【アンケート企画の結果】エントレユーザーが選んだ2018年最高の舞台は劇団☆新感線『修羅天魔』に決定

(C)2018『修羅天魔~髑髏城の七人』極/TBS・ヴィレッヂ・劇団☆新感線 【撮影:田中亜紀】
こんにちは。エントレを運営しているヴィレッヂの森脇です。
年末から1月21日(月)まで、エントレでアンケートを取っていた『2018年 最高の舞台』。
投票総数は14589票。以下のような結果になりました!
![]() (C)2018『修羅天魔~髑髏城の七人』極/TBS・ヴィレッヂ・劇団☆新感線 【撮影:田中亜紀】 |
1 4093票
ONWARD presents
劇団☆新感線『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』 Produced by TBS |
![]() 撮影:荒井俊哉 |
2 1937票
音楽劇『道』
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![]() 撮影:岩田えり |
3 907票
舞台『No.9 -不滅の旋律-』
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![]() KAAT神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター『バリーターク』(撮影:細野晋司) |
4 669票
KAAT神奈川芸術劇場×世田谷パブリックシアター
『バリーターク』 |
5 543票 帝国劇場 ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』
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2019年もステキな舞台に出会えますように!
そして、エントレに書いてくれているライターさん達には、2018年のベスト3と、全体的な感想を聞いてみました。(50音順・敬称略)
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1 髑髏城の七人 Season月
2 モーツァルト! 3 日本の歴史 |
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私の人生、いつのまにか、「衣食住観」。という位、舞台観劇は生活の一部になっていました。
観劇した全ての作品を愛しています!
ですが、僭越ながら、頭を抱えて3作品、選ばせていただきました。
まずは、劇団☆新感線「髑髏城の七人 Season月」上弦の月と下弦の月、2チーム体制での公演でしたが、特にどちらかを選ぶなんて無理!!2つ揃ってこその、「Season月」。
皆、まとめていとおしい!初舞台&初主演の福士蒼汰さん率いる若々しくて、フレッシュな上弦の月。声優の宮野真守さんをはじめ、2.5次元ミュージカルで活躍する俳優さん達が、新感線の舞台に新しい風を吹かせた下弦の月。多くの新たな”挑戦”に心から盛大な拍手をしたいです!
公演期間、約3ヶ月。とっても「いい月」を見上げることが出来ました。豊洲の回転劇場に通いすぎて、他の劇場に行った時に、「あ、回らないんだった。」と思った経験のある方、私だけじゃないはず!(笑)
そして、ミュージカル「モーツァルト!」言わずと知れた、王道ミュージカル。安定、安心、好き!今年は、新キャスト&新演出など新しいことづくめで、今までとは違う緊張感と、よく知っているはずなのに不思議な新鮮味を感じました。
小池修一郎先生が演出される、ゴージャスで重厚感のある作品が本当に大好き!2019年の夏に、こちらも新キャストを迎えて甦るミュージカル「エリザベート」が早くも楽しみです!
最後は、シス・カンパニー公演「日本の歴史」。三谷幸喜さんは、天才だと改めて思いました。(偉そうにすみません)
適度に軽くて、適度に深いテーマ。過去と現代が行き交うストーリー構成の緻密さ、役者さん達の忙しさ(笑)、1度聴いたら耳に残って離れないインパクト大な曲の数々。私は観劇後1週間ほど、「I,N,G,A~、因果♪」と歌っていました。(観た方は歌えます…よね?笑)
とにかく、最初から最後まで三谷ワールドが炸裂で、公演時間約2時間30分があっという間でした!
私にとって舞台・演劇は生きるために必要不可欠な酸素同様の存在。日常の疲れを吹っ飛ばして、『また明日から頑張ろう!』と思わせてくれる、勇気をくれる、心のサプリメント。今年は特に、ジャンル問わず多くの作品に触れることが出来ました。楽しかった!
2019年も、変わらず全力で愛していきたいと思います!楽しむぞ!
