2018.6.26  43

実在した「原爆乙女」に光を当てたOn7の舞台『その頬、熱線に焼かれ』7月27日から東京・北海道・広島で再演


劇団BDPアカデミー公演 ミュージカル「彼女たち」

On7「その頬、熱線に焼かれ」
On7「その頬、熱線に焼かれ」
 

実在した「原爆乙女」に光を当てたOn7の舞台『その頬、熱線に焼かれ』が、7月27日から東京・北海道・広島で再演される。

 
On7(オンナナ)は、青年座、文学座など新劇の老舗劇団に所属する女優7人が結成した演劇ユニット。
2015年に劇団チョコレートケーキの古川健、日澤雄介とタッグを組んで上演した作品が「その頬、熱線に焼かれ」だ。

広島の原爆での被爆から十年後…ケロイド治療のためにかつての敵国アメリカに渡った実在の「原爆乙女」を題材にした、命の尊さと希望を描いた作品。観客からの再演希望の声に応え、北海道・東京での再演と共に、今回は広島で本作を上演する。

演出は初演時と同じく劇団チョコレートケーキの日澤雄介。On7メンバーの小暮智美、尾身美詞、安藤瞳、渋谷はるか、保亜美、吉田久美に加え、文学座の下池沙知が出演する。

 
On7「その頬、熱線に焼かれ」
On7「その頬、熱線に焼かれ」初演時の舞台写真

 

STORY

『原爆乙女』。それは原爆に一度心を殺された女性たちだ。数千度に及ぶ熱線は彼女たちの柔肌を焼き、消すことのできない ケロイドという悪魔の爪痕をその顔にその体に刻み付けた。
その傷は彼女たちから女性としてのアイデンティティを奪い、微笑みを奪い、当たり前の人との触れ合いを奪った。
被爆から十年後、1955年。乙女たちは海を渡り、かつての敵国 アメリカの地に降り立つ。
最先端の医療でケロイドを治療する為、そして原爆に奪われた自分の人生を取り戻すために。

あの日、8月6日に己の顔を失った女性たちの、苦悩と逡巡と勇気の物語。

 
On7「その頬、熱線に焼かれ」
On7「その頬、熱線に焼かれ」初演時の舞台写真

 

古川 健(作)

1945年8月6日広島、9日長崎。米軍により投下された原子爆弾は一瞬にして街を廃墟に変え、数十万人の非戦闘員である市民の命を奪い去った。かろうじて死を免れた人々も「被爆者」としての過酷な人生を送ることを運命づけられた。

灼熱の熱線は分け隔てなく人々の皮膚を焼いた。この熱線で柔肌を焼かれ、消すことのできないケロイドをその顔や体に負ったのが「原爆乙女」と呼ばれる女性達だ。ケロイドは彼女たちから女性としてのアイデンティティを奪い、微笑みを奪い、当たり前の人との触れ合いを奪った。1955年5月、25人の原爆乙女がケロイド治療の為に渡米する。彼女たちは勇気を振り絞って原爆を投下したアメリカの地に立つ。原爆に奪われた自分の人生を取り戻すために。

『その頬、熱線に焼かれ』は実在する原爆乙女を題材として、投下から70年の時を経て、核が落ちたということの意味を掘り返す物語である。戦争責任とは無縁のうら若き乙女に起こった悲劇と再生を描くことにより、戦争が一市民にとってどれだけ残酷な影響を及ぼすかを描きたい。また、渡米しての治療という当時としては大冒険を切実にやり遂げる女性たちを描くことにより、女性、ひいては人間一人一人のもつ「強さ」というものにも光を当てたい。

 
On7「その頬、熱線に焼かれ」
On7「その頬、熱線に焼かれ」初演時の舞台写真

 
本作は7月27日に亀戸文化センターカメリアホールでプレビュー公演を行った後、7月31日から北海道公演、8月9日から東京公演、8月15日・16日に広島公演が行われる。

詳細はOn7公式サイトで。

(文:エントレ編集部)

 

 

 

公演情報

On7「その頬、熱線に焼かれ」

作:古川健(劇団チョコレートケーキ)演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)
出演:小暮智美、尾身美詞、安藤瞳、渋谷はるか、保亜美、吉田久美(以上On7)、下池沙知

[東京プレビュー公演] 2018年7月27日/亀戸文化センターカメリアホール
[北海道公演] 2018年7月31日~8月7日/函館・札幌・旭川
[東京公演] 2018年8月9日~12日/東京芸術劇場シアターウエスト
[広島公演] 2018年8月15日・16日/JMSアステールプラザ 多目的スタジオ

公式サイト
On7「その頬、熱線に焼かれ」

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On7 公式サイト

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