本作は、2023年にROUDOKU.TALKER.JPが日本近代文学館にて上演した朗読公演を、オーディオブック「声の書店〜日本近代文学名作選〜」のために再収録したもの。
『こんにゃく売り』は、プロレタリア作家、徳永直による小学校時代の自伝的小説。『みちのく』は、歌人・仏教研究家として活躍した作家、岡本かの子による東北の福の神「四郎」にまつわる恋物語。朗読は俳優の長尾奈奈が務めた。
また、2024年3月23日(土)に朗読タイムレスストーリーシリーズ③「森鷗外『最後の一句』宇野浩二『揺籃の唄の思ひ出』」の開催も決定している。会場は日本近代文学館にて。
公式サイト https://roudoku.talker.jp
徳永直「こんにゃく売り」
徳永直が幼少時代に体験した回顧録。少年は家が貧しく、ときに学校を休んでこんにゃく売りをしていた。水を張った桶は重く、往来で同級生たちに見られるのも恥ずかしい。ある日、犬に噛みつかれ、桶ごとひっくり返ってしまう。その時、「オイ、徳永くん」と耳元で云ったのは同級生の林茂君であった…。
岡本かの子「みちのく」
東北の城下町に講演で訪れた「私」は、町の写真館に飾られた少年の写真に惹きつけられる。それは「四郎馬鹿」と呼ばれた少年であった。町の人たちから四郎の生い立ち、殊に呉服店の娘、お蘭との睦まじい恋情を聞いた「私」は、いつしかお蘭を探そうとする…。
詳細は公式サイトで。
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(文:エントレ編集部)
ROUDOKU.TALKER.JP
朗読タイムレスストーリーシリーズ②
徳永直『こんにゃく売り』岡本かの子『みちのく』
【作】徳永直、岡本かの子
【出演】長尾奈奈
【主催】ROUDOKU.TALKER.JP
【協力】株式会社 仕事