【大阪☆春夏秋冬】の演劇公演をSTAR☆JACKSが全面支援! カタヤブリな浪花のロックンガール時代劇『艶姿河内六人娘』2月21日から大阪・ABCホールで上演
写真撮影:福家信哉劇団☆春夏秋冬によるカタヤブリ旗揚げ公演『艶姿河内六人娘』が2月21日(金)から大阪府・ABCホールで上演される。
劇団☆春夏秋冬 カタヤブリ旗揚げ公演『艶姿河内六人娘』とは、ぴあ関西支社の旗振りで、avex所属のダンス&ボーカルグループ「大阪☆春夏秋冬」が、次なる挑戦として演劇公演に挑むという企画だ。
初挑戦でも、やるからには本格的に、ロックでカタヤブリな演劇公演を!!
というコンセプトで、白羽の矢が立ったのは関西小劇場界屈指のエンターテインメント時代劇集団「STAR☆JACKS」。
浜口望海に脚本、そしてドヰタイジに演出・殺陣を依頼し、かつSTAR☆JACKSが作品製作面を全面バックアップする形で
ぴあ×大阪☆春夏秋冬(avex)×STAR☆JACKS
という、異色の三者コラボの公演の実現となった。
今回上演される『艶姿河内六人娘』は、大阪☆春夏秋冬のメンバーのために書き下ろされた新作。
STAR☆JACKSの本領であるエンターテインメント時代劇に大阪☆春夏秋冬の楽曲を取り入れた、笑いあり涙ありダンスあり歌あり殺陣ありの、200%てんこ盛りエンターテインメント作品だ。
元和三年(1617年)
豊臣家が滅びた大坂夏の陣から2年。
大規模な戦は大坂の町に多大な被害を及ぼし、人々は長く続いた戦に疲弊していた。
物語の舞台は河内国の小さな村・中江村。
この村の娘たちは、年に一度の祭の真ん中で踊ることを幼いころから夢見ている。
だが、徳川幕府は大坂の町を再建する中で、豊臣色の一掃を進め、その名残である祭は禁止となった。
そんな中、村に流れ着いた流浪の女芸能者たち。
女たちは祭の再興に動き出す・・・
我々STAR☆JACKSは、「古き良き文化を大切にし、かつ時代の感覚を取り込んだ極上のエンターテイメント」をコンセプトに、2007年からエンターテインメント時代劇にこだわって活動してきました。
私自身が劇団で脚本を担当するようになったのは2009年頃からですから、約10年の月日が経ちました。
その中で、2015年には妹分ユニット・Cheeky☆Queensを立ち上げ、その作品すべての脚本も担当してきました。
2019年7月の本公演を機にSTAR☆JACKSは、2020年いっぱいまで本公演を行わなず、メンバーそれぞれが外部で研鑽を積む『武者修行期間』に入りました。
本企画は、その直前に動き出しました。
このようなタイミングで、約10年の脚本家人生で初の外部書き下ろし作品のお話を頂いたこと。個人的には、まさに『武者修行』と言うに相応しい挑戦です。
オーダーは、『20代女子グループをメインにしたエンターテインメント時代劇』。
言わば、私の中ではSTAR☆JACKS×Cheeky☆Queensのハイブリット公演。絶対に負けられない大一番に、得意分野と得意分野の掛け合わせで挑みます。
本作は、戦で途絶えてしまった祭の再興に奔走する中で、愚直なまでに笑って泣いて、喜んで悔しがって、傷ついては立ち上がり、逆風の中も前に向かって進んでゆく六人の娘たちとその周りの人々の物語。まごう事なき【正統派】青春群像劇です。
2020年代にも突入した現在、【正統派】青春作品はともすると白けたものになってしまう危険性があること、古臭いと思われてしまう危険性があること、玄人ウケしにくいこと、そんなことは百も承知の上です。
でも【正統派】がそんな風に捉えられてしまう原因は何だろう。
きっと、皆がそうありたいと心の奥底では思いながらも叶わない夢だったから、ではないだろうか。
故に、夢に向かって突き進む存在に憧れながらも、どこか斜に構えた目で見てしまう。
だから下手に【正統派】に手を出すと、痛い目に遭う。
そういうことなのではないかと、私は思います。
脚本執筆前に大阪☆春夏秋冬のワンマンライブを観ました。
メンバーそれぞれの個性、周囲を巻き込んでゆくエネルギー、そして彼女たちの楽曲の力は、そんな斜に構えた目線すらも巻き込んでゆくことが出来る。そんな確信を得た夜でした。
小手先の技で誤魔化さない。
力を合わせて体当たりで壁を乗り越えてゆく。
そんな登場人物たちの姿は、きっと今まさに音楽シーンを駆け上らんとしている彼女たち自身の姿と重なることでしょう。
そして、公演をご覧になった方がその姿を応援したくなれば、私の『武者修行』は成功と言うことが出来るのではないか。
そんな風に感じています。
尚、この公演は概要にもある通り、
ぴあ×大阪☆春夏秋冬(avex)×STAR☆JACKS
という、異色の三者コラボの公演です。
公演に至った経緯や脚本執筆秘話などは、
語れば少々長くなるので、もしご興味があれば私のnoteをご覧下さい。
(https://note.com/nozomi19791015)
関西小劇場界ではまだ数少ないこのような形態の公演が、この公演を機に増えてゆくことを願いつつ、その試金石であるが故のプレッシャーも感じつつある公演1ヶ月前です。
劇場にてお逢いできること、心より願っております。
本作は2月21日(金)から大阪府・ABCホールで上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
劇団☆春夏秋冬「カタヤブリ旗揚げ公演『艶姿河内六人娘』」
【作】浜口望海(STAR☆JACKS)
【演出】ドヰタイジ (STAR☆JACKS)
【振付】大阪☆春夏秋冬、留奈(Cheeky☆Queens)
【出演】MAINA(大阪☆春夏秋冬)、ANNA(大阪☆春夏秋冬)、MANA(大阪☆春夏秋冬)、EON(大阪☆春夏秋冬)、YUNA(大阪☆春夏秋冬)、RUNA(大阪☆春夏秋冬)、ドヰタイジ(STAR☆JACKS)、浜口望海(STAR☆JACKS)、寺井竜哉(STAR☆JACKS)、畠山薫(Cheeky☆Queens)、留奈(Cheeky☆Queens)、上杉逸平(メガネニカナウ)、田米カツヒロ(舞夢プロ)、横濱康平(Sword Works)、北あかね、酒井翔悟、福永樹、北本拓実、森田真央(Z system)、生田朗子
2020年2月21日(金)~2月24日(月祝)/大阪府・ABCホール
公式サイト
カタヤブリ旗揚げ公演『艶姿河内六人娘』