ほぼ十代のカンパニーが超有名作に挑む! 演劇ユニットスターチス「ハムレット」3月22日から山王ヒルズホールで上演
演劇ユニットスターチス「ハムレット」
演劇ユニットスターチスによる舞台「ハムレット」が3月22日(金)から東京・山王ヒルズホールで上演される。
デンマーク王が急死し、王の弟クローディアスが王妃と結婚して王の座に就く。悲しみに沈む王子ハムレットはある日、父の亡霊と会い、その死がクローディアスによる毒殺だと知る。ハムレットは狂気を装い、復讐を誓うのだった…。シェイクスピア四大悲劇、最大の問題作。
主宰の田村光が「ほぼ十代で演劇創作をする想い」を、演出の吉田和詩が「作品への想い」を語ったコメントが到着した。
-ほぼ十代で演劇創作をする演劇ユニットスターチスを立ち上げた経緯をお聞かせください。
田村「《ほぼ十代》でというより、これからの演劇界を担っていく《超若手》で演劇作品を作りたいという想いが強くあり、この公演を企画致しました。
もちろん、私自身19歳という超が付くほどの若手なのですが(笑)
去年の3月役者仲間の浅見和哉、吉田和詩3人(現在全員19歳)で演劇を上演をしたいと思い立ち、演劇ユニットスターチスを立ち上げ、日本芸術専門学校様のスポンサー協力のもと9月に旗揚げ公演として『100LIFE』作・なるせゆうせい 演出・田村光/浅見和哉を上演、その第2弾として『ハムレット』を上演する事になりました。
なぜ、我々、超若手で上演しようと思ったのか?という事は色々な方々からよく聞かれます。おそらく、この年で劇団等を立ち上げ同じ様に活動している方もいることでしょう。
しかし、この年齢の演劇人ならほとんどの方々が、いつか輝くステージに立ち、名声を得ることを夢見て、日々オーディションやレッスンを受けていることでしょう。
もちろん、私もその一人であることに違いはありません。ですが、私はいつまでも受動態で仕事が来るのを待つよりも、能動的に自分で企画、プロデュースし公演(現場)を作る方が得策であり有意義だと考えたのです。
そんな、演劇の第一世代からの交代で演劇界が目まぐるしく変化を遂げる中、社会に出る年齢となり演劇界で生きていこうとしている。こんな時代で待ちになっていてはもったいない。
自分達で切り開いていこう。そう思い《超若手》で《ほぼ十代》の公演を企画致しました。」
-どんなハムレットにしたいと考えていますか? また、見所をおしえて下さい。
吉田「自分の中に矛盾をかかえていて、傷付いたり傷付けたり、不自由から脱しようとしたり、自分たちの日々のやりきれなさとか、そういう事が、この難解な台詞を解きほぐして、技術や理屈よりもずっと説得力のあるハムレットにしてくれるとおもいます。
見所だらけで、まとまりません。とりあえず観に来て下さい。フライヤーデザインにも使われいる「黒子」は、どこかのシーンに出てきます。」
-演出をする上で、心がけている事は?
吉田「こちらからアンサーを出すことはせず「?」を投げかける、問う事をしたいと考えています。
たとえばアートの世界では、作品が作者の手からコレクター(など)に移ったとき、その作品を育てる責任も買ってもらう事になります。=買った人が、その後の作品の価値を決める。
買った人の家に眠ったままでは意味を成さず、作品をダメにする場合もあるという事です。ギャラリーに預けたり、キュレーターに貸したり。保管の仕方一つとっても、大きく変わってきます。
まさに作品を生かすも殺すもその人次第。シェイクスピアが生み出したハムレットという作品を育て、上演する事でお客さんに託します。舞台はとくにナマモノで、形に残らないからこそ。」
本作は3月22日(金)から東京・山王ヒルズホールで上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
演劇ユニットスターチス「ハムレット」
【作】W・シェイクスピア 翻訳:安西徹雄
【演出】吉田和詩
【Aキャスト】
川端優典 福澤恵美 山川美優 遠藤えりか 田村光 丸山彩果 畑日奈野 矢野美華 吉田龍星 下道塔矢 中川優賀 石垣麟 中根萌 春日杏介
【Bキャスト】
浅見和哉 野村明桜 南奏衣 廣瀬千夏 田村光 春日杏介 おと. 矢野美華 杉渕友香 下道塔矢 細井翔吾 石垣麟 鮫島由李亜 丸山彩果
【ダンサー】杉原更紗
2019年3月22日(金)~3月24日(日)/東京・山王ヒルズホール
公式サイト
ハムレット
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