日常の普遍をあぶり出す。スペースノットブランク新作「緑のカラー」が2月8日より下北沢で上演
小野彩加と中澤陽によるスペースノットブランクの新作「緑のカラー」が2月8日より下北沢・小劇場楽園にて上演される。
スペースノットブランクは小野彩加と中澤陽が舞台作品を制作する組織として2012年に設立。舞台芸術の既成概念に捉われず新しい表現思考や制作手法を取り入れながら舞台芸術の在り方と価値を探求している。2017年に上演した『Love Dialogue Now』は、第8回せんがわ劇場演劇コンクールにてグランプリを受賞した。
スペースノットブランク 小野彩加と中澤陽 photo DanÅke Carlsson
今回上演される新作「緑のカラー」は、「下北沢の演劇シーンに新たな波をおこす団体を発掘する/育てる」「劇場公演のあり方を再発見する」という命題のもと行われる「下北ウェーブ2018」に選出。
本作では日常に存在する普遍の現実と想像の現実味を交錯させ、そこに登場する異なる価値観を持った人物たちの対立や連帯を描く。
出演には、小野彩加の他に、これまでスペースノットブランクに出演経験のある古賀友樹、佐々木美奈のほか、初めての出演となる荒木知佳、新たにワークショップオーディションから選ばれた石田ミヲ、黒木龍世、鈴木望生が出演する。
演出は、ファビアン・プリオヴィル ダンスカンパニー「THE SOMA PROJECT」や、ゆうめい「フェス」「〆」などでジャンルを問わずパフォーマーとして出演し、これまでスペースノットブランクの作品すべての演出を務める中澤陽が手掛ける。
本作品には、それぞれが固有の文化資本を持ち、異なる価値観によって生きる人物が複数人登場します。決して同じ目的のために集まることばかりではない人物たちが、それぞれの経験と考えを述べ合いながら作品は展開されます。私たちが想像する社会への「現実味」と対して社会に実在する「現実」を混ぜ合わせ、「戦いと争い」についての私感をそれら複数の価値観を持つ人物たちによって描く舞台作品です。
本作品に登場する環境は、「電車」「道」「劇場」「家」など主に私たちが生活を過ごす中で普遍的な環境がほとんどです。そういった中でも人物たちはそれぞれの考えを小さく主張し、そこには小さな同盟や小さな亀裂が生まれているかもしれません。目に見えていないようで誰の目にも見えている「現実」を、「想像」と「現実」の物語を往来しながら描きます。やがて「想像」でしかなかった遠い「現実」が目の前に現れるかもしれないその日の為に人物たちは行動し続けます。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
第28回下北沢演劇祭参加作品 下北ウェーブ2018選出
スペースノットブランク「緑のカラー」
演出:中澤陽
出演:荒木知佳 石田ミヲ 古賀友樹 黒木龍世 佐々木美奈 鈴木望生 小野彩加
2018年2月8日(木)~2月11日(日)/東京 下北沢・小劇場楽園
公式サイト
スペースノットブランク
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