1998年夏、The Stone Ageを旗揚げ。2010年からは朝田大輝の作・演出による「The Stone Ageヘンドリックス」を開始した。駅のホーム、ゾンビが暮らす山村、お通夜、天狗が見守る町、結婚前夜、13回忌、港町などを舞台に「笑って笑ってグッときて笑って終わる人情喜劇」を追求してきた。「笑いとドラマの奇跡の融合」を目指して活動を続けている。
2月の現状「もっともらしく押す」2021年2月大阪市中央公会堂にて
第11回公演となる今回は、2021年にリニューアルされたばかりのインディペンデントシアター2ndこけら落としシリーズのひとつとして上演される。
脚本・演出は朝田大輝。
『俺の人生は言い訳なのか?』
男が中学生のとき、幼い妹が死にかけた。
手術は五分五分。少年は神社の御神木に願った。「なんでもするから妹を助けてほしい」。そして妹は助かった。
あれから27年。
男はずっと御神木を守っている。働きもせず、日中はテントを立て、変わらぬ妹の平穏を願い、人生を捧げている。町の人間からは白い目で見られ、頭のおかしい「狐につままれた男」と呼ばれていた。しかし男は何とも思わなかった。すべては妹のためだ。
ある日、町の主要産業である大型ゴルフ場が閉鎖すると噂が立った。変化がなく変化を嫌う土地で、人々はざわつく。そんな中、数年ぶりに妹が帰省した。妹がなぜ帰ってきたのかはわからないが、男はうれしかった。妹を追いかけてきた「恋人」を名乗る青年がやってくるまでは。
何かが変わろうとしているその日の夕方、男は自分によく似た男に話しかけられた――。
嗚呼、ざわざわする。
「変わることが一番怖い」
主人公の男は妹の幸せを願い、自分の人生を捧げます。
しかし妹はそれを望んではいない。
そんな折、主人公たちの周りで起こる奇妙な現象。訪れる変化の時。
男は変わることができるのかーー。
新劇場の柿落としシリーズに参加させていただきました。
声を出して笑うことがNGな現状ですが、
「ケラケラ笑ってたら、いつのまにか身につまされた」
そんな物語を目指しています。
皆様のご来場心よりお待ちしております。
本作は10月8日(金)から大阪・インディペンデントシアター2ndで上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
The Stone Ageヘンドリックス「第11回公演「頭なら前からおかしい」」
【作・演出】朝田大輝
【出演】坂本顕、中井正樹、秋月雁、一明一人(プランニングエッグ)、大西千保、川本三吉、佐藤輝(TWIN PLANET)、武田操美(劇団鉛乃文檎)、中田彩葉、西原希蓉美(満月動物園)、村上森子(舞夢プロ)、山田あかね(テアトルアカデミー)
2021年10月8日(金)~10月10日(日)/大阪・インディペンデントシアター2nd
公式サイト
第11回公演「頭なら前からおかしい」