こんにゃく座のオペラ『ふしぎなたまご』と『おじいちゃんの口笛』が俳優座劇場で開幕! 18日(水)まで!
林光歌劇場2019 オペラ『ふしぎなたまご』+オペラ『おじいちゃんの口笛』
林光歌劇場2019 オペラ『ふしぎなたまご』+オペラ『おじいちゃんの口笛』が9月12日(木)から東京・俳優座劇場で上演される。
オペラシアターこんにゃく座は、《新しい日本のオペラの創造と普及》を目的に、主にオリジナルのオペラ作品をレパートリーとするオペラ劇団として1971年に創立。幅広い世代で楽しめる作品を多く生み出し、全国各地で年間約200ステージ公演している。演劇と音楽両方の要素を追い求めた独自の表現は他に類を見ない劇団だ。
即興幻想曲 『耕耘部の時計』
今回の「林光歌劇場2019」は、7年前に亡くなった座付作曲家・芸術監督であった林光の遺した多くのオペラ作品より、これまであまり公演する機会のなかった2作品を2本立てで上演する。
チェコの作家カレル・チャペックの短編集より創作した『ふしぎなたまご』は、シュールで動きも楽しいオペラ。
また、『おじいちゃんの口笛』は、スウェーデンの作家ウルフ・スタルク原作の児童文学を元にオペラ化した作品で、少年たちと老人の出会いと別れを清々しい音楽で紡ぎ出す。
14人の歌役者たちとピアニストが作り上げるタイプの違うふたつのオペラは、おとなとこども、それぞれの視点で楽しめる貴重な機会となるはずだ。
『ふしぎなたまご』:
ある日ある町でおまわりさんがみつけた卵から、七つの頭を持つ竜が生まれました。引き取り手が現れない竜を哀れに思ったトルチナさんは家に連れて帰ります。けれども大家さんには、そんなものを飼うなら家を出るようにと言われ、職場の人からも、そんなものを飼っているとクビにすると言われてしまいます。悲しみにくれるトルチナさん。でも「捨てはしないよ」、と優しく竜に語りかけました。すると竜はたちまち美しい娘へと姿を変え……。
『おじいちゃんの口笛』:
仲良しのウルフとベッラ。ベッラにはおじいちゃんがいません。「おじいちゃんがほしい!」というベッラのために、ウルフは一緒に老人ホームを訪ねます。そこで出会った老人ニルスに「ぼくのおじいちゃんになってくれませんか」と頼むベッラ。ベッラとニルス、ウルフ、それから同じホームのおばあちゃんトーラとともに、四人は束の間の、でも大切な、かけがえのない時間を過ごします。しかし別れの日はやってきて……。
2000年(2作品の作曲された年)は光(作曲家:林光)さんの転換期なのでしょうか?
『ふしぎなたまご』は熟練の書き方。
『おじいちゃんの口笛』は新しい書き方を模索しているような、光さんの最後の十数年の書き方に繋がって行くような、つまりよくわからない書き方のところがいっぱいあります。
そんなところもお楽しみいただければと思います。
このふたつの作品を、ひとつの繋がりをもった公演にしようというアイディアで演出してくださるのが、こんにゃく座と長い長いおつきあいになる加藤直さんです。
「繋げて考える」という案をお聞きしたとき、加藤さんとともに新しいオペラの方向を探ってきたこれまでの年月の重みと手応えを感じました。
「林光歌劇場2019」をどうぞお楽しみください。
本作は東京・俳優座劇場で9月18日(水)まで上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
オペラシアターこんにゃく座「林光歌劇場2019 オペラ『ふしぎなたまご』+オペラ『おじいちゃんの口笛』」
【演出】加藤直
【音楽】林光
【振付】白神ももこ
【出演】『ふしぎなたまご』
高岡由季 飯野薫 西田玲子 髙野うるお 島田大翼 沢井栄次
【出演】『おじいちゃんの口笛』
沖まどか 熊谷みさと 大石哲史 梅村博美 白石静香 花島春枝 泉篤史 北野雄一郎
【ピアノ】五味貴秋(9/12・14・16・17夜)、入川舜(9/13・15・17昼・18)
2019年9月12日(木)~9月18日(水)/東京・俳優座劇場
公式サイト
林光歌劇場2019 オペラ『ふしぎなたまご』+オペラ『おじいちゃんの口笛』
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