2018.6.5  11

紙芝居が東京裁判、戦争の真実を問う!? 井上ひさし×栗山民也 舞台「夢の裂け目」が新国立劇場で開幕/6月28日まで



舞台「夢の裂け目」段田安則 (奥左から)木場勝己、佐藤誓、吉沢梨絵、高田聖子
舞台「夢の裂け目」段田安則 (奥左から)木場勝己、佐藤誓、吉沢梨絵、高田聖子 撮影:谷古宇正彦
 

井上ひさし作、栗山民也演出の舞台「夢の裂け目」が6月4日から新国立劇場小劇場で開幕した。出演は段田安則、唯月ふうか、高田聖子など。

 
『夢の裂け目』は、2001年、栗山民也が新国立劇場の芸術監督を務めていたころに、井上ひさしの書き下ろしによって初演。2010年に再演し、今回は3度目の再演となる。
風化させてはならない記憶、国家と国民の関係を描き、今新たに「日本人とは」ということを問いかける作品として高い評価を得ている作品だ。

主人公の紙芝居屋・田中天声を演じるのは段田安則。さらに唯月ふうか、保坂知寿、木場勝己、高田聖子、吉沢梨絵、上山竜治、玉置玲央、佐藤 誓が出演する。演出は栗山民也。

本作が6月4日に新国立劇場 小劇場で開幕した。

 

舞台「夢の裂け目」(左から)段田安則、保坂知寿
舞台「夢の裂け目」(左から)段田安則、保坂知寿 撮影:谷古宇正彦

 

STORY

昭和21年6月から7月にかけて、奇跡的に焼け残った街、東京・根津の紙芝居屋の親方、天声こと田中留吉に起こった、滑稽で恐ろしい出来事。ある日突然GHQから東京裁判に検察側の証人として出廷を命じられた天声は、民間検事局勤務の川口ミドリから口述書をとられ震えあがる。家中の者を総動員して「極東国際軍事法廷証人心得」を脚本がわりに予行演習が始まる。そのうち熱が入り、家の中が天声や周囲の人間の〈国民としての戦争犯罪を裁く家庭法廷〉といった様相を呈し始める。そして出廷の日。東条英機らの前で大過なく証言を済ませた天声は、東京裁判の持つ構造に重大なカラクリがあることを発見するのだが……。

 

演出・栗山民也コメント ―開幕によせて―

井上ひさしさんは、いつも多様な笑いを生み出しながら、世の中の動きに対し、素直に怒ることを教えてくれました。
敗戦のあくる年の焼け跡を舞台に、国の責任、個々人の責任を問うこの作品が、まるで2、3日前に書きあがったかのように、今の壊れゆくこの国の姿をくっきりと映し出しています。まさに、私たちが今、向き合うべき「記憶についての劇」でしょう。

 
本作は6月24日(日)まで新国立劇場で上演。その後、6月27日・28日に兵庫で上演される。
詳細は公式サイトで。

 
(文:エントレ編集部)

 

 

 

公演情報

舞台「夢の裂け目」

【作】井上ひさし
【演出】栗山民也
【音楽】クルト・ヴァイル 宇野誠一郎
【音楽監督】久米大作

【出演】
段田安則 唯月ふうか 保坂知寿 木場勝己
高田聖子 吉沢梨絵 上山竜治 玉置玲央 佐藤 誓

2018年6月4日(月)~24日(日)/東京・新国立劇場 小劇場
2018年6月27日(水)・28日(木)/兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

公式サイト
舞台「夢の裂け目」

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