【動画7分】そわそわしてドキドキする展開に期待大! 丹下真寿美と久馬歩インタビュー T-works #5『三文姉妹』2023年1月24日から東京・愛知・大阪・福岡で上演
T-works#5『三文姉妹』左から久馬歩、丹下真寿美T-worksによる舞台『三文姉妹』が東京・愛知・大阪・福岡の四都市で上演される。出演の丹下真寿美、脚本の久馬歩にインタビュー取材した。T-works
は関西を拠点として活動している女優・丹下真寿美の魅力を全国に発信するために、丹下真寿美とプロデューサー・松井康人により結成されたプロデュースユニット。
第1回は、後藤ひろひとが1996年に書いた『源八橋西詰』を2018年に上演。翌年、2019年には関西の人気劇団THE ROB CARLTONの村角太洋が作・演出を担当し、高級ホテルの一室で行われる交渉事を描いた『THE Negotiation』を上演。そして2020年3月には劇団チョコレートケーキの古川健の脚本、文学座の高橋正徳の演出で『愛する母、マリの肖像』を上演した。
2021年6月には『THE Negotiation』をパワーアップさせて『THE Negotiation:Returns』を上演し好評を博した。
そして、5回目の公演となる今回は、久馬歩(ザ・プラン 9)の脚本、チャーハン・ラモーンの演出で『三文姉妹』を東京・愛知・大阪・福岡の四都市で上演する。
エントレではT-worksの丹下真寿美に加え、脚本を手がける久馬歩にインタビュー取材した。
T-worksもいよいよ5本目。今回の脚本は久馬歩さん。
――5本目ですね丹下
『あっという間の5本目といいますか、こんなに続くと思ってなかったんです、自分で言うのもあれなんですけど。年に一回できればいいなと思ってやって、それがついに5本目。ああ、頑張ったなと思っています。』
――T-worksから脚本を依頼されたお気持ちは?
久馬『そうそうたる人たちが脚本を書いたり、出演したりしているので、そこに入れてくれるのかという気持ちでした。声をかけて頂いたときは家でガッツポーズしてました。
演劇の役者さんのことを僕は尊敬しているんです。僕は普段芸人さんと仕事しているんですけど、芸人って小賢しいですよね。』
丹下『(笑)』
久馬『脚本を書いても自分なりにアレンジしたりとか、せりふを変えたりする奴ばっかりなんですよね。役者さんはこのせりふをどう面白く言おうかとか考えてくれますよね。』
丹下『ああ、でもそうかもしれませんね。』
久馬『僕も(出演するときは)勝手にせりふ変えちゃう人なんで文句は言えないですけど、役者さんがちゃんとせりふを言ってくれるありがたさとか、「あ!そうなふうに言うんや!」とかね。毎回勉強になってます。』
今作『三文姉妹』とは?
――タイトルは三文姉妹ということですが久馬
『チェーホフの「三人姉妹」を読んだことは無かったんですけど、そこから「三文姉妹」って付けました。僕、タイトル発信が多いんです。まずタイトルを決めて、チェーホフの「三人姉妹」を読んでみたんですけど・・・、ムズいなと思って。』
丹下『(笑)』
久馬『なんか、めっちゃ重い話になったら嫌やなと思って。でもなんとなく話題には出しておいた方がいいかなと思って、なんとなく触れてはいます。』
丹下真寿美、久馬歩
――脚本を読んでいかがでしたか?
丹下『私やったらこう言いそうとか、こういう返ししそうとかいうのが、既に書かれてて、なんか読んでて恥ずかしくなりました。』
久馬『へぇ〜! このフライヤーの写真を撮った時に、この時初めて3人会ったんですよね。』
丹下『そうです!』
久馬『その時喋っているのを見て「いい3人やな」と思ったんですよね。お菓子つまんだり、くつろいだりしててね。』
丹下『そうでしたね!』
『三文姉妹』フライヤー
久馬『あとは僕も姉妹が欲しかったというのはあるんですよね。』
丹下『兄弟じゃなくて、姉妹が欲しかった?』
久馬『そう。兄貴がおるんで、妹とかお姉ちゃんが欲しかった。「ウチの姉ちゃんがさぁ」とか言いたかった。』
丹下『それで言うなら私は一人っ子なので、私はお兄ちゃんが欲しかったです。兄弟とか姉妹とかと、どういう会話をするのかが見当つかないんです。だから、より楽しみです。』
『三文姉妹』左上から原田樹里、丹下真寿美、是常祐美
――どんなテイストのお芝居になりそうでしょうか?
