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中学校の保健室に集う子供たちとその事情を描く Ring-Bong第10回公演『さなぎになりたい子どもたち』 1月18日(水)から座・高円寺1で上演

Ring-Bong第10回公演『さなぎになりたい子どもたち』Ring-Bong第10回公演『さなぎになりたい子どもたち』が1月18日(水)から座・高円寺1で上演される。作は山谷典子、演出は藤井ごう。Ring-Bong(リンボン)

は、文学座の俳優、山谷典子が「忘れてはならない日本が持つ歴史、私たちの中にある今も続く問題を改めて考えてみよう」という意図から戯曲を書き始め、2011年に立ち上げた演劇ユニット。
2018年『ふたたびの日は、何色に咲く』では市川房枝、平塚らいてふ、原阿佐緒といった「新しい女」と呼ばれ、時代に翻弄されながら力強く生きた女性たちを描いた。また、2021年5月には、コロナ禍にあってますます増えた児童虐待をテーマにして、虐待をしてしまう親の背景や心理にせまり、周りの人間たちがどうあったらいいのかを描いた『みえないランドセル』を上演した。
女性の視点から、声なき小さな存在、生きづらさを抱えている人に光をあてた戯曲を上演し続けている。

 

Ring-Bong第9回公演『みえないランドセル』撮影:石崎五義雄

 
10回目となる今回は、とある中学校の保健室が舞台。
保健室にはケガや体調不良の生徒だけでなく、学校にも家庭にも居場所を見つけられない子供たちがやってきて、様々な事情が明らかになっていく。

出演は川口圭子(劇団銅鑼)、鬼頭典子(文学座)、佐々木梅治(劇団民藝)など。
作は山谷典子、演出は藤井ごうが手がける。

 

STORY

2021年4月、世田谷区立入間中学校にベテランの養護教諭の野村道子が赴任してきた。それまでは養護教諭4年目の高岡美穂が一人で保健室の運営をやってきたが、今年度からが養護教諭が複数配されることになったのだ。道子が来てから保健室に生徒が来ておしゃべりをするようになり、美穂は少し迷惑に感じている。

コロナ禍における文化祭と移動教室についての会議の席上、遅刻早退を繰り返す加藤凛、成績トップの渡辺天音、スポーツ推薦を狙う青木など生徒の話が出た。
劣等生の凛、優等生の天音は共に保健室によく睡眠をとりにきていた。
凛は精神的な病を抱える母の面倒と家事一切をやっているために学校生活が疎かになり、一方の天音も上昇志向の塊の母の言いなりの生活に息切れを起こしていたのであった。

新任の道子に顧問の仕事が回ってきたボランティア部では、お隣にある保育園のお楽しみ会でプレゼントするカブトムシを幼虫から育てていた。
凛が幽霊部員として所属するボランティア部に、天音が入部してくる。反発し合う二人だが、カブトムシの世話を通して次第に距離を縮めていく。
中学三年生の進路を決める時期、母を見捨てられない凛は高校受験を諦めざるをえなく、母の重圧から逃れたい天音の初めての反抗は高校進学を拒否するということだった…。

貧しく劣等生の凛と裕福で優等生の天音。二人が居場所を見つけた時、彼女たちは自分の人生を自分で選び取っていく…。

 
 
本作は1月18日 (水)から座・高円寺1で上演される。
チケットは一般チケットの他、25歳以下が対象のU-25チケット、ギフトチケットが取り扱われる。

チケットや公演詳細は公式サイトで。
https://www.ring-bong.com/

 
(文:エントレ編集部)

公演情報

Ring-Bong 第10回公演
『さなぎになりたい子どもたち』
*冬の劇場22 日本劇作家協会プログラム

[作] 山谷典子 [演出] 藤井ごう [出演] 藤井美恵子(青年劇場)、佐々木梅治(民藝)、川口圭子(劇団銅鑼)、松山尚子(劇団enji)、辻輝猛(演劇集団Ring-Bong)、遠藤好(青年座)、鬼頭典子(文学座)、樋口泰子(無名塾)、頼経明子(文学座)、辻本健太(スターダス・21neu)、久保まり菜(スターダス・21)、乙木みほり(シンクバンク)

2023年1月18日(水)~1月22日(日) /座・高円寺1

公式サイト
https://www.ring-bong.com/

チケット詳細
https://www.ring-bong.com/stage-info

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