2018.10.29  145

生田斗真×劇団☆新感線! 源義経の新たな伝説を描く いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』2019年3月から大阪・金沢・松本で上演



いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』生田斗真
いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』生田斗真 (c)2019『偽義経冥界歌』
 

劇団☆新感線の新作 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』が2019年3月8日(金)から大阪・金沢・松本で上演される。東京公演は2020年2月に上演予定。

 
劇団☆新感線は、2017年春から豊洲のIHIステージアラウンド東京で『髑髏城の七人』『メタルマクベス』をロングラン上演してきた。11月9日(金)からは新感線☆RS『メタルマクベス』disc3が上演予定だが、早くも次回作『偽義経冥界歌』を上演することが発表された。

主人公の偽義経を演じるのは生田斗真。義経が実際に奥州に匿われていたという史実をベースにしながらも、中島かずき ならではのファンタジーを散りばめたストーリー展開になるという。

主演の生田斗真をはじめ、りょう、中山優馬、藤原さくら、粟根まこと、山内圭哉、早乙女友貴、橋本じゅん(大阪・金沢・松本)、三宅弘城(東京・福岡)、橋本さとし等が出演する。

 

STORY

日の本の国が、源氏と平氏の勢力で二分されていた時代。

<源頼朝(みなもとのよりとも)/粟根まこと>が鎌倉を拠点に力を蓄えていた一方で、国の北方、“みちのく”と呼ばれる奥州はどちらにも属さず独立自治を貫いていた。奥州をまとめていたのは奥華(おうが)一族。その都である奥泉は“黄金の都”と噂されており、また奥華の民は死者を木乃伊(ミイラ)にする風習があるため奥泉のはずれにある洞窟には先祖代々の木乃伊が眠っている。

その地元のものが聖なる場所として崇める洞窟で、ある若侍が暴挙を行った。彼の名は<遮那王牛若(しゃなおううしわか)/早乙女友貴>、頼朝の義理の弟で平氏の追っ手から逃れるために奥華によりかくまわれていたのだ。お目付け役の僧<常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)/山内圭哉>と<奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)/中山優馬>の制止を無視し、挙句の果てに次郎と斬り合いになる。そこに割って入った次郎の兄<奥華玄九郎国衡(おうがのげんくろうくにひら)/生田斗真>だったが、はずみで牛若を死なせてしまう。僧兵に追われ逃げる玄九郎の前に立ちはだかったのが<武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)/橋本じゅん三宅弘城>。玄九郎を錫杖で打ち据えると、奥華の屋敷へ連れていく。

屋敷では奥華の当主<奥華秀衡(おうがのひでひら)/橋本さとし>が待っていた。次郎をかばうためとはいえ頼朝の挙兵直前だったこともあり、牛若を殺したのは大問題だと頭を抱える一同。だが「牛若はそこにいる!」と玄九郎を指さす弁慶。弁慶や海尊ら僧たちが口裏を合わせ、さらに奥華の金塊を軍資金として差し出せば、義兄の頼朝は騙せると踏んだのだ。あまり深く考えず、その提案を受け入れた玄九郎は、ここで元服もし、以降は<源九郎義経(みなもとのくろうよしつね)>を名乗ることとなる。

そうして義経らが頼朝の元に向かっている間、奥泉では先祖代々の木乃伊が並ぶ洞窟内で巫女たちが歌い踊り、酒宴が行われていた。秀衡の妻でありながらも、奥華の巫女長(みこおさ)としては彼と対立する立場でもある<黄泉津(よもつ)の方/りょう>は、義理の息子である義経よりも、実子の次郎のほうが正当な後継ぎであると主張する。

その間も進軍を続けていた義経は、平氏一門との戦いの中で、大陸渡りの歌歌い<静歌(しずか)/藤原さくら>と出会う。彼女が“六絃(ろくしん)”という楽器を奏でながら歌う歌には現世と冥界を繋ぐ不思議な力があった……。

偽りの身分を盾にしつつ、常にポジティブシンキングと機転とで数々の苦難を軽々と乗り越えていく義経。その目に映るのは日の本の天下の光か、はたまた冥界に広がる闇か…?

