ドストエフスキーの『罪と罰』をもとに、野田秀樹が幕末の日本を舞台に描いたのが『贋作・罪と罰』。この『贋作・罪と罰』を謝珠栄がミュージカル化し、2001年に初演されたのが『天翔ける風に』だ。
その後、2003年、2009年に再演、2013年には東宝プロデュースでも上演された。
今回は、宝塚退団後初めてのミュージカル出演となる珠城りょう、卓越したダンス技術とセンスで活躍を続ける屋良朝幸をはじめ、今拓哉、東山義久、原嘉孝、加藤梨里香、駒田一、剣幸などが出演する。
本作の東京公演が9月29日(金)に東京芸術劇場プレイハウスで開幕した。
三条英(さんじょう はなぶさ)は、理想を夢みながら江戸開成所に通う塾生。彼女以外は全て男という社会で孤軍奮闘している。
英は、生活が苦しい人々から法外な利息を取る高利貸しの老婆の殺害を計画するが、偶然そこに居合わせた老婆の妹までも殺してしまう。この予定外の殺人が英の心を大きくかき乱す。英と同じ志を持つ、才谷梅太郎は、動揺する英の様子に気づき、彼女を陰ながら心配するが、才谷もまた時代の大きな流れの中心にいるのだった。
ミュージカル『天翔ける風に』 撮影:藤井光永
本作は東京公演後、兵庫、愛知でも上演される。
詳細は公式サイトで。
https://www.amakake2023.jp/
(文:エントレ編集部)
ミュージカル『天翔ける風に』
【原作】ドストエフスキー
【脚色】野田秀樹「贋作・罪と罰」より
【演出・振付】謝珠栄
【出演】
珠城りょう、屋良朝幸 / 今拓哉、東山義久、原嘉孝、加藤梨里香 / 駒田一、剣幸
加藤翔多郎、川勝太地、川原田樹、榊海塔、高瀬育海、望月凜、吉田朋弘
【ミュージシャン】辻祐、匹田大智
2023年9月29日(金)~10月9日(月・祝)/東京・東京芸術劇場 プレイハウス
2023年10月13日(金)~15日(日)/兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2023年10月19日(木)~22日(日)/愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール