カクシンハンのロングラン公演「薔薇戦争」7/25(木)よりシアター風姿花伝で再び上演
デザイン:齊藤 翔大 (L.LovesR.)
カクシンハンによる舞台「薔薇戦争 WARS OF THE ROSES」が7月25日(木)から東京・シアター風姿花伝で上演される。
カクシンハンは木村龍之介が主宰し、2012年に旗揚げ。都市に散在する既製品をプロップとして用い、俳優の創造力とかけ合わせ、現代と古典のクラッシュ(衝突)によって古典作品が持つ普遍性に新たな角度から光を当て、同時代のエンターテイメントとして、シェイクスピアをアップデートしている。その活動は、「ジャパンタイムス」「中央公論」「ほぼ日」他、様々なメディアの注目を集めている。
作家・演出家の木村龍之介は、東京大学で英米文学を専攻し、シェイクスピアを研究。故・蜷川幸雄の稽古場で演出を学ぶ。自身の活動では、ほぼ日の学校「シェイクスピア講座2018」にて最年少講師を務め、その他「三田文學」への寄稿、戯曲「ハムレットxSHIBUYA」が英国の出版社から英訳出版されるなど幅広く活躍している。
今回は、2016年度にシアター風姿花伝プロミングカンパニーに選出されて以来、2度目の「薔薇戦争」をロングラン上演する。60年間の史実を約7時間に凝縮。ヘンリー六世からリチャード三世へと年表通りに追うもよし、またその逆でも楽しめるとのこと。
ヘンリー六世
偉大な王を突然の病で亡くした国が、新たな治世を迎えるまでの駆け引きと争いの物語。幼いヘンリー六世に明け渡された玉座は、歴史を超えて敵対してきた貴族たちの野心に火をつけ、ついに国は二つに分裂してしまう。親から子へと継がれてきた愛と憎しみを清算する血塗られた五十年。権力をめぐる対立に揺れる国と、そこに生きる人間たちの魂を描いた、シェイクスピア渾身のデビュー作。
リチャード三世
世界を憎悪し、信じるものは己の野心のみ。王位のためには手段を選ばないリチャードは、実の兄を陥れ、殺した敵の妻を口説き、幼な子を惨殺し、利用し尽くした臣下はゴミのように捨て、疾走する。爽快なまでの「悪」を貫く、人類を魅了してやまないシェイクスピアが生み出した稀代のトリックスター。「悪」の先に待ち受けていたものとは・・・
木村龍之介
「おまえの敵を知れ!」とは、暴力的なタタカイではなく、詩的なメタファーです。赤薔薇と白薔薇のシェイクスピア・ヒストリーを通じて、消費文化の“セカイ“から、平家物語の”セカイ”へと潜り込み、現代の戦争の”セカイ“を見ようと思います。シェイクスピアのデビュー作である『ヘンリー六世』と、その続編『リチャード三世』には、面白いがコレデモカというくらいに詰め込まれています。この作品を通じて、楽しく、馬鹿馬鹿しく、それでいて、そこに漂う魂の叙情を、ウツクシク描いてみたい!すべての感覚が打ち震えるような瞬間を、僕は、今、欲しています。
本作は7月25日(木)から東京・シアター風姿花伝で上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
カクシンハン「薔薇戦争 WARS OF THE ROSES」
【作】シェイクスピア
【翻訳】松岡和子
【演出】木村龍之介
【出演】河内 大和、真以美、岩崎 MARK 雄大(以上、カクシンハン)、宮本裕子(アクソン エンタテインメント)、鈴木彰紀(さいたまネクスト・シアター)、小田伸泰(俳優座)、野村龍一(天才劇団バカバッカ)、大塚航二朗(無名塾)、別所 晋(無名塾)、阿部卓也、長内映里香(avenir)、室岡佑哉(仕事)、名村 辰(FATHER’S CORPORATION),佐々木雄太郎、近藤修大、山田荘一朗、ユージ・レルレ・カワグチ(#stdrums), and more
2019年7月25日(木)~8月12日(月)/東京・シアター風姿花伝
公式サイト
薔薇戦争 WARS OF THE ROSES
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