ONEOR8による舞台『誕生の日』が2025年1月23日から下北沢 ザ・スズナリで上演される。
ONEOR8(ワンオアエイト)は、1998年、舞台芸術学院47期卒業生により旗揚げ。
日常に起こりうる可笑しみや痛み、少しの毒気を持ち合わせた物語で、切なくも笑える、しばらくあと味の残る作品を目指して活動を続けている。
今回上演される『誕生の日』は、2020年に日暮里d倉庫で上演した作品。待望の4年ぶりの再演となる。
自己肯定感が低く、女性としての生き方を諦めた女性役を劇団員の山口森広(男優)が演じる。山口演じる主人公の葛藤する姿やいじらしい表情に、観客は人間の本質や差別などの意識に問いかけられ、老若男女問わず興味深くそして可笑しみも味わえる作品となっている。
山口森広に加え、恩田隆一、冨田直美、矢部太郎などが出演。
作・演出は田村孝裕が手がける。
木村加寿美、39歳、独身、恋愛経験なし。幼い頃から男の子に見間違われ、母が着せるかわいい服を拒むようになった。思春期に女性としての自我が芽生えるものの、いつしか自分を押し殺し、友人たちに合わせる性格に。クラスメイトである秋山に恋をしたが、もちろんその気持ちは押し殺した。人生で恋をしたのはこの一度きりである。社会に出ると、性別を超えた存在として男女問わず友達が増え、その容姿は完全なおっさんになった。女性としての生き方を諦めたこと以外は順風満帆と言える人生で、30歳のとき、加寿美は念願であった自分の店(バー)を開店。友人たちの計らいで店の10周年と加寿美の40歳を記念してパーティが開かれることとなると、そこへ秋山もやってくる。久々の再会に、昔の想いが沸々と湧き上がる加寿美。物語は高校時代の淡い恋とパーティが同時進行し、加寿美が今まで押し殺してきた“本当の自分”が顔を出す。新たな木村加寿美の、誕生の瞬間。
作・演出 田村孝裕 コメント
人間関係の中に潜む無意識や無自覚、その残酷性をどうにか言葉に、台詞に、物語に、と挑んだ作品です。
評判も上々で、私も再演を待ち望んでいました。
初演は2020年1月、コロナの直前。
あれから世の中は大きく変貌しています。
この物語が今も通用するのか、もはや時代遅れなのか……
普遍性があるのか、アップデートが必要なのか……
試行錯誤しながら2020年当時よりも
お客さまに“刺さる”物語にしたいと思います。
劇団員、山口森広の代表作です。
おそらく彼が二度と演じることのない「加寿美」をぜひ劇場でご覧いただきたいです。
本作は2025年1月23日(木)から下北沢ザ・スズナリで上演される。
詳細は公式サイトで。
https://wp.oneor8.net/
(文:エントレ編集部)
ONEOR8『誕生の日』
【作・演出】田村孝裕
【出演】
山口森広 恩田隆一 冨田直美 / 矢部太郎 /
西山竜一 平塚真介 罍陽子 根本大介 鶴町憲 工藤さや 篠原彩
(スウィング公演キャスト 服部容子/水野創平)
2025年1月23日(木)〜2月2日(日)/下北沢ザ・スズナリ
公式サイト
https://wp.oneor8.net/
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前売り開始2024年12月18日(水) 10:00~
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