Mr.daydreamerは、”現代悲劇を創作すること”を活動趣旨とし、福岡を現在の拠点とする演劇ユニット。通称デイドリ。
本作『クリトン』は、同団体にとって初の関東公演となる。
2017年の結成以降、自主公演やコンペ出場など福岡県内外で多数の作品を発表し、2020年の第5回全国学生演劇祭では審査員賞を受賞。
2022年より、「ソクラテスシリーズ」としてプラトンの対話篇を原作とした演劇創作に取り組み、同年12月に、ぽんプラザホール(福岡市)にて一作目となる『ソクラテスの弁明』を上演した。
本作『クリトン』は、「ソクラテスシリーズ」の二作目。強い信念ゆえに社会から追放された哲学者ソクラテスと旧友クリトンの一夜の対話を、俳優の身体表現と、プロジェクションによる映像演出で描く。
─── 現代を生きる身体を、ゆらめく映像に照らし、いまこの時代にソクラテスと出会う。
福岡を拠点に”現代悲劇の創作”に挑み続けてきたMr.daydreamer、初の関東公演。
哲学者ソクラテスの裁判から投獄、死刑までを描いたプラトンの対話篇。今回扱う『クリトン』では、死刑執行を意味する聖船の到着を控えた夜明け前、旧友クリトンが牢獄のソクラテスに逃亡を説得する様が描かれます。
あまりに強い信念ゆえに、社会から追放されたソクラテスが、友と過ごす最期のひととき。
現代を生きる身体を、ゆらめく不定形な映像に照らし、いまこの時代にソクラテスと出会うことを試みます。
上野 隆樹(構成・演出)
2016年より、福岡を中心に活動。主にトラジディ(現代悲劇)の創作を目指している。
『SKY BLUE RIVER DANCE』(2017)を上演して以来、多数の作品を創作。その作風はドラマ演劇から劇詩を主軸にした作品まで様々である。
演劇の「同空間・同時間」という最大の特性を引き出すべく、「俳優の身体性」(身体言語としての特性)と、「空間」の調和による空間芸術としての演劇のあり方に着目したアプローチをとっている。
本作は12月2日、神奈川・BLEND PARKで上演される。
詳細は公式サイトで。
https://mr000daydreamer.webnode.jp/next/
(文:野上紗羽 監修:エントレ編集部)
Mr.daydreamer#8『クリトン』
YPAMフリンジ2023参加公演
【原作】プラトン
【構成・演出】上野隆樹(Mr.daydreamer)
【出演】古川智恵子(Mr.daydreamer)、赤阪陸央(劇団焚火)
【テクニカル】上野隆樹
【制作・宣伝美術】野上紗羽(スタジオぽたみ/Mr.daydreamer)
【制作補助】菅本千尋(演劇空間ロッカクナット)
2023年12月2日(土)17:00開演/神奈川県小田原市・BLEND PARK