コーポリアルマイムを専門としたシアターカンパニーtarinainanikaが運営するコーポリアルマイム舞台芸術学校のフルタイムコース学年末公演「PEOPLEPEOPLE」の上演が決定した
本作は、コーポリアルマイム舞台芸術学校が開講しているコースの1つ、フルタイムコースが行う学年末公演だ。
コーポリアルマイムとは、20世紀フランス演劇界の巨匠であり、近代マイムの父と称されるエティエンヌ・ドゥクルーが構築した役者の芸術(アクター・アート)。
人間の様々な内的ドラマを身体で表現することから「思考する身体の芸術」と呼ばれ、役者が自らのアイディアを具体化するための体系的なテクニックと、戯曲主体の演劇とは根本的に質の異なるレパートリー作品や創作プロセスを有して、身体の創造性から具体化される役者主体の演劇のあり方を提示する。
この学校を運営しているのが、役者の身体表現を追求したコーポリアルマイムを専門とするフィジカルシアターユニット、tarinainanika(タリナイナニカ)だ。
巣山賢太郎とタニア・コークが主宰となり、現在は大阪市東成区のアトリエを拠点に、コーポリアルマイムの伝統を引き継ぐ第三世代のアーティストとして、クリエーションとエデュケーションを軸にした活動を国内外で展開している。
今年は、彼らが舞台芸術学校と共に運営しているイベントスペース「FLYING CARPET FACTORY」のオープンからも5周年を迎え、5周年を記念した様々な企画が開始している。
tarinainanika(タリナイナニカ)主宰・巣山賢太郎とタニア・コーク
その1つが、キッズクラスの開講と、夏期集中ワークショップの開催だ。
本作「PEOPLEPEOPLE」は、プロの表現者として活動を開始・継続しようとする人を対象としたフルタイムコースによる上演だが、キッズクラスでは、主に小学生から高校生を対象に、フィジカルトレーニングや即興や創作を軸にした演技指導などを通じて、コーポリアルマイムの技術を活用したレッスンを展開する。
また、7月には、今回で4回目の開催となる夏期集中ワークショップ「ドラマを演じるカラダを磨け」が開催される。
舞台上での身体表現やカラダを使った演じ方に興味のある人を対象に、個人のレベルに合わせた「ドラマを演じるカラダ」に対する知識と技術力を高めるプログラムが組まれ、希望者にはコーポリアルマイム舞台芸術学校のコース説明会も同時に行われる。
開催日時は、2024年7月13日(土)、14日(日)の10:00~16:00。
また、tarinainanikaが運営するアトリエが5周年を迎えたことを記念した、インタビュー動画も公開された。
「PEOPLEPEOPLE」ポスター裏面
上演詳細
コーポリアルマイム舞台芸術学校フルタイムコース参加者5名によるフィジカルシアターパフォーマンス。
イギリス、中国、日本の役者たちが、それぞれの言語と「カラダ」という人類共通の表現媒体を駆使して個々のアイディアを具体化したオリジナル作品。
学者、クラウン、パンク、病人、学生といった個性あふれるキャラクターが、矛盾や不条理と対立する中で自らの「あり方」を探る。
詳細は公式サイトで。
https://www.tarinainanika.com/peoplepeople
(文:エントレ編集部)
フルタイムコース学年末公演『PEOPLEPEOPLE(ピーポーピーポー)』
【出演】辻本将哉 杉本輝哉 野中知樹 ハリー・ディーン ルーシュン・ダイ
【演出】tarinainanika(巣山賢太郎 タニア・コーク)
2024年6月29日(土)13:00・17:00,6月30日(日)13:00/大阪・FLYING CARPET FACTORY 2F スタジオ
・上演時間:約60分 ※トーク含む
・料金:¥1,000(要予約)
・アクセス:鶴橋駅(JR 環状線、近鉄線)から徒歩 10 分/今里駅(千日前線)から徒歩7分
・予約フォーム:https://forms.gle/WAM5DXdTPRYbF4ZQ9
公式サイト
https://www.tarinainanika.com/peoplepeople