆう/演出=稲葉香帆
出演=木村波音 安部優花

転職活動中に出会った二人の女性・梨絵と妙子が、面接開始まで待っている中、言葉を交わし、互いの過去や不安、希望を垣間見せながら距離を縮めていく。屋上に現れた謎の人物の存在をめぐる動揺が、彼女たちの内面と対話を際立たせる。

スタッフ|田畑匠輝 稲葉香帆 東朋生

【劇団ど鍋】
愛媛大学や松山大学の学生を中心に2023年に結成された劇団。日常の人間関係やその不可思議さをテーマに、独自の視点で苦悩を描いた作品を上演している。四国学生演劇祭にも参加し、地域で活動の幅を広げている。



シスタービープ(高知)
『新・大橋、山下くんを追う。』

作・演出=オカザキケント
出演=中村恒太 しゅん

ちょっと寂れた感じの酒場に、謎の自転車。
今世紀最悪の世界恐慌が起こって世界がどんどんまずい事になっていく中、大統領来日を明日に控え、店の外ではデモ隊が溢れかえったりしている。
その騒然をくぐり抜け、大橋がやって来る。
大橋は、ある男を追っている。彼が残すのはいつも、こんな意味の分からない自転車と、それに添えらえた言葉だけ…。

音楽・SE|山﨑康弘
スタッフ|オカザキケント いりえまゆか

【シスタービープ】
高知県を拠点に、演劇作品の上演などを行う。作品創作(稽古・上演)や団体運営それ自体を通して、ふだんは通り越してしまう様な事について思考・思想し、実践する。
 


本企画は7月5日から愛媛・東温アートヴィレッジセンター シアターNESTで上演される。
詳細は公式サイトで。
https://katasumikikaku.net/

(文:秦 元樹 監修:エントレ編集部)

公演情報

舞台ショーケース『四国サマーフリンジ vol.2』

YORIKO MAENO Dance Theatre×片隅企画(香川・愛媛)
『HIROs LIED ~HIROの唄~』

ほか、(愛媛)
『三月十一日の夜のはなし』

劇団ど鍋(愛媛)
『見上げる魚と目が合うか?』

シスタービープ(高知)
『新・大橋、山下くんを追う。』

2025年
7月5日(土)
15:00~【A_YORIKO MAENO Dance Theatre×片隅企画/B_ほか、】
18:00~【C_劇団ど鍋/D_シスタービープ】

7月6日(日)
11:00~【C_劇団ど鍋/D_シスタービープ】
15:00~【A_YORIKO MAENO Dance Theatre×片隅企画/B_ほか、】
※各回、2団体連続上演(団体間の途中入退場は不可)
※受付開始・開場は開演の30分前。

【アフタートーク】
5日(土)15:00「地域おこし協力隊制度と地方のパフォーミング・アーツ」
5日(土)18:00「愛媛・高知の演劇シーン」
6日(日)11:00「地方の学生演劇の今と今後の展開」
6日(日)15:00「地方での創作と、アート中間支援の役割」

 
公式サイト
https://katasumikikaku.net/

チケットを探す
[各公演]https://r7ticket.jp/summerfringe2025/
[ぜんぶみるけん]https://forms.gle/1KqY18v5SESWvXdXA

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