 

中島かずき(作)

いのうえ歌舞伎の完全新作、ゼロベースからの書き下ろしという意味では『蒼の乱』以来、そして鎌倉時代の物語を書くのはこれが初めてになります。

今回モチーフに使ったのは、奥州藤原三代と源義経との関わりです、この物語では“奥州奥華(おうが)”と書き換えていますが。奥州の人たちは蝦夷の末裔なので、今回は僕が長年書き続けている北関東から東北を舞台にしている作品群、『阿弖流為』『蒼の乱』『髑髏城の七人』『吉原御免状』の間を埋める作品だったりもします。

義経が藤原秀衡を頼って奥州に逃げ込んでいた史実をもとにしていて、加えて義経にはもともと替え玉説もありますからね。生田斗真くんで“偽義経”というところがミソで、考えついた時には「これだ、イケる!」と思いました。基本的にキャラクターは全部あてがきですが、斗真くんにあてがきするのはこれが 初めて。振り切っちゃったほうがそれゆえの悲しさ、健気さが出るはずなので、彼が新感線に対して想ってくれている気持ちに応えたくて、腕によりをかけました。ここまで書いて怒られないか?と思いつつも(笑)、僕なりに斗真くんの良さを活かして書いたつもりです。

 
いのうえひでのり(演出)

今回はまず斗真くんありきで、初めてのいのうえ歌舞伎の主役でと考えた時に、これまではチャラいキャラクターのほうが多かったので、もうちょっと真面目にというかがっつりと時代劇に取り組んでもらおうと思ったんです。彼の場合は芝居の基本をウチの劇団で身につけたようなところがあって、“準劇団員”いわゆる“新感線TRIBE”の中ではメイン役者のひとりでもありますから(笑)。脱ステージアラウンド第1弾の主役としても、とても力強い存在。どちらかというと“受け”の芝居をすることが多いようですが、今回は珍しくその逆、ツッコミまたはボケの芝居を楽しんでもらえることと思います。

そして僕としてはとにかく観客席を回すことを考えなくていいので、そういった意味では久しぶりに通常業務に戻る感覚もありますね。とはいえ、今回の台本もこれまた大変で、ある意味“義経伝説”であり、『リメンバー・ミー』でもあり、主役を張れるくらいの個性派たちがゾロゾロ出てくるので『アベンジャーズ』でもあり(笑)。『偽義経』のはずなのに?と思われるでしょうが、観ればきっと「ああ~、そういうことか!」と納得していただけるのではないかと思います。

 
生田斗真

劇団☆新感線には『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』以来、3年ぶり4回目の参加になります。実は、いのうえ歌舞伎に主演という形で出させていただくのも、中島さんの書き下ろしに出させていただくのも初めてなんです。

源義経の偽物の役どころになりますが、歴史上の人物を描きながらも僕が属するチームのパートは意外と自由にやれそうだとも思っていて。あまり型にハマり過ぎず、舞台上で縦横無尽に飛び回りたいですね。それにしても、基本的に新感線のみなさんとご一緒するときはちょっと頭の弱い キャラクターになることが非常に多くて(笑)。今回もどうやら正義感に溢れた、憎めないおバカちゃん的な役になりそうです。

そしてたっぷりと立ち回りがあり、歌があって、ほんの少しのラブがある、いかにも新感線らしい作品になるんじゃないかと予想します。本格的な時代劇なので着ているものが重かったり暑かったりしますが、お客様にはこちらが苦労すれば苦労する分、楽しんでいただけるはずですからね。今回も大いに苦労をして、大いにヒイヒイ言いながら、がんばりたいと思っています。

 
大阪・金沢・松本公演のチケットの一般発売は2019年1月27日(日)から。
詳細は公式サイトで。

(文:エントレ編集部)

 

 

 

公演情報

2019年劇団☆新感線39(サンキュー)興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつね めいかいにうたう)』

【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり

【出演】
生田斗真/りょう 中山優馬 藤原さくら/粟根まこと 山内圭哉 早乙女友貴/橋本じゅん(大阪・金沢・松本公演) 三宅弘城(東京・福岡公演)/橋本さとし

右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋
山本カナコ(東京・福岡公演) 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
新谷真弓(大阪・金沢・松本公演) 村木 仁 川原正嗣 武田浩二
狩野新之介 鈴木智久 山﨑翔太 渡部又吁 小板奈央美 後藤祐香 齋藤志野 鈴木奈苗
藤家 剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 北川裕貴 紀國谷亮輔 下島一成

 
2019年3月8日(金)~21日(木祝)/大阪・フェスティバルホール
2019年4月2日(火)~7日(日)/金沢・金沢歌劇座
2019年4月18日(木)~21日(日)/松本・まつもと市民芸術館

 
【東京公演】 2020年2月予定 TBS赤坂ACTシアター
【福岡公演】 2020年4月予定 博多座

公式サイト
2019年劇団☆新感線39(サンキュー)興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経(にせよしつね)冥界歌(めいかいにうたう)』

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