ゲッコーパレードが文化財建築で移動型演劇/『リンドバークたちの飛行』千駄木の島薗家住宅にて10月12日から上演
ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇 vol.1『リンドバークたちの飛行』が10月12日から千駄木にある島薗家住宅にて上演される。
昨年12月に埼玉県蕨市にある旧加藤家住宅で「戯曲の棲む家」vol.5として上演され話題を呼んだ『リンドバークたちの飛行』が、建築の専門家との合同企画「家を渉る劇」シリーズとして再スタートをきる。
文化財建築の「活きていない」状態に心を痛めていた建築史家の本橋仁氏と共に、家全体を使う演劇行為を持ち込むことにより建築を「活きた」状態にできないかという、建築と演劇の出会いの化学反応を試みるという。
演出をするのは初演時と同じ6人の芸術家たちで、それぞれの専門は演劇、現代美術、ピアノ演奏、建築設計、ダンス、大道芸など多岐にわたるのが特徴だ。
大海原さえ誰かにとっては狭く険しい一本道で、家は時として広大だ。
1927年、チャールズ・リンドバーグ(1902-1974)はニューヨーク-パリ間、無着陸の大西洋横断飛行を成功させ世界を驚かせた。飛行時間は、33時間29分にも及んだという。そのわずか2年後、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒト(1898-1956)は、このアメリカ人青年の業績に取材し、ラジオ教育劇として一本の戯曲を書き上げた。そして90年の時を経て、6人の演出家が千駄木の洋館で -まるでリンドバーグを大洋の上空で待ち受けた困難の数々のように- 部屋ごとにシーンを用意して待ち受ける。鑑賞者はリンドバークと共に島薗家住宅に飛び立ち、海を越える大冒険にでかける。
また、この「家を渉る劇」シリーズは『リンドバークたちの飛行』を、今後もたくさんの文化財建築で上演する予定。
(文:エントレ編集部)
ゲッコーパレード出張公演『リンドバークたちの飛行』
ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇 vol.1
舞台『リンドバークたちの飛行』
【作】ベルトルト・ブレヒト
【訳】岩淵達治
【演出】黒田瑞仁、柴田彩芳、本間志穂、渡辺瑞帆(青年団)
市松(砂と水玉)、古賀彰吾(劇団ドクトペッパズ)
【出演】河原舞 崎田ゆかり 林純平
2017年10月12日(木)~17日(火)/千駄木・島薗家住宅
【主催】ゲッコーパレード
【企画】ゲッコーパレード、本橋仁、渡辺瑞帆
【共催】YUMIKA MORI
【後援】蕨市、蕨市教育委員会
【協力】たてもの応援団
【研究助成】日本生活学会・生活学プロジェクト
公式サイト
ゲッコーパレード出張公演『リンドバークたちの飛行』
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