Office P・T企画による観客参加型ミステリー『火村英生シリーズ 切り裂きジャックを待ちながら2022』が11月5日(土)から大阪・世界館で上演される。
現在のコロナ禍において劇場への来場者数はまだまだ以前の活気は取り戻しておらず、興行は不安定な状態が続いている。とは言え、『体験する』ことを熱望する人たちも少なからず存在し、小規模の『脱出ゲーム』や『謎解きイベント』への参加者は多い。
客席で物語(ドラマ)を観るだけなく、参加者自身もその世界の登場人物として存在し、そこに散りばめられている手がかりを見つけ出して推理するゲーム形式の演劇だ。演劇というコンテンツだからこそ、参加者は物語の臨場感をより感じることができ、自ら推理したくなるという。
観客参加型ミステリー 安楽椅子版 『切り裂きジャックを待ちながら2022』
今回上演される『火村英生シリーズ 切り裂きジャックを待ちながら2022』は、1994年に読売テレビでオンエアされたドラマに有栖川有栖氏が原案を提供、後にノベライズ化もされた作品。直近では斎藤工主演の『火村英生の推理』でもドラマ化されている作品で、舞台化されるのは今回が初めて。28年前の作品を現代に置き換え、参加者自身が推理できる観客参加型ミステリーに大幅に改変する。
また今回は15時ステージ終演後に原作者・有栖川有栖氏を迎えてのトークショーを開催。出演者・参加者とともにミステリを語り合う企画となっている。
STORY
19世紀後半のロンドンの街並みが、美しく舞台上を飾り立てている。
劇団「屋根裏の散歩舎」では恒例の秋の夜長のミステリー『切り裂きジャックを待ちながら』が、まもなく本番を向かえようとしていた。
そんな時、劇団にとある動画が届く。その中に映っていたのは、悲壮な顔で叫ぶ看板女優。
「助けて! お金を用意してくれないと私、きっと殺されます!」
彼女は本番当日になっても、劇場に現れなかった。
相談を受けた火村英生は、相棒の有栖川や船曳警部と共に劇場を訪れる。
交錯する劇団員達の人間関係。突如現れる遺体。そしてそれらを覆う美しい舞台美術や照明。この華麗なる殺人事件に、火村は如何に挑むのか?
有栖川有栖(原作者)
火村准教授と作家アリスのコンビが活躍するシリーズには劇団内で事件が起こる作品がいくつかあり、『切り裂きジャックを待ちながら』もその一つです。
劇団がらみの物語を、P・T企画さんが観客参加型のお芝居にしてくれることになりました。上演中に本当の事件が発生したらどうしようと心配――はしていません。きっとエキサイティングで楽しい時間になることでしょう。
私もトークで参加します(演技はしないし歌いません)。
本作は11月5日(土)から大阪・世界館で上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
Office P・T企画『火村英生シリーズ 切り裂きジャックを待ちながら2022』
【原作】有栖川有栖
【脚色・演出】和泉めぐみ
【出演】オオサワシンヤ 白木原一仁(プロデュースユニットななめ45°) ことぶきつかさ 五馬さとし(劇団ひこひこ) 笠井隆介(theatre PEOPLE PURPL) 坂本さやか 原敏一(劇団赤鬼) 映像出演 水谷有希
2022年11月5日(土)~11月6日(日)/大阪府・世界館