MET ライブビューイング「ロメオとジュリエット」宮尾俊太郎トークイベントレポート
宮尾俊太郎 (C)松竹
MET ライブビューイング「ロメオとジュリエット」宮尾俊太郎トークイベントレポート
8月25日、東劇で行われました、METライブビューイングアンコール上映「ロメオとジュリエット」宮尾さんのトークイベントレポートをお届けします。
「ロメオとジュリエット」と言えば、演劇好きにはシェイクスピアの戯曲、バレエファンにも有名演目の一つとしておなじみ。何度も映画化されているものすごくポピュラーな演目ですが、実はオペラにもなっていたんですね!
クラシック音楽やバレエでは、プロコフィエフ作曲のものがよく使われているので馴染みがありましたが、オペラ版は「ファウスト」や「アヴェ・マリア」などを手掛けた19世紀フランスの作曲家・グノーが手掛けたものだそうです。
宮尾俊太郎、朝岡聡 (C)松竹
Kバレエ団のプリンシパルダンサーとしてだけではなくミュージカルなどにも出演している宮尾さん。オペラについては初心者です、とのことですが
「オペラとバレエって、あんまり詳しくない人から見たらなんかまとめちゃう印象がありますが違いなどは?」
という質問に
「バレエはもともとオペラの劇中劇だったので、海外の劇場でオペラ歌手と楽屋一緒になると見下されてるんじゃ……」とまさかの発言が!いやいや、なにを仰いますか、どっちもすごいです!
宮尾俊太郎 (C)松竹
やはりどうしても敷居が高いと思われがちなオペラなどクラシック作品。今度、ご自身もバレエ団の公演でロミオ役を控えている宮尾さんに、「作品でここ好き、気を使うよねというシーンは?」との質問では「バルコニーのシーンと、ラストの自殺のシーン」との答えが。「バレエは台詞がないので、自分の身体とオーケストラで台詞が聴こえてくるように」演じられているそうです。
もちろんこのオペラ版もその2つのシーンは作中のハイライト。ジュリエット役のアンナ・ネトレプコとロメオ役のロベルト・アラーニャの二重奏は聴きどころであり見どころです。
そしてビジュアル面でも「舞台美術がすごく現代的」そして「所謂『オペラ歌手』という見た目ではなくて、すごく動くしそのうちバレエダンサー並みに舞台上で動くオペラ歌手が出て来るのでは?」とびっくりされていた模様。先日ミュージカル作品に出演された体験ももとに出演する人目線でのコメントでした。
宮尾俊太郎、朝岡聡 (C)松竹
出演者といえば、このライブビューイングは幕間のインタビューコーナーも見どころ。インタビュアーもオペラ歌手同士ということで役ではない素の姿を見ることができます。宮尾さんももし所属しているバレエ団の熊川哲也さんがインタビュアーだったら「『最高ですね!』と答えてしまいますね!」だそう。今度はオペラにも挑戦?!と話が盛り上がっていたトークショーでしたが、ぜひ観て観たいです。
トークショーの中で「昔の巨人軍みたい(笑)」というたとえが出てきてしまうメトロポリタン歌劇場。オールスター集めて衣装もセットも演出もこだわりまくっております。ここまで突き詰めてやりすぎじゃない?ではなく「とにかくすごい!いいぞもっとやっちゃえ!」と言う気分に観客もなってしまうのではないでしょうか。
今年の6月までも前シーズンのライブビューイングが行われていましたが、8月4日から行われている今回の上映は「アンコール」。
前回この作品見逃した!というそこのみなさん、ご安心ください!見れます!アンコールですから!
舞台芸術は本来は生のコンテンツ・・・、とはいえ!「生じゃわからない」部分も観られるMETライブビューイング上映。観たことある人も無い人も楽しめる作りになっております!
上映スケジュールは公式サイトで!
(文:藤田侑加)
この記事を書いたのは
東劇アンコール上映2018
◇上映期間◇
2018年8月4日(土)~10月5日(金)/東京・東劇
2018年8月4日(土)~9月28日(金)/兵庫・神戸国際松竹
2018年9月1日(土)~9月28日(金)/大阪・なんばパークスシネマ
公式サイト
東劇アンコール上映2018
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