2019.6.26  14

原爆投下の前日を長崎で生きた人々を描いた物語 青年座『明日-一九四五年八月八日・長崎』7月10日から芸劇イーストで上演


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青年座『明日』
青年座『明日-一九四五年八月八日・長崎』
 

原爆投下の前日を長崎で生きた人々を描いた物語 青年座『明日-一九四五年八月八日・長崎』が7月10日から東京芸術劇場シアターイーストで上演される。

 
本作は1989年8月、青年座劇場で初演。鈴木完一郎が演出を手掛けた作品で、再演の声が座内から何度となく上がったが、2009年に鈴木完一郎が亡くなったことから、なかなか実現に至っていなかった。

 
『明日』初演時の写真
『明日』初演時の写真

 
鈴木演出あってこその『明日』という思いが座員の中に強かったが、今回は俳優・山本龍二が演出補としてこれを引き継ぎ、7月10日から東京芸術劇場で上演される。

 

演出補・山本龍二 撮影=小林万里
 

 
物語の舞台は長崎に原爆が投下された《1945年8月9日11時2分》の前日。
空襲警報が日々の習慣となっているなか行われる祝言から始まる。

 

STORY

1945年8月8日・長崎。うだるような暑さの中、三浦家では泰一郎、ツイ夫妻の次女ヤエと製鋼所の工員中川庄治の婚礼が行われようとしていた。
空襲警報が日々の習慣の中、人々は若い二人の門出を祝おうと集った。仲人役の助産婦。市電の運転手・水本広と妻満江。刑務所に収監されている堂崎彰男の妻でヤエの叔母ハル。新郎庄治の義父で元コック、今は写真で生計を立てている銅打弥助と後妻みね子。暗い情欲に突き動かされ娼家を彷徨う石原継夫。ヤエと大学付属医院看護婦養成所の同期生福永亜矢。それぞれが事情を抱えながらも生きている。
口之津の病院から娘の身柄引取りを告げられた山口由信と妻キヨも又そうだった。
それでも人々は「明日」を信じて懸命に生きていた。
一方、ヤエの姉ツル子は臨月を迎え、陣痛に耐えながら初めての子の誕生を待っている。8月9日早朝、晴れた朝の空気に赤子の産声が明るく響く。
そして柱時計はコツコツ時を刻み、11時2分に向かって進んでいくのだった。

 

松本昌次(影書房)

いま舞台で生きている人びとは、1945年8月9日午前11時2分の一瞬、“霧のごとく消され”るのである。その“一瞬”を知っている人間として、その“一瞬”に刻々と近づく人々を一観客として舞台で観ることの痛恨の思い。「明日」の舞台で生きている人々を見ながら、これ程彼等一人一人に強い親近感を覚えたことはない。

 
稽古場写真 撮影=小林万里
稽古場より 写真左から田上唯 高松潤  撮影=小林万里

 

本作は7月10日(水)から東京・東京芸術劇場シアターイーストで上演される。
 
※なお、以下の日程の前売り券は既に完売とのこと。
7月11日(木)14:00
7月12日(金)19:00
7月13日(土)14:00
7月14日(日)14:00

詳細は公式サイトで。

 
(文:エントレ編集部)

 

 

公演情報

劇団青年座『明日-一九四五年八月八日・長崎』

【原作】井上光晴
【脚本】小松幹生
【演出】鈴木完一郎
【演出補】山本龍二

【出演】山本与志恵、津田真澄、山賀教弘、五十嵐明、佐野美幸、山﨑秀樹、柳下季里、遠藤好、高松潤、小暮智美、桜木信介、逢笠恵祐、前田聖太、田上唯、田邉稚菜、角田萌果

2019年7月10日(水)~7月17日(水)/東京・東京芸術劇場シアターイースト

公式サイト
劇団青年座『明日-一九四五年八月八日・長崎』

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