柚香光、加藤梨里香が出演するミュージカル『十二国記 ‐月の影 影の海‐』が2025年12月から東京・福岡・大阪・愛知で上演される。演出は山田和也。
「十二国記」は、小野不由美による大河ファンタジー小説。1991年に刊行された『魔性の子』から始まり、翌年刊行された『月の影 影の海』でシリーズ化され、以降 30 年以上にわたり、熱烈な支持を受けながら書き継がれている。
2002年にはNHKにてアニメ化。2019年、18年ぶりとなる新作長編『白銀の墟 玄の月』が刊行された際には、社会現象ともいえる盛り上がりとなり、オリコン「2020年上半期本ランキング」1位を獲得した。
世代を超え、愛され続けている日本のファンタジー小説を代表するビッグタイトルが2025年12月に、初めて舞台化される。
「十二国記」は、我々が住む世界と、地球上には存在しない異世界とを舞台に繰り広げられる、壮大なファンタジー。
我々が住む世界の陽子と、異界に連れ去られた後の陽子という1人の女子高生・中嶋陽子を、本ミュージカルでは2人の女優が演じる。
異界に連れ去られた後の中嶋陽子(ヨウコ)を演じるのは柚香光。我々が住む世界の陽子は加藤梨里香が演じる。楽俊は太田基裕と牧島輝がWキャストで演じ、景麒は相葉裕樹が演じる。
脚本・歌詞は元吉庸泰、音楽は深澤恵梨香。演出は山田和也が手がける。
ミュージカル『十二国記 ‐月の影 影の海‐』
ヨウコ(中嶋陽子)役:柚香 光
数々の苦難に出会う中で自分の弱さに直面しながらも成長し変わっていくヨウコ。
彼女の言葉はまるで、私が指摘されているかと錯覚するほど、体温を持って私に響きます。彼女を演じさせていただけるこの武者震い。喜びと共に身の引き締まる思いです。男役で幾度も握った剣をヨウコとして気高くふるい、彼女の生きるパワーを貰いながら『十二国記』の世界に、私も真剣に向かいます。試練にまみえる私の姿にどうかご期待ください。
陽子(中嶋陽子)役:加藤梨里香
大人気作品である『十二国記』初のミュージカル化にて中嶋陽子を演じられること、とても光栄に感じています。私は異国へ連れて行かれる前の陽子を務めます。
人目を気にして本心を閉じ込めている陽子の中に渦巻く繊細な心の機微と丁寧に向き合っていきたいです。2 人で 1 人を演じられることも楽しみですし、今回初共演となる柚香光さんと心をひとつに中嶋陽子として生きられる日々が待ち遠しいです!
お客様が陽子と共に壮大な旅をしていただけるよう、素敵なキャスト、スタッフの皆様と共に精一杯作品創りに励んで参ります!
原作:小野不由美
「十二国記」を舞台にしたいというお話をいただいて、最初はとても驚きました。しかもミュージカルと聞いて大いに困惑したのを覚えています。およそ舞台に向いたお話とは思えなかったのですが、制作陣と長い時間を掛けてやりとりさせていただき、些細な疑問や、失礼とも思える意見にも誠実に対応してくださったことで、不安を解消することができました。作品をお任せして大丈夫だ、と思わせてくださったことに心から感謝しています。
演出:山田和也
あの『十二国記』が舞台になります。しかもミュージカルです。そう聞いただけで興奮を禁じ得ないのは私だけではないはずです。『十二国記』をご存知の方は(殊に長年のファンの皆さんは)“舞台化”のニュースだけでも大興奮ではないでしょうか。
まだ『十二国記』をお読みでない方は難しい判断を迫られることになります。読んでから観るか、読まずに観るか……。観劇前にせよ後にせよ、お読みになることを私は強くお勧めします。
ミュージカル『十二国記』は、台本も音楽もゼロから作り上げるオリジナル・ミュージカルです。脚本・歌詞の元吉庸泰さん、音楽の深澤恵梨香さんと「劇場で体験する『十二国記』はどのようなものであるべきか」に鋭意取り組んでいます。そして主人公=中嶋陽子を演じる柚香光さんと加藤梨里香さんのお2人。お2人と『十二国記』に取り組めることは何よりも嬉しく心強いことです。その「主人公を2人の俳優が演じる」というところがこの舞台化の鍵かも知れません。どうぞご期待ください。
公式サイトはこちら。
https://www.tohostage.com/12kokuki/
(文:エントレ編集部)
ミュージカル『十二国記 ‐月の影 影の海‐』
【原作】小野不由美『月の影 影の海 十二国記』(新潮文庫刊)
【脚本・歌詞】元吉庸泰
【音楽】深澤恵梨香
【演出】山田和也
ヨウコ(中嶋陽子):柚香 光
陽子(中嶋陽子):加藤梨里香
楽俊(らくしゅん):太田基裕・牧島 輝(Wキャスト)
景麒(けいき):相葉裕樹
2025年12月 東京 日生劇場
2026年1月~2月 全国ツアー(福岡・大阪・愛知)