2019.7.16  10

カミュ「異邦人」に着想を得た新作を渡辺和徳の作・演出で上演! 9PROJECT「異ノ邦ノ人へ」9月12日からキーノート・シアターで上演


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9PROJECT vol.10「異ノ邦ノ人へ」
9PROJECT vol.10「異ノ邦ノ人へ」フライヤー
 

9PROJECT vol.10「異ノ邦ノ人へ」が9月12日(木)から東京・キーノート・シアターで上演される。

 
9PROJECTは、つかこうへいが主宰した北区つかこうへい劇団のメンバーによって結成された演劇ユニット。これまでも「ストリッパー物語」「熱海殺人事件~1973年初演版」「つか版・忠臣蔵」など、つかこうへい初期の作品を上演してきており、上演に際しては戯曲に脚色を一切しないことに強いこだわりを持っている。

 
「堕ちて今、君を想ふ。」舞台写真(原作 江戸川乱歩「芋虫」/2017年上演)
「堕ちて今、君を想ふ。」舞台写真(原作 江戸川乱歩「芋虫」/2017年上演)

 
その9PROJECTが、2年ぶりのオリジナル作品を上演する。
今作の題材に選ばれたのは、アルベール・カミュが1942年に刊行し、日本でもベストセラーとなった小説「異邦人」。青年ムルソーが殺人を犯し、裁かれ、処刑に向かうまでの生き様を通して、人間社会に存在する不条理について描いた作品だ。

「異邦人」は、つかこうへいも強く影響を受けたと思われ、「熱海殺人事件」など数々の作品にそのモチーフが出てきている。今作では、この「異邦人」の哲学を、現代を生きる人々への希望の物語へと昇華する。

脚本・演出を担当するのは、「あずみ」「神州天馬侠」「女信長」「大江戸緋鳥808」など、数々の大舞台の脚本を執筆し、小説の舞台化の経験も豊富な渡辺和徳。つかこうへいが影響を受けたフランス文学の傑作に、つかこうへいに師事した作家が挑む。

 

STORY

 ある浜辺で、一件の殺人事件が起こった。
 殺されたのは、外国人の男。撃ち込まれた銃弾は5発。犯人は悔恨の情も見せず、男を殺した理由について、ただこう語った。

「太陽が眩しかったから」

 陪審員は、ためらうことなく死刑を宣告した。

 処刑を間近に控えた夜、牢を訪れた神父は犯人に懺悔を勧める。最期の時に、犯人に寄り添おうとする神父をあざ笑いながら、犯人は自らの人生を語り始める。

 “彼”はなぜ男を殺したのか。
 なぜ“彼”は死刑にならねばならなかったのか。

 全ての救いを拒絶して、犯人は処刑台へと向かっていく…。

 あの眩しい太陽の下で、私は新しい“人生”を歩く。

 

渡辺和徳(作・演出)

「熱海殺人事件」の初演版をやった時、アルベール・カミュの「異邦人」との類似性に気がついた。そして、自分が「異邦人」をベースに舞台を作るなら、どんな作品になるだろうかと考えた。

世間に認められなければ、犯人は犯人になれない。これは「熱海殺人事件」で繰り返し提示されるテーマです。現代社会においても“世間の望む姿”から外れた者たちが、激しく糾弾され、排除されるのはありふれた光景ではないでしょうか。

自ら選んだ人生を生きる。これは言うほど容易いことではなく、自由とは常に排除と隣り合わせにあります。“今”という世界を生き抜くために、歩むべき道は何か…。この作品を通じて考えてみたいと思っています。

 
本作は9月12日(木)から東京・キーノート・シアターで上演される。
チケットの一般発売は7月20日(土)から。
詳細は公式サイトで。

 
(文:エントレ編集部)

 

公演情報

9PROJECT「9PROJECT vol.10「異ノ邦ノ人へ」」

【作・演出】渡辺和徳
【出演】高野愛・相良長仁(北区AKT STAGE)・中村猿人(劇想からまわりえっちゃん)・白神さき(タンバリンアーティスツ)・農坂夢香

2019年9月12日(木)~9月16日(月祝)/東京・キーノート・シアター

公式サイト
9PROJECT vol.10「異ノ邦ノ人へ」

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