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1 夕闇、山を越える/宵闇、街に登る
2 黒蜥蜴 3 『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』 |
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年末に駆け込みで観たJACROW「闇の将軍」シリーズ二本立て『夕闇、山を越える』『宵闇、街に登る』。
とにかく圧巻でした。
題材は田中角栄。
夕闇では料亭政治をモチーフに田中氏が郵政大臣に就任するまでを。
宵闇では、激しい角福戦争などの背景を用いながら田中氏が内閣総理大臣となるまでを。
下北沢の小劇場B1が決して派手なセットがあるわけでもないのに料亭になったり、政治家の事務所になったり。
JACROW 主宰の中村ノブアキ氏の脚本、演出、そしてキャスティングが見事。
リアルタイムで知らないその時代の政治家がその役者にしか思えない。
特に田中角栄を演じた狩野和馬氏。
本当にすごい役者だと思う。一挙手一投足が本当に田中角栄に見えてきた。
【上手い役者さんだなぁ…】と感じるより先に【抜群にいい役者さんだなぁ…】と。
もちろん上手いんだけど(笑)
観劇後に興味本位で見てみた歴代総理の写真…当たり前ですが田中角栄の写真が狩野和馬じゃなかったことに違和感(笑)
噂によると2年後くらいに続きの作品を上演するとかしないとか。これは必見です。
2018年、舞台をあまり観なかった。観なかったというと語弊があるのですが、作品数がやたらと少ない。
反省。猛省。
そんな状況でもコンスタントに観たのはやはり宝塚。
基本的に私は舞台に【非日常】を求めている。
宝塚にはその【非日常】がぎっしり詰め込まれている。
ハッピーな作品でもアンハッピーな作品でも宝塚を観る前は心が踊る。そして観た後は心が満たされる。
だから私は宝塚が好き。
そんな私が観た2017年作品と2018年作品の大きな違い。
小劇場に足を運んだ。
有名な役者も出演していないし、豪華なセットや衣裳があるわけでもない、もちろん盆も回らない。
それでも何故か魅力を感じるのは、役者さんがそこで生きてるからだと思う。
身近な題材が多いからというかともあるだろう。
でも、「役者が役を演じている」というより「役者が役を生きている」と強く感じる。
そんな小劇場での作品がもっともっとたくさんの人に観てもらえるようになって欲しい。
最後に…演劇ではないのですが、年末に嵐のLIVEに参戦してきました。
これぞエンタメ!と思える空間でした。
音、光、映像、全てが会場を魅了。
嵐の5人と会場の55,000人の一体感。
さすが嵐、さすがジャニーズ、と感じざるを得ない三時間でした。
話がそれてしまいましたが…
演劇をもっと気楽に、もっと身近に感じられるように。
演劇人口が増え続けるように。
2019年、頑張って働いて素敵な作品を観続けていきたいと思います。
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1 ミュージカル『ゴースト』
2 新感線☆RS『メタルマクベス』 3 吉岡大輔生誕35周年記念公演『血×血』 |
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2018年に観劇したチケットの半券を並べて手に取ったのがコチラ!
自分は演出家なので、基本的には演出を観て「すげ~~っ!!」「ヤラれたー!!」「勉強させていただきました…」てのがランキングの基準です☆
『ゴースト』は視覚的なトリックでかなり騙されました!レビューもあるので読んでください。
「劇術は爆発だ!」と岡本太郎氏が叫んだように、「演劇は稲妻だ!」と感じさせてくれたのが『マクベス』。泣いて痺れた!
『血×血』は骸骨ストリッパーの看板役者・吉岡大輔の人生を作品にした物語。彼の未来に乾杯!
限られた時間の中で観られる作品はわずか。出逢えなかった名作達、ゴメンよ!2019年も探しに行くから!
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1 黒蜥蜴
2 文豪ストレイドッグス「黒の時代」 3 明後日プロデュース「またここか」 |
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次点で「パタリロ!」、「マタ・ハリ」、ベルリン・シャウビューネ『民衆の敵』この3本を入れておきます。
今年観た舞台は31本・・・ってこれだけしか観てないのか自分!!!という感じなんですが、今年の私的大ニュースは「今まで行っていなかったジャンル・劇団に初観劇」です。2.5次元舞台は食わず嫌いしていたのですが、数年前とは違ってもはや興行コンテンツとしての強さを実感。「パタリロ!」私は中学生からの15年来の読者なのですが同級生で読んでる人なんかほぼいなかったのに客席でクックロビン音頭踊る日がくるとは・・・。また全体として舞台のパイが増えているので小劇場で活躍してきた役者・演出家・脚本家の活動のステージが広がっていて、今はやたらジャンルわけされていますがもっと根本的な「舞台演劇」としての交流がもっとさかんになるといいなと一観劇者目線からは思います。
「文ステ」は私の作品への愛がほとばしり過ぎて、好きすぎると怖くて観に行けなかったけど、観に行って納得させる作品に仕上げてくる作り手の熱意、というのはストリートプレイとも決して変わらないとおもいます。
あとは時代の流れと公演時期がハマった、というのもあると思いますが「Photograph51」「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」のような作品自体は古くても、現代も変わらないジェンダーに対して一石を投じる作品が上演されたことに意味があると思います。でもこういう考えさせられる作品もいいけど、大人計画やコンドルズみたいなもうひたすら笑わせてくる面白いのでパーーーーっと楽しむのもまた舞台の生のコンテンツであることの良さ!
そしてこの作品たちを持ってしてでも1位の「黒蜥蜴」は鉄壁でした。
ゴージャス!見目麗しい!完璧です完璧。前田文子さんの衣装が素晴らしかったのも加えて。
やっぱり舞台っていいですね!月並みな感想ですが、本当にそう思います。
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1 新感線☆RS「メタルマクベス disc3」
2 フリー・コミティッド 3 M&OPlaysプロデュース「ロミオとジュリエット」 |
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2018年2月に佐藤佐吉演劇祭にエントレ賞を出した関係で、観劇のために王子に通い続けた年明けでした。そこで観たKIMYO「ゴスン」も良かったし、年末に三鷹で観た骸スト「猿鬼伝」も楽しかったです。東宝ミュージカルでは「ゴースト」「シークレット・ガーデン」「ファン・ホーム」(たまたまみんなシアタークリエだけど)も素晴らしかったし、KAATの「セールスマンの死」もジーンと来ました。
M&OPlays「ロミオとジュリエット」はティボルトが出てくるたびに笑わせて頂きました。成河さんの一人芝居 フリー・コミティッドは『なんてスゴい俳優さんなんだ!』と改めて衝撃を受けました。メタルマクベスは3つともサイコー!!でした! 2019年も愛する家族のために戦おうと思います。
(文:森脇 孝/エントレ)
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