【動画1分】アーサー・ミラーの代表作を風間杜夫が名演! 舞台「セールスマンの死」11月3日にKAATで開幕
舞台「セールスマンの死」風間杜夫、片平なぎさ
風間杜夫が出演する舞台「セールスマンの死」が11月3日(土・祝)からKAAT神奈川芸術劇場で開幕した。演出は長塚圭史。
本作はアメリカ現代演劇の旗手 アーサー・ミラーの代表作。老セールス間のウィリー・ローマンの死に至る最後の2日間を描き、1949年、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツァ賞を受賞した作品だ。
日本では1954年、滝沢修が主演した劇団民藝による本作が繰り返し上演されたほか、久米明、仲代達矢、たかお鷹などの名優たちがウィリー・ローマンを演じてきた。
そして、今回のウィリーは風間杜夫が演じるほか、片平なぎさ、山内圭哉、菅原永二、伊達暁、加藤啓、大谷亮介、村田雄浩らが出演する。
演出は長塚圭史が手掛ける。
本作の公開舞台稽古が行われた。動画は冒頭の場面を抜粋したもの。【動画1分】
舞台は1950年代前後のアメリカ。かつて敏腕セールスマンだった主人公ウィリー・ローマンは、60歳を過ぎ、仕事ではかつてのような精彩を欠き、二世の社長にはお荷物扱いされている。
妻のリンダは夫を尊敬し献身的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子達とは過去のある事件により微妙な関係だ。セールスマンこそが夢を叶えるにふさわしい仕事だと信じてきたウィリーが、家族のため、そして自分のために選んだ道は・・・
長塚圭史(演出)プレビュー公演を終えてのコメント
プレビューということで、僕たちも余白を持って、稽古で積み上げてきたものをきちんとお客様の前に出すことができ、良いスタートが切れました。
『セールスマンの死』は、戯曲そのものの魅力を正確に伝えなければならないというのは勿論ですが、この戯曲を相手取り俳優たちがどう輝けるかというのがすごく大切なんだと思います。そういった意味でも、風間さんを始め、頼もしく誇らしく見ることができました。
立体化してみて、改めて優れた戯曲だと思い知らされました。これを体現していくことは俳優たちにとってもただならぬことですが、高い集中力で最後までやっていきたいです。
風間杜夫 プレビュー公演を終えてのコメント
終わった時、やり遂げられた、(役を)生ききったという爽快感がありました。興奮で声が枯れそうになってしまったくらい、ウィリーという男を演じる喜びを感じました。
役者って、「憑依する」とか「降りてくる」という話をよく聞きますが、僕にも楽日までには何かが降りてこないかな、と思っております。
つかこうへいのところから始まり、69歳というこの年まで色々な作品と向き合ってきましたが、これまでの一つ一つの経験や蓄積から生み出せるものがこの役にはあると思います。
そういう意味でも、「セールスマンの死」は一つの節目になる作品だと思います。
片平なぎさ プレビュー公演を終えてのコメント
いつも初日は、緊張でがたがたと震え、ふらついてしまう位なのですが、今回はとてもよい緊張感があり、演じていて心地よく、こんな経験は初めてでした。あがったり、震えたりということもなく、冷静で落ち着いている自分がいました。
きっとお稽古を密にしっかりとやったおかげだと思います。これだけお稽古をやったのだから大丈夫。という思いが自信になっているのだと思います。
これから千秋楽までセリフに慣れていってしまうことなく、この緊張感を最後まで持ち続けていけたらと思います。
舞台「セールスマンの死」山内圭哉、菅原永二
舞台「セールスマンの死」山内圭哉、風間杜夫、菅原永二
本作は11月3日(土)、4日(日)のプレビュー公演が終了。
11月7日(水)から11月18日(日)までKAAT神奈川芸術劇場で上演される。
詳細は公式サイトで。
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
舞台「セールスマンの死」
【作】アーサー・ミラー
【翻訳】徐 賀世子
【演出】長塚圭史
【出演】
風間杜夫 片平なぎさ 山内圭哉 菅原永二
伊達暁 加藤啓 ちすん 加治将樹
菊池明明 川添野愛 青谷優衣
大谷亮介 村田雄浩
2018年11月3日(土)~2018年11月18日(日)/神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
公式サイト
舞台「セールスマンの死」
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