北海道戯曲賞 優秀賞を受賞したmizhen「Sの唄」が8月31日から再演

mizhen「Sの唄」
平成28年度 北海道戯曲賞 優秀賞を受賞したmizhen「Sの唄」が8月31日からshibuya HOMEで上演される。
mizhen(ミズヘン)は、脚本・演出家の藤原佳奈を中心とした演劇創作ユニット。藤原は、2015年福岡市文化芸術振興財団 舞台演出家コンペティションにて観客賞を受賞。『夜明けに、月の手触りを』が、第21回劇作家協会新人戯曲賞最終審査にノミネート。2016年、第5回クォータースターコンテスト(QSC)にて『マルイチ』(出演:佐藤みゆき、橋本拓也)がグランプリを含む4賞を受賞するなど活躍が続いている。
第5回クォータースターコンテスト(QSC5)グランプリ作品「マルイチ」
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そして、今回は平成28年度 北海道戯曲賞で優秀賞を受賞したモノローグ音楽劇「Sの唄」を再演する。
本作は2014 年に佐藤蕗子の一人芝居、オリジナル楽曲の全編生演奏で初演。
主人公・平松凛子が自身のラスト・ライブで観客に語りかけるところから物語は始まる。彼女は親友「S」との出会い、彼女のおかげで音楽を続けることができたこと、今まで生きてこられたこと、でもうまく生きられないということを語っていく。時にことばが唄に変化するのも特徴的だ。
渋谷、路地裏のライブハウス。
酒を片手に、舞台に現れた歌手・平松凜子は、突然、今日が最後のライブになる、と告げた。
「私は今まで、Sの唄を歌ってきました」
語り出した凜子の言葉は、唄にのって加速し、どんどんと観客を想像の渦に巻き込んでいく――
他人からみたらちっぽけなことでも、ああ、死にてえ。なんて思ってしまうことは誰にでもあると思います。
それが度を過ぎると、きっと、ほんとにそう思ってしまう。『S の唄』を書いたのは、自分の、周りの、生きづらさについて考えていたときでした。
志を全うしたり、死んだ方がマシじゃ! と、自ら死を選ぶ話というのは、語られると美しい。
しかし、死を、美しくなんて語ってやるもんか。当時、強くそう思いました。
誰かへの、自分への、励ましだったのかもしれない。無様でも、最後に、死を選ばない話を書きたかった。
そうやって『S の唄』を書いたのは、もう3年も前のこと。このたび「北海道戯曲賞」で優秀賞をいただいたのを機に再演をすることにいたしました。どうぞご期待ください。
一般発売は7月1日から。
詳細は公式サイトで。
(文:エントレ編集部)
mizhen「Sの唄」
【脚本・演出】藤原佳奈(mizhen)
【出演】佐藤蕗子(mizhen)
【音楽】佐藤達郎
2017年8月31日(木)~9月1日(金)/Shibuya HOME
公式サイト
mizhen「Sの唄」
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