本谷有希子が作・演出する3年ぶりの新作公演『少し前から、何かがずっと震えていた。スマホの振動なのかもしれないし、私の⾝体がぶるぶるしているだけなのかもしれなかった。』が3月7日(金)から代⽥橋・CHUBBYで上演される。
本作は本⾕有希⼦の3年ぶりとなる新作演劇公演。表現の可能性を模索するなかで「限りなく⼀⼈に近い状況で芝居を作りたい」と考え始めていた本⾕が、俳優・上⽥遥に演じてもらうことを強く望んだことから、今回の「上⽥遥という俳優がたった⼀⼈で、本⾕有希⼦の書いたテキストを表現する、限定的なカフェ公演」という企画が立ち上がった。
代⽥橋の住宅街、50名程の客席の空間で3⽇間だけ上演される。
今作は本⾕⾃⾝が24年12⽉に発表した⼩説『セルフィの死』(新潮社)を⼀部原案に⽤いるが、ほぼ書き下ろしの内容になるという。
⼥が満員電⾞に乗って池袋にもみあげの永久脱⽑をしに⾏くだけ、というアイディアから始まったテキストを⽤い、本⾕が真っ向から「⾔葉の⼒」と「⾝体の感覚」に向き合う。
「今ここで、劇作家・演出家として⾏動しなければヤバい」という本⾕の危機感と、
「上⽥遥に⾃分の書いたセリフを吐いてもらいたい」という欲望と、
「無意味なものに⾔葉を費やしたい」という衝動が、より切実に、表現として⽴ち上がることを⽬指す。
⼥は通勤ラッシュの時間帯の満員電⾞に乗ろうとしている。だが、同じく乗り込もうとしている⼈々が、⼤きな流動体の⼀部に⾒えて、なかなかそこに同化することができない。緑⾊の藻がびっしり張った⽔槽。ちゃんとした⼈間でないことを⾒抜かれて改札バーに挟まれている昔の⾃分。⻩⾊い線の凹凸が⾃分の靴の裏を突き上げてくる感触…⾝体の感覚と共に、いろいろな記憶を思い出しながら、⼥が満員電⾞に乗ろうとするだけの話。もみあげを永久脱⽑するために、⼥が池袋に⾏こうとするだけの話。
VACチケット先行抽選販売 2/7(金)から受付開始
VACによるチケット先行抽選販売が、2月7日(金)から開始される。スケジュールは以下の通り。
【取扱席種】4,500円(整理番号付き自由席・税込)+1ドリンクオーダー
【受付期間】2025年2月7日(金)12:00~9日(日)23:59(抽選受付)
【結果発表】2025年2月14日(金)夕方頃
詳細は以下のページで。
https://fan.pia.jp/vac/ticket/detail/43
詳細は公式サイトで。
https://www.motoyayukikonoengeki.com/
(文:エントレ編集部)
『少し前から、何かがずっと震えていた。スマホの振動なのかもしれないし、私の⾝体がぶるぶるしているだけなのかもしれなかった。』
【作・演出】本⾕有希⼦(⼀部原案:『セルフィの死』(新潮社))
【出演】上⽥ 遥
2025年3⽉7⽇(⾦)〜9⽇(⽇)/東京・代⽥橋 CHUBBY