音楽劇『刻』が浅草九劇で上演中だ。出演は伊藤裕一、大沢健、大山真志、東山光明など。
音楽劇『刻(きざむ)』は、西森英行が2015年に自身の劇団InnocentSphereで上演した2本立て作品『刻印』のうち『刻』をベースに、新たに音楽劇として再構成。音楽は『SMOKE』や『BLUE RAIN』で知られる韓国ミュージカル界のメロディメイカー、ホ・スヒョンが担当している。秋には『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』の日本初演も控えている人気作曲家である・スヒョンだが、日本の制作会社と新作を共同創作するのはこれが初めてだ。
©音楽劇『刻』製作委員会/撮影:岩田えり
行方不明になった娘を探す夫婦、高峰雅司と美沙。二人はある男・山本歩の元を訪れる。
山本はかつて猟奇殺人を犯して世を騒がせた人物。
今は名を変えて生活している山本に、高峰夫婦は、娘の居場所を「推理」して欲しい、と依頼する…。
とそこへ、一人の男、北野が現れる。北野はかつて山本に娘を殺された父親だった…。
息詰まる対話。緊迫の心理戦。やがて事態は、思わぬ方向に進んで行き…。
彼らが行き着く衝撃の結末とは…。
出演は伊藤裕一、大沢健、大山真志、橘未佐子、東山光明。
男性陣は公演回ごとに役を入れ替えて上演するのが特徴的で、中でも伊藤裕一は高峰、山本、北野という相反する3つの役を回ごとに演じ分けるという。
脚本・演出は西森英行が手がける。
動画は公式のダイジェスト映像。
西森英行 コメント
時に、世にも衝撃的な事件が起こります。多くの人が「なぜこんなことが?」と思いながら、事件の経緯に注目し、その原因を探り、やがて日常を過ごすなかで遠い記憶の彼方へと埋没させてゆく…。
この作品の前身となる『刻(キザム)』は、7年前にInnocentSphereの劇団公演で上演しました。当時はまさに、「なぜこんなことが?」という問いからこの物語を創りました。あれから時が経ち、再びこの作品を再構築しようと思ったのは、改めて作品を通して、普遍的な人間の内奥に迫ることができるのではないかと思ったからでした。
今回、新たに音楽劇として作品を「創り直す」なかで、人間の精神の複雑さ、その深淵をより鮮明に感じることとなりました。
そして作品は、「極限の愛とは?」と言う新しいテーマへと行き着きました。
人気と実力を兼ね備えた優れた俳優さんたちと一緒に、是非ひと時、人間の深淵を探る旅を、共にして頂けたらと思います。
©音楽劇『刻』製作委員会/撮影:岩田えり
©音楽劇『刻』製作委員会/撮影:岩田えり
公演の詳細は公式サイトで。
https://kizamu2022.com/
(文:エントレ編集部)
音楽劇『刻』
脚本・演出:西森英行
音楽:HUH,SOOHYUN
出演:伊藤裕一、大沢健、大山真志/橘未佐子/東山光明(五十音順)
2022年8月4日(木)〜9月11日(日)/浅草九劇
公式サイト
https://kizamu2022.com/