【動画3分】昭和の鬼刑事VS誘拐犯の息を呑む攻防! 舞台「斜交」近藤芳正、筑波竜一、中島歩、高橋正徳にインタビュー
舞台「斜交」インタビュー 中島歩・高橋正徳・近藤芳正・筑波竜一
水戸芸術館主催公演「斜交」が11月23日から水戸芸術館で上演される。本作の出演者・近藤芳正、筑波竜一、中島歩と、演出の高橋正徳にインタビュー取材した。
本作は昭和38年に実際に起こった誘拐事件「吉展ちゃん事件」をモチーフに、劇団チョコレートケーキの古川健が書き下ろした新作舞台。
捜査一課の生え抜き刑事・「落としの八兵衛」の異名を持つ平塚八兵衛をモデルにした刑事と、誘拐犯人との取調室での攻防を描いた作品だ。
ベテラン刑事・三塚九兵衛を演じるのは近藤芳正。誘拐犯は筑波竜一、若手刑事を中島歩が演じるほか、福士惠二 五味多恵子 渋谷はるかが出演する。演出は文学座の高橋正徳が手掛ける。
昭和の名刑事・三塚九兵衛と
ある誘拐事件の容疑者との息詰まるような攻防。
そして、そのすべてを見届けようとする若い刑事。
昭和40年、取調室、最後の10日間。
東京オリンピックの輝かしい波に乗れなかった男
の心の闇を見つめる刑事は、
時代の光と影のクロスロードに立ち尽くす・・・。
果たしてどんなお芝居になるのか?
聞きなれない「斜交(しゃっこう)」という言葉は何を表すのか?
本作の稽古場で、近藤芳正、筑波竜一、中島歩と演出の高橋正徳にインタビュー取材し、本作の魅力について聞いた。動画は鬼気迫る取調室でのお芝居と、インタビュー部分をまとめたもの。【動画3分】
高橋「『吉展ちゃん事件』という身代金誘拐事件がありまして、それをモチーフに劇団チョコレートケーキの作家である古川健さんに新たな物語として「斜交」という作品を書いてもらいました。」
近藤「取り調べの10日間、刑事と容疑者のやり取りと、そこに絡む人間たちの物語なんです。例えば、(筑波さんは)うだつの上がらない犯人なんですけど(笑)、犯人のお母さんが出てきたり、恋人が出てきたりする。また(中島さんは)若手新人刑事、期待のホープなんだけど、僕が演じるベテラン刑事との対立があったりと非常にわかりやすい脚本です。」
近藤「ベテランと若手だったり、犯人と刑事だったり、時代なり人間なりが斜めに交差する、だから「斜交」なんですよ・・・、うまく説明できたな!」
一同「(笑)」
筑波「(近藤さんが)すごい恐い時があるんですよね。怒られるとホントに怒られてるようにへこんじゃって、思わず『僕がやりました』って言いそうになっちゃうんですけど・・・。」
高橋「一日目や二日目でね。」
近藤「はははは!」
中島「昔ながらの取り調べを九兵衛さんがやってて、そこに「これどうなの?」っていう現代的な目線を持っているのが僕の役なので、お客さんをしっかり引っ張って・・・」
高橋「お客さんを引っ張ってくれるの?」
中島「いや・・・、つないでいかなきゃなって・・・。違います?」
近藤「昨日、餃子屋で話したことそのままだな(笑)」
一同「(笑)」
高橋「史実って、今時インターネットで調べちゃえばいいんだけど、やっぱりそこには演劇である以上、舞台上に人間がいて、そこにある人間の温かみを感じられると思うんです。劇構造もかなり面白い仕掛けになっているので、そのあたりも含めて楽しんで頂けたらと思っています。」
舞台「斜交」中島歩・高橋正徳・近藤芳正・筑波竜一
本作は11月23日(木・祝)から水戸芸術館で上演。
その後、東京・草月ホールで12月8日(金)から上演される。
緊張感あふれる昭和の取調室を目撃してみては?
(撮影・編集・文:森脇孝/エントレ)
舞台「斜交」
【作】古川健
【演出】高橋正徳
【出演】
近藤芳正 筑波竜一 福士惠二 五味多恵子 渋谷はるか / 中島歩
2017年11月23日(木・祝)~26(日)水戸芸術館ACM劇場
2017年12月8日(金)~10日(日)東京 草月ホール
企画制作:水戸芸術館ACM劇場
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
助成:平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業<水戸公演>
公式サイト
舞台「斜交」
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