千歳烏山から始まる小さくて壮大なファンタジー作品! くちびるの会『逃げぬれて、夜』4月19日 せんがわ劇場で開幕!
くちびるの会「逃げぬれて、夜」橘花梨、佐藤修作 写真撮影:林 亮太
山本タカが作・演出を手掛ける くちびるの会の新作本公演『逃げぬれて、夜』が4月19日からせんがわ劇場で開幕した。23日(月)まで上演される。
くちびるの会は劇作家・演出家 山本タカによるプロデュースユニット。「こどもの目で見る、おとなの絵本」を合言葉に、ファンタジー作品を創作している。
2017年のクォータースターコンテストではこちらの演劇動画作品「ポスト、夢みる」で参加し、げきぴあ賞を受賞。
2017年7月に開催された「第8回せんがわ劇場演劇コンクール」で上演した『プールサイドの砂とうた』が【オーディエンス賞】を受賞した。今回は、その副賞としての劇場使用の権利を利用しての新作本公演だ。
くちびるの会「逃げぬれて、夜」橘花梨、薄平広樹、鈴真紀史、吉岡瞳 写真撮影:林 亮太
幸子(橘花梨)は、スーパーのパートで働きながら、鬱屈した日々を送っている。スーパーでの人間関係で悩み、絵本を書いていた過去の自分と、現在の自分の状況に戸惑い、「しあわせですか?」とやってくる何かの勧誘のおばちゃんの言葉に、はっきりと答えられずにまた落ち込む。
くちびるの会「逃げぬれて、夜」橘花梨、鈴真紀史 写真撮影:林 亮太
「これでいいのか?」「こんな状況はホントの自分じゃない」と悩む若者たちの姿が、時々笑いを交えながら描かれているわけだが、物語序盤で、そんな状況を一気に変えてしまう出来事が起こるのだ。
ワクワクする疾走感。芝居のリズムが加速していくのを感じた。
くちびるの会「逃げぬれて、夜」橘花梨、佐藤修作 写真撮影:林 亮太
くちびるの会「逃げぬれて、夜」堀晃大、森将和、佐藤修作 写真撮影:林 亮太
くちびるの会は、せりふが面白い。大半は普通の会話劇なのだが、ところどころ「小説の中の表現」のようなせりふが登場してはっとさせられた。普通の男女なんだけど、気持ちが高ぶってくると とても劇的なせりふを言い出すところは、なんとなくNODA・MAPの独白部分のような感じもした。
くちびるの会「逃げぬれて、夜」橘花梨、吉岡瞳 写真撮影:林 亮太
くちびるの会「逃げぬれて、夜」橘花梨、薄平広樹 写真撮影:林 亮太
本作は4月23日(月)までせんがわ劇場で上演される。
詳細は公式サイトで。
(文:森脇孝/エントレ)
くちびるの会 第5弾『逃げぬれて、夜』
【作・演出】山本タカ
【出演】橘花梨、佐藤修作、薄平広樹、堀晃大、森将和、吉岡瞳、鈴真紀史
2018年4月19日(木)~4月23日(月)/調布市せんがわ劇場
公式サイト
くちびるの会 第5弾『逃げぬれて、夜』
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