森田剛、吉岡里帆らが出演! 「ファウスト」をテーマに人間の業を描く 舞台『FORTUNE』2020年1月から東京・松本・大阪・北九州で上演

舞台『FORTUNE』製作発表より
PARCO PRODUCE 2020 舞台『FORTUNE』が2020年1月13日(月・祝)から東京・松本・大阪・北九州で上演される。
本作は英国を代表する劇作家サイモン・スティーヴンスの最新作。ゲーテの代表作『ファウスト』を現代のロンドンに置き換え、人類にとっての永遠のテーマについて描く。
演出はショーン・ホームズ。彼が日本で演出するのはこれが初めてだ。
出演はサイモン・スティーヴンスの脚本作品『夜中に犬に起こった奇妙な事件』にも出演していた森田剛を筆頭に、吉岡里帆、田畑智子、市川しんぺー、平田敦子、菅原永二、内田亜希子、皆本麻帆、前原滉、斉藤直樹、津村知与支、根岸季衣、鶴見辰吾が出演する。
本作の製作発表会見が行われ、主要キャスト・スタッフが登壇した。
作のサイモン・スティーヴンス
サイモン『この作品を書いたのは、何か、自分が理解できないもの、怖いと感じているものを探っていきたいと思ったことがきっかけです。永遠に続いていく業や地獄はとても怖ろしい。そういう恐怖は作家にとって良い出発点になっています。今ほど、このファウストの物語が必要な時はないと思ったので、この作品を書きました。』
演出のショーン・ホームズ
ショーン『日本とイギリス、2つの国の間にあるような作品を立ち上げることができるような気がしています。この作品は、これまで僕が読んできた現代劇と違って、悪魔や地獄がリアルに存在しているし、実際に魂を売っている人がいる。なので現代劇でありながら、シェイクスピアの時代の作品に立ち返ろうとしているようにも感じています。みんなでこの戯曲を探っていきたいと思います。』
美術・衣裳 ポール・ウィルス
ポール『僕のデザイナーとしてのキャリアの中でも、サイモンとショーンと一緒に手がけた「ポルノグラフィ」という作品が大きな経験となっているのですが、ショーンから『フォーチュン』というサイモンの戯曲があって、日本でやるんだと聞いた時、夢が叶ったと思いました。この2人、そして日本の素晴らしいクリエイターのみなさまと一緒に作品が作れることがとても素晴らしいと思っています。』
森田剛
森田『何年か前にサイモンの戯曲をやらせて頂きましたが、その時はものすごく苦労したんです。そこに飛び込むというのは勇気のいることで、僕にとってもチャレンジになる舞台だと思います。稽古を始めて、せりふの量にびっくりしています。前回もそうだったんですが、「サイモン、きたー!」という感じです。その中には、父親や母親などの人たちによって心が動く、愛が詰まった脚本なので、大切にしたいと思っています。
日本が初演ということなので、日本版が一番良かったと言ってもらえるようにしっかりやりたいと思います。』
吉岡里帆
吉岡『10代の頃に小劇場で見た学生演劇がきっかけで女優のお仕事を始めました。なので舞台にはずっと憧れていました。しばらく映像作品が続いていましたが、この「FORTUNE」という素晴らしい作品に出会えて嬉しくて楽しくて、喜びを噛み締めています。まずはみなさんの足を引っ張らないこと。私の演じるマギーは若いですがプロデューサーとして成功を収めている知的な女性なので、自分自身がブレないように、しっかり演じていけたらなと思っています。』
田畑智子
田畑『事務所の人に「面白い役、あるよ」とさらっと言われていたんですが、フタを開けてみたら悪魔の役でした。今までにやったことのない役を頂いたなと思っています。良い意味で期待を裏切れるように、体当たりで頑張りたいと思っています。』
根岸季衣
根岸『初めに脚本を読ませて頂いた時は、「こんなむちゃくちゃな話、どうやってやるんだろう」と思いました。そのあと、演出家のショーンが日本でワークショップをやるというので参加させてもらったら、ものすごく面白くて! これはきっと楽しいものになると思って稽古に臨んでいますが、イギリス人クリエイターたちはタフですね。この中には筋肉痛を起こしている人もいますが、そのくらい楽しく精一杯みんなで作っています。』
鶴見辰吾
鶴見『ファウストをテーマにしているということで、さぞかし小難しい話かと思って読みましたが、現代的で濃密で、読んでいくのがとても楽しい台本でした。もしかしたら、自分もこうなってしまうんじゃないかというキャラクターたちが登場しているんです。俳優は一生挑戦していくお仕事だと思っていますが、挑戦するのにふさわしい作品だと思います。これが世界初演ということなので、グローバルスタンダードが生まれる瞬間を是非観にきて頂ければと思います。』
ショーン『怖いとか、恐ろしいというコメントが多いですが、これはラブストーリーです!
このお芝居の前半は、音楽と歌とパーティのシーンで高揚感が高まっていきます。そして、そこから落ちるという展開になっています。』
舞台『FORTUNE』製作発表より
本作は2020年1月13日(月・祝)から東京・東京芸術劇場プレイハウスで上演。その後、松本、大阪、北九州で上演される。
詳細は公式サイトで。
(撮影・文:森脇孝/エントレ)
PARCO PRODUCE 2020 『FORTUNE』
【作】サイモン・スティーヴンス
【翻訳】広田敦郎
【演出】ショーン・ホームズ
【美術】ポール・ウィルス
【出演】森田剛、吉岡里帆、田畑智子、市川しんぺー、平田敦子、菅原永二、内田亜希子、皆本麻帆、前原滉、 斉藤直樹、津村知与支/根岸季衣、鶴見辰吾
2020年1月13日(月・祝)~2月2日(日)/東京・東京芸術劇場プレイハウス
2020年2月7日(金)~2月9日(日)/松本・まつもと市民芸術館 主ホール
2020年2月15日(土)~2月23日(日・祝)/大阪・森ノ宮ピロティホール
2020年2月27日(木)~3月1日(日)/北九州・北九州芸術劇場大ホール
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