2019.7.8 

STAR☆JACKSが代表作『桜舞う夜、君想ふ』と新作『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』を二部作同時上演!7月18日から大阪・ABCホールで上演



STAR☆JACKS act#013『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』『桜舞う夜、君想ふ』
Illustration by FOORIDER
 

STAR☆JACKSによる舞台「act#013『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』『桜舞う夜、君想ふ』」が7月18日(木)から大阪・ABCホールで上演される。

 
STAR☆JACKSは、2007年の旗揚げ以来、「古き良き文化を大切にし、かつ時代の感覚を取り込んだ極上のエンターテイメント」をテーマにエンターテインメント時代劇を届けてきた、関西小劇場でも異色の劇団だ。

2016年、『桜舞う夜、君想ふ』にて第28回池袋演劇祭にて大賞を受賞。2018年『君が為~恋風は楊梅の薫り~』では東京・大阪合計27ステージのロングラン公演を行った。その際の計7チーム、キャストが役を入れ替えながら上演する<スライドキャストシステム>は好評につきリピーターが続出する人気となった。
 

そして今回は、劇団代表作のひとつ『桜舞う夜、君想ふ』(以下、『桜~』)と、新作『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』(以下、『蝶~』)の二本立てで上演する。

『桜~』では、過去五度の上演に際して、主宰・ドヰタイジが務めてきた主演の森の石松役を劇団最年少・寺井竜哉に継承し、同作の新たな魅力を模索・提示する。
一方、『蝶~』は以前より天道満彦(ドヰタイジの作家名)が温めてきた清水の次郎長の物語。
『桜~』の主人公・石松の親分である清水の次郎長を主人公に据えて『桜~』の前日譚を描くことで、より深みのある二部作にと意気込んでいる。


Youtubeで観る

 

STORY

『桜舞う夜、君想ふ』

明治30年冬。雪深い田舎の村に住む老人の下を、帝都新聞の記者が訪ねてくる。
理由は、幕末期に名を馳せた清水一家の侠客の一人、森の石松の死の真相について。
初めのうちは、身に覚えのない話だと首を横に振る老人だったが、
記者が連れてきた女性の顔を見ると観念し、閉ざしたはずの記憶の扉を開き始める。

それは、講談や講釈で後世に残る我々の知っている物語とは大きく違っていた…。

義理に厚くて情けに脆い、清水港の名物侠・森の石松を巡る「恋と友情と裏切り」のS☆Jヌーベルバーグ。

過去四度ドヰタイジが務めた主人公・森の石松役をメンバー最年少・寺井竜哉が継承し、
新元号になって初の公演で新たな『桜舞う夜、君想ふ』を紡ぎ出す!!

 
『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』

天保十二年。世の中は未曾有の大飢饉に襲われている。
そんな中、世の中の動きなど何処吹く風、長五郎は弟分の漁師・松五郎と共に、博打に明け暮れている。
いつも丁にしか賭けない長五郎は、手持ちの金が無くなり店の米一俵を賭けようとした時、百姓の仙右衛門が割り込んでくる。
年貢の取立ての実情をようやく知った長五郎は、蔵の米全てを飢えた百姓達に与えるが
「無宿者に米与えるべからず」のお達しに反したと役人に取り押さえられる。
十日後、釈放された長五郎は、正攻法では困っている者達を助けられないのなら、無宿者(ヤクザ)となって清水に米を届けてやる覚悟を決める。
その長五郎に対し、実父・雲不見三右衛門(くもみずのさんえもん)はたった一つ条件を出す。

「日陰を歩くヤクザになるな」

その頃、東海道を伝い百姓達に米を分け与えた渡世人・長五郎親分の噂を聞きつけた子分志願の者達八名を迎え入れ、総勢九名となった長五郎一家ははたして、見事清水へ米を届ける事ができるのか。

過去五度上演されてきたSTAR☆JACKSの代表作『桜舞う夜、君想ふ』の序章となる『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』の本当の意味とは…。

 

ドヰタイジ(天道満彦)(STAR☆JACKS主宰・脚本・演出)

12年前の6月1日に産声を上げた我々STAR☆JACKSの、正に第一子となった『桜舞う夜、君想ふ』は本公演として四度の上演、イベントでショートバージョンとして一度の上演、大阪・東京で累計37ステージを果たした作品である。
それだけでも思い入れの深い作品だという事が分かってもらえると思うが、今回はまた違った意味で思い入れの深い作品となるだろう。
再演の度に改訂を加えフルモデルチェンジしたこの作品だが、その全てで主演の森の石松を私が、旅の途中で知り合い意気投合する小松村の七五郎を浜口望海が演じてきた。
それを、である。
今回の主演・森の石松役を劇団最年少の寺井竜哉へとバトンタッチする。
総じて座組の年齢層もグンと下げ、リフレッシュする。

12年という歳月で培ったモノ、失ったモノ、まだ手にしていないモノ…。

培ったモノは大いに披露し、失ったモノは追わず、手にする為に足掻く。
きっと今回の『桜舞う夜、君想ふ』はそんな我武者羅な作品として生まれ変わるだろう。

また、同時上演する『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』は、私が舞台のキャリアをスタートした師匠の劇団時代に演じさせて頂いた清水の次郎長という大役を、15年振りに、今の自分が書ける精一杯の力を出して執筆した。
脚本も演出も演者としても、集大成のつもりだ。

だがこの集大成は、終わりではなく、新たなスタートだ。
今の全力が、数年経って振り返った時に
「え?全力でやってこんな事しか出来なかったの?当時は」
と思う未来を目指して、今日も走り続ける。

 
『桜舞う夜、君想ふ』
photo by Miyo Urushihara

 
また、今公演以降、STAR☆JACKSは少なくとも2020年いっぱいは本公演を開催しないことが先日発表された。劇団員個々が外部に出て幅を広げるための【武者修行期間】と位置付けているとのこと。

 
本作は7月18日(木)から大阪・ABCホールで上演される。
詳細は公式サイトで。

 
(文:エントレ編集部)

 

公演情報

STAR☆JACKS「act#013『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』『桜舞う夜、君想ふ』」

【作】天道満彦
【演出】ドヰタイジ
【音楽】ヌビア

【出演】ドヰタイジ(STAR☆JACKS)、浜口望海(STAR☆JACKS)、奥田卓(STAR☆JACKS)、寺井竜哉(STAR☆JACKS)、下浦貴士(STAR☆JACKS)、犬塚あさな、柳生みゆ 、浅雛拓、亀山貴也、中山貴裕(ゲキバカ)、兵頭祐香、加藤千果、是常祐美(シバイシマイ)、佐々木誠(匿名劇壇)、さいとうひろき(ゲキゲキ/劇団「劇団」)、長橋遼也(リリパットアーミーⅡ)、宮本弘佑、塚本凌生、畠山薫(Cheeky☆Queens)、三原悠里(Cheeky☆Queens)、赤松英実(Cheeky☆Queens)、愛雪、宇佐美みお(劇団ウンウンウニウム)、潮凌我(劇団ひまわり)、木村勇太(劇団赤えんぴつ)、小薮大祐(劇団ひまわり)、白川優弥(MIST)、Chee、寺下真生(劇団ひまわり)、鍋海光(ステージタイガー)、橋本乃哉、ハラマサ(朝劇/トムハウス)、福永樹、松田翔、横濱康平、関秀人

2019年7月18日(木)~7月21日(日)/大阪・ABCホール

公式サイト
act#013『蝶ヨ舞ヱ、躑躅咲ク春ニ』『桜舞う夜、君想ふ』

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