人間の本質と激しい葛藤を描いた三好十郎「胎内」をCEDARが12月に東京と盛岡で上演

「胎内」公演チラシ デザイン:小島達子
三好十郎の舞台「胎内」がCEDARによって12月15にから盛岡で、12月20日から東京で上演される。
「CEDAR」は舞台演出家・松森望宏と俳優・桧山征翔が立ち上げた演劇ユニット。
2012年6月に英国シェフィールド国際演劇祭(International Student Drama Festival)において「胎内」を上演し、松森望宏は最優秀演出家賞を受賞、北野雄大、円地晶子、今井聡は演技賞を受賞、樋口亜弓は音響賞を受賞した。
今回は、《Aチーム》北野雄大、円地晶子、桧山征翔、《Bチーム》室屋翔平、瀬戸さおり、尾尻征大という組み合わせで、本作をリニューアル上演する。
防空壕跡のなかに閉じ込められた、金と欲にまみれた都会の男と女、そして不気味な元兵士の男の三人。脱出するわずかな望みも薄れてゆくなか、死を予感しながら極限状態に追い込まれる三人が、それぞれに語り出す物語は、そして彼らの結末は……。人間の本質と激しい葛藤を描く三好十郎円熟期の作品で、生と死の意味を問いかける凄まじいドラマをお送りします。
CEDAR Produce vol.1『夜への長い旅路』 桧山征翔・円地晶子 Photo by 星野麻美
今年3月に旗揚げ公演、オニールの『夜への長い旅路』を上演した演劇ユニットCEDARが第2回公演として、三好十郎の『胎内』を上演いたします。
CEDARは人間を見つめ、激しい感情から起こる物語を演出してみたいという動機から、俳優の桧山征翔さんと立ち上げさせていただきました劇団です。世界中にはなかなか上演されない名戯曲が溢れています。いつか私は人間の深淵に迫る作品を上演し続ける集団を作ってみたいと思っていたところ桧山さんとの出会いからその集団の結成が実現しました。
今回は2012年、私が演出し英国シェフィールドで上演した作品『胎内』をダブルキャストで新たに素敵な俳優さんをお迎えしてリニューアル上演いたします。三好十郎の莫大なセリフ量に壮絶な物語ですが、閉じ込められた洞窟の中で「生きる」とはどういうことなのか、存在ということの価値は、後悔と葛藤と逡巡が綴られるさまに生きていく価値を見いだせる作品です。
今回は東京公演の他に、岩手県盛岡市での上演も予定しております。
新たな劇団員として尾尻征大を加え3人のまだまだ小さな集団ですが、いろいろな方とつながり良質な作品を上演していきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
(文:エントレ編集部)
CEDAR Produce vol.2 『胎内』
【作】三好十郎
【演出】松森望宏
【出演】《Aチーム》北野雄大、円地晶子、桧山征翔 / 《Bチーム》室屋翔平、瀬戸さおり、尾尻征大
2017年12月15日~16日 盛岡 風のスタジオ
2017年12月20日~25日 東京 SPACE 梟門
公式サイト
CEDAR Produce vol.2 『胎内』
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