2019.12.2  83

中井貴一、段田安則、吉田羊などが出演の舞台『風博士』が開幕/東京公演は世田谷パブリックシアターで12/28まで



シス・カンパニー公演『風博士』撮影:宮川舞子
シス・カンパニー公演『風博士』撮影:宮川舞子
 

シス・カンパニーによる舞台『風博士』が11月30日(土)に世田谷パブリックシアターで開幕した。出演は中井貴一、段田安則、吉田羊など。

 
本作はシス・カンパニーと北村想が日本文学へのリスペクトを込めてオリジナル戯曲を上演するシリーズ「日本文学シアター」の第六弾。
坂口安吾が文壇に認められるきっかけになった短編小説「風博士」を原作としながらも、北村想がイメージを広げて書き下ろした新作だ。

出演は中井貴一、段田安則、吉田羊、趣里、林遣都、松澤一之、渡辺えり等。
音楽は坂本弘道、演出は寺十吾が手掛ける。

 

シス・カンパニー公演『風博士』撮影:宮川舞子
シス・カンパニー公演『風博士』撮影:宮川舞子

  

STORY

戦況が厳しくなったある大陸。果てしなく広がる青空の下、とある商売を営むフーさんという男がいた。
風を読み、風を知り、風を歌い、はるかな大陸をただ生きるこの男……
どうやら、もともとは風船爆弾を研究する科学者だったらしい。そのためか、「風博士」と呼ばれるフーさんの周りには、不思議な人々が集まり、心を通わせながら、彼らもまた生き抜いていた。
日々のささやかな喜びも苦しみも悲しみも、すべては吹き抜ける風まかせ……。
そして、戦況は悪化の一途をたどり、果たして彼らの運命は…?

 

中井貴一
稽古に入ってから、こんなに泣ける芝居だったのか、、、と驚かされました。戦時中の話ですが、反戦を声高にうたっているのではなく、必死にその時代をただ生き抜く人たちが描かれています。つくづく、北村想さんは文学をエンターテイメントにするさじ加減をよくご存じの方だなあ、と思いました。戯曲の捉え方は人それぞれでしょうが、お客様がさまざまに想像できる余韻を残せたら、と思っています。

 
段田安則
過去に出演したシリーズ3作も、原作とは違う世界が広がって楽しかったんですが、今回も、原作とは全く別モノで戦時中のお話です。戦争は兵隊だけでなく、その周りの人も悲惨な目に遭わせます。そんな時代に、どんな人がいて、どう生きてきたのか…。皆様には、北村想さん独特の「それ無茶苦茶では?」という破天荒な展開を楽しんでいただきつつ、心に響く何かを感じ取っていただきたいと思っています。

 
吉田 羊
北村想さんの戯曲は言葉遊びに満ち魅力的で、寺十さんの遊び心に溢れた演出で、キャラクターたちが生き生きとしてくるのには目を見張りました。死と隣り合わせの環境の中、それでも全力で生き抜く人たちを明るく軽やかなタッチで描いていますが、その明るさが逆に悲しくもある…。お客様には、笑いながらも、その背中合わせにある悲しみや怒りといった感情を汲み取っていただけたら嬉しいですね。

 
渡辺えり
北村想さんは同世代の演劇人ですが、その作品を役者として演じるのには、いつも難しさを感じて、今回も悩みながらの稽古でした。最初に、この台本を読んだときに反戦への思いを強く感じました。私が演じる梅花のように、実際に大陸に渡った女性たちの真情を思うと切なくなります。彼女たちの存在を「なかったこと」にしないためにも、当時の女性たちのリアルさを出せるようにしたいと思っています。

 
シス・カンパニー公演『風博士』撮影:宮川舞子
シス・カンパニー公演『風博士』撮影:宮川舞子

 
本作は世田谷パブリックシアターで12月28日(土)まで上演。年明け、1月8日(水)から大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。なお、全ステージ当日券は販売されるとのこと。
詳細は公式サイトで。

 
(文:エントレ編集部)

 

 

公演情報

シス・カンパニー公演 日本文学シアターVol.6『風博士』

【作】北村想
【演出】寺十吾
【音楽】坂本弘道

【出演】中井貴一 段田安則 吉田羊 趣里 林遣都 松澤一之 渡辺えり
内藤裕志 大久保祥太郎

2019年11月30日(土)~12月28日(土)/東京・世田谷パブリックシアター
2019年1月8日(水)~1月13日(月・祝)/大阪・森ノ宮ピロティホール

公式サイト
シス・カンパニー公演 日本文学シアターVol.6『風博士』

チケット
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