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柄本時生×篠山輝信 2人の瑞々しい夏の冒険物語「チック」7月17日にシアタートラムで開幕


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舞台『チック』 撮影:細野晋司
舞台『チック』 撮影:細野晋司
 

柄本時生、篠山輝信らが出演する舞台「チック」が7月17日(水)にシアタートラムで開幕する。

 
本作は、ドイツでミリオンセラーとなり、今や世界中で愛されている児童小説「Tschick」(邦題「14 歳、ぼくらの疾走:チックとマイク」作:ヴォルフガング・ヘルンドルフ)を舞台化したもの。
2017年に世田谷パブリックシアター主催で日本初演。翻訳・演出を手がけた小山ゆうなは、第25回読売演劇大賞優秀演出家賞と、第10回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞した。

 
再演となる今回は、14歳の少年を演じる柄本時生と篠山輝信、この2人を取り巻く約20役の人物を土井ケイト、那須佐代子、大鷹明良が演じ分ける。

7月13日にプレビュー公演を上演。7月17日からは本公演が開幕する。

 

舞台『チック』 撮影:細野晋司
舞台『チック』 撮影:細野晋司

 

STORY

少年2人の思い出の夏には、狂気と切なさがつまってる……

14歳の冴えない少年マイクは喧嘩ばかりの両親と、退屈な学校生活の毎日に出口のないような息苦しさを感じている。だがある日そんな生活を一変させる出会いが彼に訪れた。それは転校生のチック。
彼はロシアからの移民で、風変りな問題児。チックは突然マイクの家を訪ねてくる。
「乗れよ」
チックが無断で借りてきたオンボロ車ラダ・ニーヴァに乗り込み、2人はひと夏の旅に出る。
これまで見えていた世界とは全く違う新しい景色と、新しい出会いが彼らを待っていた!

 

小山ゆうな[翻訳/演出]
お客様がとても暖かく見守ってくださり、出演者にも初日で緊張があったと思うんですが、客席の反応にすごく助けて頂いて、演者とお客様の間でどんどん作品が一緒に作られていくという感じがしました。『チック』にはとても普遍的な要素が詰まっていて、特に戦争や移民、性的指向の話題に関しては、初演時よりも演じる側やお客様の方も触れている情報が多くなったことで、よりタイムリーに伝わり、さらにこの作品を深くお分かり頂けているように思います。時代によって戯曲のとらえ方も変わっていくことを感じました。
毎日少しずつ違う事が起こったり、お客様の反応によって変わる場面がいくつかあるので、たくさんの方に楽しんでご覧いただけたらと思います。

 
舞台『チック』 撮影:細野晋司
舞台『チック』 撮影:細野晋司

 
柄本時生[チック(アンドレイ・チチャチョフ)]
楽しかったのと、何と言うか初演の時よりもすごく劇場全体の空気が「柔らかく」感じました。それは初演にはない、新しい感覚でしたね。今回やってみて、この作品は思いのほかライトなんだって思いました。思いのほかライトで、でも思いのほかキツくて、その振り幅がすごくはっきりしているんですけど、その両方が綺麗に混ざっている感覚。それが『チック』なんだと思いました。再演によって色々なことがいい意味でフラットになって、今日のお客さんの姿を見ていると、観やすくなっているんじゃないかと思います。楽しんで観れると思いますので、ぜひ観に来てください。

 
篠山輝信[マイク・クリンゲンベルク]
稽古場で何回も何回も稽古をしてきましたけど、お客様という、マイクにとって初めて話を聞いてもらう相手役が表れて、ようやく完成したというか、始まったなと感じました。
どんどんお客様と会話をしていくことで劇場全体が渾然一体となって、気づいたらみんなで旅を終えていたみたいな。人と人とが想像力をキャッチボールして初めて完成する、ものすごく魅力的な作品だと思います。初演の時はこういうことは言わなかったですけど、責任を持ってみなさんを旅に連れて行きます!演劇で旅をするというすごい体験をしに来てほしいなと思います。是非一緒に旅に行きましょう!

 
舞台『チック』 撮影:細野晋司
舞台『チック』 撮影:細野晋司

 
土井ケイト[イザ/タチアーナ/看護士 ほか]
この作品自体が、もう全く予想不可能というか、常に新しく進化し続けていて、時としてぶれそうなところは、演出の小山さんが軌道修正してくれました。今日はついにお客さまが入って、また違ったいい意味で変わりました。舞台上でいろいろ事件が起きるんですが、それらも組み込まれてしまうような、お客様と一体になった、本当の意味での体験型だと思える何かがある舞台です。何でもありだけど、すごく強いしっかりとした芯みたいなものが通った作品なんじゃないかと思うんです。だからこそ千穐楽まで、いろんな遊びを入れていけたら…。ぜひ、お楽しみに!

 
那須佐代子[母/フリーデマンの母/カバおばさん ほか]
初日を終えて、やっぱり笑っていただけると嬉しくなってはずみが出ますね。お客さまからの反応をもらえて嬉しかったです。
この作品の一番の魅力は、劇場に一体感があるというか、客席と舞台が分離していない。なおかつ肩肘張らないでリラックスして楽しめるということじゃないかと思います。世代を越えて引っかかれる作品の幅があって、ビヨンセを好きな世代から「ドイツといえばナチス」みたいなイメージの年の人たちまで楽しめると思います。翻訳劇とは言えども、翻訳劇の堅苦しさは一切ないので、心配せずにエンジョイしに来てもらいたいです。

 
舞台『チック』 撮影:細野晋司
舞台『チック』 撮影:細野晋司

 
大鷹明良[父/フリーデマン/フリッケ/ライバー ほか]
お客さんがリズムを作ってくださってようやくお芝居が完成したな、
ああ、こんな風にお客さんと旅する芝居だったなと感じています。今回は再演ですが、チックとマイクの家庭環境や置かれている立場など、初演時の2年前より他の国の話ではないという実感があります。ですが、どうしたらいいのかわからない閉塞感のなかで、チックとマイクのふたりが“生きていく”という希望を表している作品だと思いますので、いろんな年齢層の方に観ていただいて、感想を言っていただけるとありがたいです。ぜひ21日の選挙にも行って、お芝居も観にいらしてください。

 
本作は7月13日(土)から東京・シアタートラムで上演される。

また、『チック』に登場する、ゴミの山に一人住む不思議な少女「イザ」に焦点をあてたリーディング公演『イザ ぼくの運命のひと / PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』が、7月20日、21日に同じくシアタートラムで上演される。
これら詳細は公式サイトで。

 
(文:エントレ編集部)

 

 

公演情報

舞台『チック』

【原作】ヴォルフガング・ヘルンドルフ
【上演台本】ロベルト・コアル
【翻訳・演出】小山ゆうな

【出演】柄本時生、篠山輝信、土井ケイト、那須佐代子、大鷹明良

2019年7月13日(土)~7月28日(日)/東京・シアタートラム

公式サイト
舞台『チック』

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