いつも通り静かに喋る俳優達が小活躍する ワワフラミンゴ 『くも行き』12月18日から東京芸術劇場イーストで上演
芸劇 eyes plus 12月のワワフラミンゴ 『くも行き』
ワワフラミンゴの舞台 『くも行き』が12月18日(水)から東京芸術劇場イーストで上演される。
ワワフラミンゴは2004年に旗揚げ。作・演出の鳥山フキを中心に活動している演劇団体だ。
カフェやギャラリー等、小さな空間での公演が多く、その場所の特性を生かした作品づくりを得意とし、エビ、カニ、ホッチキス、双子等、独自の興味関心をもとに、シュールな漫画を思わせるような不思議な世界観をつくりあげている。
2013年東京芸術劇場の芸劇eyes 番外編「God save the Queen」に招聘され、注目を浴びるも、やはりマイペースでの創作活動を続けている。現在、「えんぶ(えんげきぶっく)」にて、『ワワフラミンゴ 鳥山フキのキャンセルみかん』を連載中。
前回本公演「ハートのふゆ合戦」
今回はいつもの小さな空間から抜け出し、男性キャストも交えつつ、広々とした劇場で、いつも通り静かに喋る俳優達が小活躍する。
出演は北村恵、生実慧、佐伯さち子、椎橋綾那、多賀麻美(青年団)、森すみれ、柳沢茂樹。
作・演出は鳥山フキが手掛ける。
ワワフラミンゴ主宰 鳥山フキ コメント
ワワフラミンゴの本公演は 3 年連続で 12 月です。
今年も精一杯頑張ります。これが終わればお正月です!
古川日出男 (作家) 推薦コメント
私は最近宇宙論に凝っているのだが、ワワフラミンゴの公式も発見した。シンパシーを S で表記して、
「非 S=S」である。わかるけどわからない、というより、伝わらないのに伝わる? え・・・・・・。
普通、こんな数式は世界を壊滅させるのだが、なぜだか成り立つ。鳥山フキさんの脚本は、その台詞の語尾につねにヤバさが播種されるのだけれども、このことが役者たちの身振りや、発語や、それから空間の使われかた等にそのまま反響している。そうだ、これはヤバい語尾のような劇空間なのだ。稀有である。
かつ、あいまいな語尾こそが日本の現代なのだとしたら、ワワフラミンゴは最先端である。困った。しかし事実だ。オリンピックより優先させたい劇団がここにある。
本作は12月18日(水)から東京・東京芸術劇場 シアターイーストで上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
芸劇 eyes plus 12 月のワワフラミンゴ 『くも行き』
【作・演出】鳥山フキ
【出演】北村恵、生実慧、佐伯さち子、椎橋綾那、多賀麻美(青年団)、森すみれ、柳沢茂樹
2019年12月18日(水)~12月22日(日)/東京・東京芸術劇場 シアターイースト
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