劇団☆新感線の公演は通常、出演者・スタッフ合わせ100人規模のカンパニーで作品を創り上げられている。
このコロナ禍での劇団公演について日々模索する中で、“デキない”ことを悩むのではなく、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく、名付けて“Yellow⚡新感線”として発進する。
見た人は幸福になるとも言われているJR新感線の点検や診断を行う黄色い新幹線「ドクター・イエロー」が“Yellow⚡新感線”の命名の由来。
今回上演される舞台『月影花之丞大逆転』は、2003年の『花の紅天狗(くれないてんぐ)』(初演・1996年)のスピンオフ作品。かつて木野花が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場し、楽しくスカッと元気になる新感線らしい笑いにあふれる作品になるという。
作は中島かずき、演出はいのうえひでのり。
主演は劇団の看板俳優・古田新太。共演に、本作が劇団☆新感線には5度目の出演となる阿部サダヲ、初参加の浜中文一、西野七瀬というフレッシュな二人に加えて、劇団員からは河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、さらに安定の村木仁。そして月影花之丞はもちろん木野花が演じる。
上演時間は2時間5分(休憩なし)。
【東京公演】当日券についてはこちら。
http://blog.vi-shinkansen.co.jp/?p=5138
なお、大阪公演の一般発売は3月7日(日)午前10:00から。
http://www.vi-shinkansen.co.jp/yellow/#ticketinfo
Yellow⚡️新感線『月影花之丞大逆転』木野花・古田新太・阿部サダヲ 撮影:田中亜紀
本作の開幕にあたってのコメントは以下の通り。
劇団☆新感線主宰・演出:いのうえひでのり
ここ数年では最少人数の公演になりましたが、その分ギュッと詰まって、2時間で満腹になるちょうどいい感じの公演だと思います。最初からそうでしたが、稽古を通して、木野さんの面白さ、すごさ、木野さんありきの芝居であることを改めて認識しました。
この作品は昭和のいろいろな名作へのオマージュを散りばめているので、40代以上の方には楽しんでいただけると思います。後半の大ネタが、某家庭教師のCMの国民的アニメでもお馴染みの世界の名作に着想を得たので、若い方にはインターネットなどで予習してベーシックなところを押さえていただけたら楽しんでもらえると思います!中身はないですが演劇への熱い魂と勢いだけで面白おかしく作った作品です。閉塞感のある日々ですが、大いに笑ってしばし浮世の憂さを忘れてもらえたらと思います。
【A】稽古を経ての手応え 【B】稽古中の印象深いエピソード 【C】本作の見どころ 【D】お客様へメッセージ
古田新太
【A】おいら以外のメンバーは大丈夫です。
【B】木野(花)さんのテンションが無軌道すぎて素敵だった。
【C】木野さんのテンションとなーちゃん(西野七瀬)の可愛さ
【D】おじさんとおばさんがふざけているので、楽しみにしてください。
阿部サダヲ
【A】まず着替えが大変そう(笑)でもこういう公演は久しぶりなので楽しみです!! あと、稽古中ずっとマスクしてたので、やっと役者さんの顔を見てお芝居出来るのが嬉しいです!!
【B】木野さんがパニックになって何度か奇声を発してらっしゃいました。
【C】新感線の公演でこれだけ役者の人数が少ない公演は珍しいですし、劇団モノなので1人何役かやって歌って踊って劇中劇も楽しめて2時間で終わる‼︎いいですよね!
【D】観に来て頂いた方々に、笑って、元気になってもらう事を一番に考えて作られた公演だと思うので、何も考えず楽しんで頂きたいですし、楽しんで頂ける様にこっちも何も考えずに全力で演るのでよろしくお願いします!!
