戯曲を販売してみよう! 脚本のダウンロード販売の方法と手順
戯曲を販売する方法はいくつか考えられます。
リアルな書籍(プリントアウトした紙)で販売する
1) | 公演物販で販売する |
2) | 劇団サイトに問い合わせフォームを作り、直接販売する |
3) | カラーミーショップなどのショップサイトを使って販売する |
4) | AmazonのKindleで販売する |
5) | DLマーケットなどのダウンロード販売サイトで販売する |
1)と、2)は既に実施されている方が多いと思いますので、説明は省略します!
最近では比較的簡単にショップサイトを作ることができます。ショップサイトを作るメリットは、既に完成されているショップ機能を改造していくことでショップができるので、初心者でも始めやすいことです。ただし、物販であることには変わりないので、自分で台本を封筒に入れて、郵送して、入金を確認して・・・、という段取りが必要です。
WEBで「ネットショップ 作り方」などと検索すると、たくさん出てくるので調べてみてください。
1)~3)までは書籍、またはプリントアウトされた紙を売るという発想でしたが、ここからはデジタルデータとして販売するという話に移ります。戯曲に関してはデジタルデータで販売されているケースがまだまだ少ないのですが、調べてみるといくつか販売されていることが分かります。
まずは、Amazonで電子書籍として販売する手順について説明します。
1)Wordの戯曲をEPUBに変換する
まず、戯曲・脚本のデータをEPUB(イーパブ)という形式に変換する必要があります。
WordなどのデータをEPUBに変換する方法はいくつかありますが、僕が試してみたところ、ロマンサーが使いやすかったと思います。
※「epub 変換」などと検索すると他にもたくさん見つかります。
2)Kindleダイレクトパブリッシングで登録する
次に、Kindleダイレクトパブリッシングにアクセスし、登録します。その際にAmazonのアカウントが必要なので登録します。
あとは、指示に従って登録します。Amazonの審査の後に、Kindleのストアで販売が開始されます。
通常は販売価格の35%が著者の取り分となります。※ある条件を満たすと70%の取り分に増やすこともできるようです。
メリットとデメリット
電子書籍販売の売り手メリットとしては、勝手にAmazonが売ってくれるので、自宅に在庫を保管したり、書籍を発送したりする必要がないという点です。コピーガード(DRM=デジタルライツマネジメントという仕組み)もしっかりしているので、簡単にコピーされることもありません。
また、買い手側も著者と直接やりとりしなくても買えるので気軽です。
ただ、基本的にプリントアウトされることを想定していないので、稽古場で紙の台本を持って稽古するというのには不向きだと思います。
Amazon(Kindle)の場合はEPUBでしたが、ダウンロード販売サイトを使えば、PDF形式でも販売することができます。
1)DLマーケットを使う
例えばDLマーケットというダウンロード販売サイトではPDFで販売が可能なのはもちろんのこと、PDFを保護する機能を付けたり、PDFに加えて製本版を販売できるというオプションもあります。
メリットとデメリット
PDFで販売することで、買い手はそのままプリントアウトできるので、稽古場で劇団員が紙の台本を手に持って稽古に臨めます。逆に『プリントアウトしてほしくない』と思う方はKindleなどの電子書籍販売を使うといいと思います。
なお、DLマーケットの場合、売り手の取り分は70%~80%くらいです。
※DLマーケットの他にもダウンロード販売サイトはたくさんあります。
戯曲や脚本を売る場合には、これを買った人が「上演させてほしい」と希望した場合に、それを受け入れるかどうか、著作権者(作家)が判断しないといけません。
そのためには、少なくとも
1)上演許可などのお問い合わせ先(電話やメールアドレス)
2)著者として、再上演してもいいと思っているかどうかの気持ち
3)上演許可料はいくらくらいか(具体的な価格を書いてもいいし、応相談としておいてもいいと思います。)
などは、戯曲の中や、販売ページの中に書いておいた方がいいと思います。
戯曲のネットショップでの販売や、ダウンロード販売を始めたら、エントレの「戯曲を探そう!」ページからリンクしたいと思いますので、お問い合わせフォームから是非、ご連絡ください!
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