幻想劇団まほろは「幻のような現実」を描く芸術作品を作ることをコンセプトに掲げる社会人劇団。高校演劇部のOBを中心に2014年に発足し、これまで名古屋を中心に11公演を上演、今回で5回目の単独公演となる。発足以来、幻想的な舞台空間と現実的な心の動きに焦点を充てた戯曲にこだわっており、暖かくも切ない会話劇を得意としているという。
本公演は、名古屋で8年以上活動してきた幻想劇団まほろによる初めての東京公演となっている。本作の魅力として、脚本を務める主宰・鈴音こうしは教育分野で働いており、カウンセラーとして実際に不登校の子どもたちと関わった経験が脚本に生かされているという。また演出のそーやは映像分野で働いており、映像制作の現場から着想を得たドラマチックな空間づくりや会話の魅せ方を演出に取り入れているという。
母を亡くし不登校となった少女・彩芽と、彩芽の叔母である小百合の二人を中心に、大切な人を失った先の人生をいかに生きるかという問題に向き合うストーリー。中学三年生の冬、彩芽の担任の先生が卒業式の知らせを持ってやってくる場面から物語は始まる。彩芽は卒業式の日付が母の命日であることを知り、どのようにその日を迎えれば良いか葛藤する。そして、彩芽を引き取った小百合もまた、彩芽には話せない悲しみを抱えていて…。
鈴音こうし(主宰/作)
『わたしたちの神さま』は、登場人物それぞれが抱えている幻に思いを馳せるようなお芝居です。暖かくも切ない”幻のような現実”を、みなさまも一緒に味わっていただけますと幸いです。ご来場を心よりお待ちしております。
本作は10月8日から東京・池袋のスタジオ空洞で上演される。
詳細は公式サイトで。
https://mahorofantastic.jimdofree.com
(文:幻想劇団まほろ 監修:エントレ編集部)
幻想劇団まほろ 東京公演(第五回本公演)『わたしたちの神さま』
【作】鈴音こうし
【演出】そーや
【出演】戸崎奏音、大場麗央奈、Lira(幻想劇団まほろ)、北斗諒馬、矢萩慧、樺井もも(幻想劇団まほろ)
2023年10月8日(日)~10月9日(月祝)/東京・池袋 スタジオ空洞
公式サイト
https://mahorofantastic.jimdofree.com/
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