水谷八重子が浜中文一の演技を賞賛! 新派「犬神家の一族」東京公演が11月14日から新橋演舞場で開幕!
新派130年特別公演「犬神家の一族」囲み取材より
新派特別公演「犬神家の一族」の東京公演が11月14日(水)から新橋演舞場で開幕した。
「犬神家の一族」は横溝正史による長編推理小説。1976年に市川崑監督によって映画化され大ヒットした作品だ。
その後も映画化、テレビドラマ化、舞台化されてきた名作だが、今回は創始130年を迎えた新派が舞台化して上演する。
出演は水谷八重子、波乃久里子、瀬戸摩純、河合雪之丞、浜中文一、春本由香(交互出演)、河合宥季(交互出演)、喜多村緑郎、田口守、佐藤B作などが出演する。
新派130年特別公演「犬神家の一族」囲み取材より 喜多村緑郎
本作の囲み取材で、金田一耕助を演じる喜多村緑郎は「新派130年の今年、1月は山田洋二監督の「家族はつらいよ」からスタートして新作イヤーだったんです。新派は古典がたくさんあるんですが何故か一作もやらなかったんです。その130年の新作のシメがこの『犬神家の一族』です。八重子さんや久里子さんはこの世界観に絶対似合うと思っていたんですが、やっぱりバッチリはまっています!」と作品をアピール。
新派130年特別公演「犬神家の一族」囲み取材より 河合雪之丞
犬神梅子を演じる河合雪之丞は「古典ならわかるんですけど、こういうお芝居で女形で出るというのはないものですから、どうなるかと思いましたが、脚本の齋藤先生が良く書いてくださっているんです。女形の存在感を出せればと思っています。」と意気込んだ。
新派130年特別公演「犬神家の一族」囲み取材より 浜中文一
犬神佐清と青沼静馬の2役を演じる浜中文一は「(囲み取材中に横にいた)久里子さんがちょいちょいささやいてくるんですよね。僕がしゃべろうと思ってたことがしゃべれなくなるんです。そんな感じの新派です!」と場を和ませた。
そんな浜中の芝居について河合雪之丞は「私の役は泣いちゃいけないんだけど、浜中君のせりふで泣いちゃうんですよね。」と賞賛。
また波乃久里子は「毎日入ってくるときに『お母さん!』と言ってくれてうれしくなっちゃうんですよね。本当にかわいいです。目に真実があって素敵なんです。彼のおかげで心が動きます。」とこちらもベタ褒めだった。
新派130年特別公演「犬神家の一族」囲み取材より
また、水谷八重子も「(顔のほとんどが仮面に覆われていて)これっぽっちしか目が見えてないのに、その中でちゃんと二役を演じている。」と浜中の演技を高評価。「もっと出てほしい。新派に入って頂戴。」とまで言われていた。
新派に4作出演している佐藤B作は「考えたら4作も出ているですよね。自分でもびっくりです。」と語り、居心地はいいですかと聞かれ「いやあ、いいですよ!この場で悪いって言えるわけないでしょ!」と会場を沸かせていた。
新派130年特別公演「犬神家の一族」囲み取材より 佐藤B作、喜多村緑郎
最後に喜多村緑郎が「映画や原作よりも面白いものを作ろうという合言葉でやってきました。そういうものが出来たのではないかなと思っていますので、是非劇場までお越し頂けたらと思います!」と観客へのアピールで締めくくっていた。
本作の大阪公演は既に終了。11月14日(水)から東京公演が開幕、11月25日(日)まで新橋演舞場で上演される。
(撮影・文:森脇孝/エントレ)
十一月新派特別公演「犬神家の一族」
【原作】横溝正史
【脚色・演出】齋藤雅文
【出演】
水谷八重子、波乃久里子、瀬戸摩純、河合雪之丞、浜中文一、春本由香(交互出演)・河合宥季(交互出演)、喜多村緑郎、田口守、佐藤B作
2018年11月1日(木)~10日(土)/大阪・大阪松竹座
2018年11月14日(水)~25日(日)/東京・新橋演舞場
公式サイト
十一月新派特別公演「犬神家の一族」
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