2018.6.25  12

文学座・稲葉賀恵の新ユニット project navakovが始動 イプセンの『ヘッダ・ガーブレル』を7月5日から原宿VACANTで上演


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project navakov(プロジェクト・ナバコフ)「ヘッダ・ガーブレル」
宣伝写真:田口るり子
 

project navakov(プロジェクト・ナバコフ)による舞台「ヘッダ・ガーブレル」が7月5日(木)から東京都・原宿VACANTで上演される。

 
『project navakov(プロジェクト ナバコフ)』は、文学座の演出家・稲葉賀恵が、様々な俳優・アーティストと多様な表現方法を用いて創作する場として、2018年に活動を開始。

初めての公演となる今夏は、『人形の家』など数々の名作を生み出したノルウェーの劇作家イプセンによる『ヘッダ・ガーブレル』を原宿VACANTで上演する。

 

STORY

「この世の中で、私に向いているのはたった一つのことっきりなの。
――退屈すること、死ぬほどね。」

故ガーブレル将軍の娘ヘッダは、常に退屈である。
自由を愛する彼女は、凡庸な研究者テスマンとの新婚生活に早くも窮屈を感じ、自分を取り巻く人々の充実した生活を軽蔑しながらも強く嫉妬する。

そこへ、テスマンの学友で才気あふれる自堕落な男レェーヴボルクが訪れる。再会をきっかけに急速に絡み合うそれぞれの愛、憎しみ、野心、渇望――。

それぞれの本性が剥き出しになった時、物語は予想外の結末へと向かっていく。はたしてこれは、悲劇なのか?喜劇なのか?

 

稲葉賀恵(文学座所属/演出家)

『ヘッダ・ガーブレル』という作品は日本で比較的多く上演されているイプセン作品のように思います。そしてヘッダという女性はその予測不可能な行動と衝撃的な結末から、「破壊的」「悪女」と評されてきました。

当時はとかくセンセーショナルで理解不能であったかもしれない彼女の行動ですが、果たしてそれは彼女だけの特別な感情なのでしょうか?

彼女は終わらない「退屈」を抱えています。そして、その退屈の正体が自分でも分からず、その反動で出会う相手全てに自分でも手に負えないほどの「欲深さ」を発揮します。そしてそれはヘッダだけではなく、ヘッダを取り巻く登場人物にも当てはまります。彼らは互いに強い愛や、憎しみ、依存や執着で結ばれています。

そして時に相手に対しての愛や憎しみが、恐ろしいほどの強い「欲深さ」でもって、行き過ぎた行動を引き起こします。私はこの作品を一読した時、「こういう私を知っている」と感じました。ヘッダだけでなく、あらゆる登場人物に自分を見つけたのです。そしてこの作品が紛れもなく現代劇であり、ヘッダは特別ではなく、私たちの中に当たり前に存在する人間であることを目の当たりにしました。

この「欲深さ」とは何なのか、自分でもコントロール出来ないほどにむき出しになってしまう、この「承認欲求」とは何なのか。その正体と対面したいというのが月並みですがこの作品を上演したいと強く思ったきっかけです。

今回、初めて自主公演という形で自身の所属劇団の役者と、外部の役者とともに創作をします。稽古場での実験にとても意欲的で、強力な感性を持った方々です。自主公演ですから、結果も大事ですが何より過程を大事にしたいと思っています。稽古場でその時に生まれる役者同士の化学反応をいかに発見し、発展させていけるか、とにかく試し、試し、試し抜こうと思います。

翻訳劇を壁と感じずに、翻訳の飛躍を借りて、いかに今の東京に生きたヘッダたちを出現させるか、いかに「現代劇」として浮かび上がらせることが出来るか、私たちの挑戦をどうぞご期待ください。

 
詳細は公式サイトで。

  
(文:エントレ編集部)

 

 

公演情報

project navakov(プロジェクト・ナバコフ)「ヘッダ・ガーブレル」

【作】ヘンリック・イプセン
【演出】稲葉賀恵

【出演】藤崎あかね 内藤栄一 萩原亮介 長尾純子 金沢映子 多田慶子 斉藤直樹

2018年7月5日(木)~7月8日(日)/東京都・原宿VACANT

公式サイト
ヘッダ・ガーブレル

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