丹下『久馬さんの人柄も相まってか、作品もほんわかしているんですよ、全体的に。でも脚本を読んでたら途中で「・・・ちょっと怖いかも」ってなって。そのギャップがすごくって。この展開どうなるんだろう!?って思ったので、シリアス系というよりはちょっとホラーなのかも。そわそわするような「どうするんやろ、この先」っていう。読んでいてドキドキしました。』
久馬『ちょっと怖い系も好きなんでね。僕は終わりを考えずに書き出すことが多いんです。最初は自分でも「どうなるんやろ」って思いながら書き進めていってて、「うわ、めっちゃ怖なってきたやん!」って思ったりして。』
丹下『(笑)』
久馬『昔、本当によく人を殺してたんですよね。』
丹下『!!!』
久馬『脚本の中でね。』
丹下『ビックリした!』
久馬『それで、バッファロー吾郎っていう先輩に怒られたんです。「そんな簡単に人は死ねへんぞ!」って言われて。そこから「そうなんや」と思って、ちょっと考えてから殺そうとか思うようになったんです。なのでしばらくシリアス系とか書いてなかったんですけど、今回書いてて楽しかったですね。』
丹下真寿美、久馬歩
――笑いの要素もたくさんありますか?
久馬『自分が見てみたい脚本やなと思います。どんな感じで笑かしてくれるのかな・・・?とかね。』
丹下『ははは! 一緒にプレッシャーも与えてきますね! 空気を作るのがやっぱりプロ、本業の方だなと思います。』
久馬『空気はコントでも大事にしてますね。時間を作って空気を作りたいなみたいなね。』
東京・愛知・大阪・福岡の四都市ツアー!
――今回は四都市ツアーですね丹下
『地方公演・・・、楽しみですよね! 私、これまで色んな舞台に出させて頂いて、関西や東京でやったとしても、お客さんはそれ以外の地方から来てくださるんです。それってめちゃくちゃありがたくて、嬉しくって! 何かしらお返ししたいなって思ってました。
本当は家まで行って「いつもありがとうございます!」ってしたいところなんですけど、それはできないから、いつもは東京と大阪だけだけど近くの劇場まで行くのでよろしければ来てねっていうことなんです。
だから今回は「私を見て!」っていうよりは、「私が会いに行きます!」みたいなコンセプトなんです。』
久馬『福岡もいいですよね。美味しいミルフィーユ鍋屋さんがあるんですよ。』
丹下『福岡に!』
久馬『そこへ行きたいなって思って。』
丹下『じゃあ・・・、いつ来ます?』
丹下真寿美、久馬歩
――素敵な公演になりそうですね
久馬『久しぶりにこういうガッツリと演劇の方たちと関わらせてもらっているんで、書きがいがあっていいものに仕上がっていると思っていますので、ぜひお好きな都市に来てください。全部来てもらってもいいですしね。どこかに僕が現れるかもしれませんよ。隠れ久馬を探して頂けたらなと思います!』
丹下『T-worksとしては3年ぶりの新作となります!今回は東京・大阪だけでなく愛知・福岡も含めて四都市に行きます。私の方からみなさんの街に会いに行きますので劇場で待ち合わせして会いましょう!お待ちしております!』
本作は2023年1月24日(火) から下北沢「劇」小劇場 を皮切りに、愛知、大阪、福岡で上演される。
チケットは、CoRichチケット!で11月13日(日)10:00から先行販売が行われる。一般発売は12月3日(土)10:00から。
詳細は公式サイトで。
https://t-works-works.com/
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
T-works #5『三文姉妹』
【脚本】久馬 歩(ザ・プラン 9)
【演出】チャーハン・ラモーン
【出演】是常祐美(シバイシマイ)、原田樹里(演劇集団キャラメルボックス)、丹下真寿美
2023年1月24日(火)~1月29日(日)/東京・「劇」小劇場
2023年2月4日(土)・5日(日)/愛知・長久手市文化の家風のホール
2023年2月9日(木)〜2月12日(日)/インディペンデントシアター2nd
2023年2月22日(水)〜2月23日(木祝)/ぽんプラザホール
公式サイト
https://t-works-works.com/
チケット詳細はこちら
https://t-works-works.com/archives/1045