Yellow⚡️新感線『月影花之丞大逆転』古田新太・阿部サダヲ・西野七瀬 撮影:田中亜紀
【A】稽古を経ての手応え 【B】稽古中の印象深いエピソード 【C】本作の見どころ 【D】お客様へメッセージ
浜中文一
【A】とても楽しい作品です。皆さんの面白いお芝居を見て僕もすごく勉強させてもらってます。
【B】木野さんが唯一アドバイスをくださったのが、劇中劇で僕が演じるヤギでした。
【C】阿部さん、古田さんが若い僕より運動量が多い所。木野さんのぶっ飛び具合。西野さんの器用さ、可愛いさ。
僕のインターポール。
【D】観ると決めたら、何も考えずぼーっと観に来てください。そしたら僕たちが楽しませます。
【初の劇団☆新感線の感想】
ここまでやってみたら次はフルスペックの新感線に出たいという欲が出てきました。頑張ってまた呼んでもらえるようにやりたいと思います。
西野七瀬
【A】共演者の皆さんとも打ち解けられてきたので、今まで積み重ねてきたことを劇場にいらっしゃったお客さんにしっかりと届けたられたらと思っています。
【B】私にとって全てが初めてのことだらけで、お芝居や動き方、いただいたアドバイスや劇場の雰囲気など、一つ一つのできごと全てがとても印象深いものになっていっています。
【C】たくさんありますが、タイトルにもなっている月影先生に注目しています。本番では何を発言し、どういう行動をとるのか、全員が読めないので、私自身も本番を楽しみにしています(笑)。
【D】来ていただいた方に、楽しかったな来て良かったなと思ってもらえるような、笑っていただける時間になってくれたら嬉しいなと思います。
【初の劇団☆新感線の感想】
すごく楽しく、居心地が良く、今こうして皆さんとご一緒できていることがとても幸せです。
Yellow⚡️新感線『月影花之丞大逆転』古田新太・木野花 撮影:田中亜紀
【A】稽古を経ての手応え 【B】稽古中の印象深いエピソード 【C】本作の見どころ 【D】お客様へメッセージ
木野花
【A】いのうえさんの嵐のような段取りもなんとか身体に叩き込んで、みんなの集中力、テンションもどんどん上がってきて、お門違いな情熱の暴走に拍車がかかってきました。
【B】みんなマイペースなんです。掛け声かけなくても、それぞれ勝手に全力投球してる感じで、最年長の私があまり年齢差を意識しないで、気楽に稽古出来た心地よい稽古場でした。
【C】大逆転するのは、月影花之丞だけではありません。劇団に集まる問題ありきの役者達を、奇想天外な演劇論で次々に大逆転させる花之丞のダメ出しも見所の一つです。
【D】安全、安心を第一に、なおかつ演劇の要素を最大限に駆使した、新感線らしい型破りなエンターテインメントは健在です。
バカバカしいことほど全力投球、身体を張って、お待ちしております。
Yellow⚡️新感線『月影花之丞大逆転』山本カナコ、保坂エマ、中谷さとみ 撮影:田中亜紀
Yellow⚡️新感線『月影花之丞大逆転』木野花・西野七瀬 撮影:田中亜紀
公演グッズは劇場+WEBで販売中!
公演オリジナルグッズは、通常の公演とは異なり『公演パンフレット』『ペンライト』のみが劇場で販売される。
劇中で劇団員たちが着用しているものと同じデザインの『Tシャツ』をはじめ、60ページの大容量 かつ表紙がホログラム加工されているという『公演パンフレット』、さらに『戯曲本』、『ペンライト』、『エコバッグ』はインターネット通販サイト・イーオシバイドットコムで販売している。
詳細はこちら。
・オリジナルグッズ一覧(イーオシバイドットコム)
・みんなで振ろう!《Yeah郎くんペンライト》!~ペンライトの使い方
・《公演パンフレット》詳細発表&ネット予約のご案内
公演の詳細はYellow⚡新感線『月影花之丞大逆転』公式サイトで。
http://www.vi-shinkansen.co.jp/yellow/
(文:エントレ編集部)
2021年劇団☆新感線41周年春興行
Yellow⚡新感線『月影花之丞大逆転』
【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】
古田新太 阿部サダヲ/浜中文一 西野七瀬
河野まさと 村木よし子 山本カナコ 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁/木野花
【東京公演】
2021年2月26日(金)~4月4日(日) 東京建物Brillia HALL
*2021年1月7日発令の緊急事態宣言を受けて、夜公演の開演時間を変更いたしました。
【大阪公演】
2021年4月14日(水)~5月10日(月) オリックス劇場