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美しい大理石の乙女像を巡る 彫刻家ロダンとクローデルの愛憎劇 幻想芸術集団 Les Miorirs『Galateia-ガラテイア-』11月7日から阿佐ヶ谷シアター・シャインで上演

幻想芸術集団 Les Miorirs幻想芸術集団 Les Miorirs 耽美童話の会・第七章「Galateia-ガラテイア-」が11月7日(土)から東京都・シアター・シャインで上演される。

2006年の旗揚げ以来、幻想的かつ耽美的な独自の世界観で芸術活動を続けるLes Miroirs(レ・ミロワール)。華やかなヴィジュアルもさることながら、時代考証に基づいた作品構成や人間心理を繊細に描く演出に定評がある。


幻想芸術集団 Les Miroirs

11月に上演される「Galateia-ガラテイア-」は、彫刻家オーギュスト・ロダンとその愛弟子でもあった恋人カミーユ・クローデルが、殆ど同じ構図で製作した乙女の像“ガラテイア”の謎に独自の解釈を加え、その題のモティーフとなった神話“ピュグマリオンとガラテイア”に準えて紐解いていくオリジナル作品。

本年より入団した武川美聡がヒロイン・カミーユ役を瑞々しく時に情熱的に演じ、旗揚げより主要な役どころを務めてきた朝霞ルイが相手役・ロダンを成熟した渋みで魅せる。
また、表題である大理石像・ガラテイアをダンサーとしても活躍する中川朝子がしなやかな体躯と言葉を超えた豊かな表現力で演じるほか、榎本淳・坂本育子のベテラン勢が様々な役に変化しながら脇を固める。
静寂のアトリエで繰り広げられる、人々の愛憎、芸術家同士の葛藤をドラマティックに描く。

STORY

大理石で彫り上げた乙女の像に命が吹き込まれる、ピュグマリオンとガラテイアの神話―
夜のアトリエで、彫刻家はその美しい弟子をモデルに“ガラテイア”を彫っている。
石を打つ音が甘やかなワルツを刻む、閉ざされた時…
しかし、やがて作品を巡って繰り返される衝突から目を背けるかのように彫刻家はより製作に打ち込み、
遂には自ら造り上げたガラテイアが命を得て語り動く幻想を抱くようになってしまう。

囁くのは君か、大理石の唇か。

近代彫刻の祖と謳われるオーギュスト・ロダン。恋人でもあった愛弟子カミーユ・クローデルの作品と
殆ど同じ構図で彫られ“ガラテイア”と名付けられた乙女像の謎を、
神話に準えてドラマティックに紐解いてゆくオリジナル作品。

朝霞ルイ(キャスト)

今作は元は本年4月にアトリエ公演として準備を進めていたものが中止となってしまい、劇場上演用に改訂してお届けするものです。
元の状態で上演が叶わなかったことは残念ではありますが、それ以上に、この空白の期間に得た知識や感性、また新たに集った素晴らしいキャストの皆様と共に更に磨きを掛けた状態でこの作品を上演出来る機会に恵まれたことが楽しみでなりません。

今回、作中では彫刻家ロダンを演じます。
実在の人物を演じる機会はこれまで多くはなかった自分が、誰もが作品を知っているような芸術家の役を頂いたことは非常に光栄であると同時に責任も感じております。
特に愛弟子カミーユとの蜜月は、沢山のドキュメンタリーや映画がつくられ、日本でもミュージカル上演され、その役を錚々たる名優達が演じてきました。
境遇にも恵まれず遅咲きではあれど、間違いなく近代芸術の礎を築いたひとりであるオーギュスト・ロダン。職人気質な芸術家の顔、恋人や内妻との関係に悩む男の顔、負い目と闘う人間の顔…それらを複雑に内包しながら激しさを秘めて生きてきた人物だと思います。
資料や伝記にその面影を探しながら、この作品に、自分自身に求められているロダンを…相手役である武川をはじめ、信頼できるキャストの皆様と共に育んでいきたく思います。

「Galateia」は、ロダンの彫刻作品のなかでも少々マニアックな“ガラテア”像にスポットを当て、かつ神話やオペラの引用なども用いた類をみないものです。
敢えて有名な作品を題材にしていないぶん派手さに欠けるところはありますが、静かで濃密な人間ドラマをお届けすることが出来るのではないでしょうか。

本作は11月7日(土)から東京都・シアター・シャインで上演される。
詳細は公式サイトで。

(文:エントレ編集部)

公演情報

幻想芸術集団 Les Miorirs
耽美童話の会・第七章「Galateia-ガラテイア-」

【作・演出】a-m.Lully
【音楽】佐藤まどか
【美術】Louis.A

【出演】朝霞ルイ、武川美聡、中川朝子、榎本淳、坂本育子

2020年11月7日(土)~8日(日)/東京都・シアター・シャイン

公式サイト
耽美童話の会・第七章「Galateia-ガラテイア-」

チケット
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