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ハロルド・ピンターの初期の傑作に伊礼彼方・河内大和が挑む! 舞台『ダム・ウェイター』3月16日(火)に下北沢・小劇場楽園で開幕

『ダム・ウェイター』写真撮影:BUN伊礼彼方・河内大和が出演する舞台『ダム・ウェイター』が3月16日(火)に下北沢・小劇場楽園で開幕する。

『ダム・ウェイター』(料理昇降機)は、劇作家ハロルド・ピンターが初期に発表した不条理演劇の傑作。ただの不条理劇ではない面白さと、体感する人によってエンディングの理解も変わってしまう奥深さのあるこの戯曲を伊礼彼方と河内大和の出演で上演する。
演出は新進気鋭の演出家・大澤遊が手がける。


『ダム・ウェイター』写真撮影:BUN

STORY
二人の殺し屋ベンとガスは、地下室で仕事の指示を待っている。
するとそこにあるダム・ウェイター(料理昇降機)が突然動き出し、中には料理のオーダーが書かれた紙切れが入ってる。奇妙な指示に踊らされ、困惑する二人。
これは何を意味している?何を試されている??

不可思議な時間を繰り返していた時、そして、そこへボスからの指示が・・・

伊礼彼方 コメント
いよいよ始まったダム・ウェイター。コロナ禍で空いてしまったスケジュール。「せっかくなら自分の力になる作品を!」という思いのもと始まったこの企画。本多さんを始め共演者の河内さん・演出家の大澤さん・スタッフさん、いろんな出会いが重なって仲間に恵まれ今日まで突っ走ってきました。
楽園で面白い事をやりたい!河内さんとなら180度いつもと違う世界を見せられる!大澤さんとならそのさらに奥深く向こう側に行ける!と確信した時、この企画はもう既に成功の一歩手前まで進んでいました。後はお客様に観て頂くだけとなりました。
1度観て理解するのは難しいと思いますが、観劇者のそれぞれの中に答えを見い出せる作品だと思います。大澤さんの言葉を借りるなら「これは不条理ではない、ヒューマンドラマ」です。まさにその言葉通り、大澤さんと共に物語の主人公たちの人生を紐解いてきました。
僕らが演じるベン・ガスは日常に生きる1人の人間。皆さんと同様に沢山の悩みや不安を抱えながら人生のゴールを目指しています。同じ食べ物同じ飲み物を口にし、同じ赤い血が流れている。ただ僕らの知らない世界に住んでいるだけ。今日彼らが指示された地下室で何が起きるのか、ぜひ目撃してください。コロナ禍の厳しい状況ですが、スタッフ一同万全の対策をしてお待ちしております。

河内大和 コメント
不条理劇と言われるこの作品を、僕たちは不条理だと決めつけず、あらゆる可能性を探しながら稽古で実践していきました。やはりそこにはベンとガス、二人なりの理由や目的がしっかりとあって、ただ自分の人生を一生懸命に模索し生きている二人なんだと、今の僕たちと何ら変わらない人間なんだと気付きました。その創作は子供の時にした宝探しのようで、本当に大変で楽しい作業でした。僕自身、こんなに色んな要素が詰まった面白い作品になるとは思ってもみず、きっと皆様も、観劇後、この地下室に入る前には想像もしなかった心の味わいを感じていただけると思います。

本多劇場グループ総支配人
本多愼一郎 コメント

昨年8月より本多劇場グループnextとして、少人数(二人)芝居をメインに、コロナ渦でも安心して観ていただける小劇場での公演形態の発信方法を模索してまいりました。今回、役者2人の息遣いもわかる劇場で、伊礼彼方さん・河内大和さんによるハロルド・ピンターの『ダム・ウェイター』をお送りいたします。演出には大澤遊さんを迎え、小劇場楽園を『ダム・ウェイター』の世界に入っていただける空間へと創り上げ、濃密な時間をお届けいたします。是非皆さま、下北沢へいらしてください。

演出:大澤遊 コメント
伊礼さんと河内さん、このお二人と出会い、ピンターの戯曲と楽しく向き合うことができています。そのお二人がガスとベンとして舞台上で生きている姿をようやくお見せできる日が来ました。稽古を重ねれば重ねるほど、お二人と役が重なって見え、とても愛おしい物語になったように思います。(そんな物語だったっけ??)ただ僕らは毎日のようにピンターの手のひらで転がされているだけかもしれませんが。ガスとベンが過ごす時間を、ぜひ楽園の客席で一緒に体験していただけたら嬉しいです。

『ダム・ウェイター』写真撮影:BUN『ダム・ウェイター』写真撮影:BUN

本作は3月16日(火)に下北沢・小劇場楽園で開幕。3月28日(日)まで上演される。
詳細は公式サイトで。

(文:エントレ編集部)

本多劇場グループnext『ダム・ウェイター』
THE DUMB WAITER by Harold Pinter

原作:ハロルド・ピンター
翻訳:喜志哲雄
演出:大澤遊
キャスト:伊礼彼方 河内大和

2021年3月16日(火)~3月28日(日)/下北沢・小劇場楽園

公式サイト
https://www.the-dumbwaiter.com/

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