エントレ｜演劇動画ニュース

突然なんですけど、最近月に一度くらいのペースで祖父に会いに行っています。
僕の祖父は今80歳で、半身不随なのですがとても元気です。会いに行くと必ず動かない方の左半身をマッサージするのだけど、今の生活と介護のこと、昔のこと、母のこと、僕たち孫のこと、これからのこと、とにかくたくさん、自分の記憶を語りかけてくれます。(こんなにおしゃべりだと思わなかった)
だけど、やっぱりもう80歳だし、僕はどうしても祖父の記憶を聞きながら、手のむくみやしわ(歴史？)を感じながら、祖父がいなくなることを想像してしまいます。

その時に自分が、そこにまだ生きている人やものを感じながらそこにない、というかいずれなくなる人や家や街について考えているんだって当たり前のことに気づきました(未来を思い出しているのかも)。
他にもここにうまく書ききれないことを色々思うのだけれど、それを作品にするとしたら、その事実と想像を単に現実と虚構に分けないで、2つを1つの時間に重ねることでその間にあるどっちつかずの未確定な想像、演劇？を現せたら面白いかもなあと思ってつくった、ささやかな演劇です。

構成・演出 東山拓広
出演 手嶋 啓子 松本高士
撮影 松本高士

協力 旧加藤家住宅

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