本作の脚本を手がけた・横山拓也は、第65回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされるなど、演劇界で近年その才能に注目が集まる劇作家。鋭い観察眼と綿密な取材を元に、人間や題材を多面的に捉える作劇を心掛け、立場や事情の異なる人の葛藤を、関西弁のテンポと笑いを交えた論理的な思考による会話劇に仕立てる。他人の口論をエンタテインメントに仕上げるセリフ劇や、ある社会問題を架空の土地の文化や因習に置き換えて人間ドラマとして立ち上げる作品を発表している。
向かって右→林翔太、向かって左→筒井あやめ 撮影:御堂義乘
本作「目頭を押さえた」は、伝統的に林業を生業としてきた関西圏の山間のとある集落を舞台に、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の遼と、その仲良しの従姉妹で同級生の修子の二人を軸に、その家族や教師たちの人間模様を描いた作品。2012年の初演以来、横山拓也が主宰する劇団、iakuでも繰り返し上演されてきた作品だ。
出演は筒井あやめ(乃木坂46)、秋田汐梨、林翔太をはじめ、枝元萌、橋爪未萠里、大西由馬、山中崇、梶原善が出演する。
演出は寺十吾が手がける。
筒井あやめ コメント
杉山遼役を演じさせて頂きます、筒井あやめです。
お芝居という未知な世界に飛び込むということで最初は不安な気持ちでしたが、今は楽しめています。見てくださる方を「目頭を押さえた」の世界に引き込むことができるよう、精一杯頑張ります。
秋田汐梨 コメント
いよいよ初舞台の本番!不安や緊張でいっぱいですが、皆さんに良いものをお届けできるよう、最後まで気を抜かず頑張ります。楽しんでお芝居ができたらいいな、と思っています。
林翔太 コメント
このカンパニーは本当の家族のように仲が良くてとても居心地が良いです。田舎で暮らす家族の日常を覗き見している感覚でこの作品を楽しんでいただけたら嬉しいです。
詳細は公式サイトで。
(文・エントレ編集部)
パルコ・プロデュース『目頭を押さえた』
作:横山拓也 演出:寺十吾
出演:
筒井あやめ(乃木坂46) 秋田汐梨/林翔太
/枝元萌 橋爪未萠里 大西由馬/山中崇 梶原善
2021年6月4日(金)~7月7日(日)/東京芸術劇場 シアターイースト
2021年7月6日(火)~7月7日(水)/大阪・サンケイホールブリーゼ
2021年7月9日(金)/名古屋市芸術創造センター
公式サイト
パルコ・プロデュース『目頭を押さえた』