2017.9.4

江守徹・渡辺徹らが別役実の舞台「鼻」に挑む/10月21日からサザンシアターで上演



文学座「鼻」
宣伝美術:太田克己 宣伝写真:宮川舞子
 

文学座の創立80周年記念公演『鼻』(作/別役 実 演出/鵜山 仁)が10月21日(土)から紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演される。

 
別役実が文学座への書下ろした作品は全部で27本。実際の事件をモチーフにした『数字で書かれた物語』や『あの子はだあれ、だれでしょね』、原作に想を得た『ジョバンニの父への旅ー『銀河鉄道の夜」よりー』『天才バカボンのパパなのだ』などがあるが、今回上演される『鼻』もその一つ。
『シラノ・ド・ベルジュラック』のタイトロールを長年にわたって演じてきた三津田健(当時92歳)の為に書き下ろされた戯曲で、1994年、アトリエの会で初演され、好評を博した。

今回は江守徹、渡辺徹らが出演。以外にも別役実作品に出演するのは初めてとのこと。演出は鵜山仁。「声」は初演から引き続き杉村春子が担当する。

 
江守徹、渡辺徹
江守徹、渡辺徹

 

STORY

修道院の経営する老人ばかりの病院の裏庭。
この病院はひそかに長期療養者の総入れ替えを行って経営状態を回復しようと、院長を先頭に頭を絞っている。毎日医者と修道尼たちが「さりげない嫌がらせ」を実践しているのだが、さりげなさすぎて今度の患者にはどうにも通じないのだ。その通じない患者──なぜか将軍と呼ばれている老人が車いすで庭に現れ、庭の木の枝に作り物の「鼻」をぶら下げさせている。病院は早くこのあやしげな老人を追い出し、新しい患者を引き取って儲けたいのだが、本人がほかの病院へ行くと言わないのでほとほと手を焼いている。そこへ老婦人が付き添いの娘とともに転院してくる。老婦人が二階の窓からふと庭を見ると、下には車いすの老人がいた。彼女は娘を呼ぶ。「ロクサーヌ、ロクサーヌ……」 老人の体が、かすかに身じろいだ……。

 

鵜山仁(演出家)

劇中、次々と現れる謎……。この登場人物たちは果たして本当の家族なのか、そうではないのか?彼らが生きているのは実生活なのか、それとも舞台上のフィクションか?こうした疑問から、「病院」という制度が人の生死をあつかう時、何を価値基準にするのかという「社会的なテーマ」に縁どられた「人が生きること」の不条理を浮き彫りにします。
戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』の登場人物であるシラノを暗示する男四をはじめとする八人の登場人物が、それぞれに担っている役割、人生の優先順序は、まるでこの「劇団」の人間関係の基層を暗示しているようです。文学座という「団体」の中で、われわれは一体どういう表現を目指しているのか、そこで優先されるべきは果たして経済なのか、それとも……。そしてまたここでの生活は、ここで演じられる芝居と、一体どんな関係を保っているのか……。それは文学座という演劇集団のみならず、あらゆる組織、制度、人間の集団に共通の課題を孕んでいます。

 
詳細は公式サイトで。

 

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(文:エントレ編集部)

公演情報

文学座創立80周年記念公演『鼻』

【作】別役実 【演出】鵜山仁
【出演】江守徹、渡辺徹、得丸伸二、沢田冬樹、金沢映子、栗田桃子、千田美智子、増岡裕子、(声)杉村春子

2017年10月21日(土)~30日(月)/紀伊国屋サザンシアター TAKASHIMAYA

公式サイト
文学座創立80周年記念公演『鼻』

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