2017.5.11

関西発の人気劇団「壱劇屋」とは?/東名阪3都市ツアーで「新しい生活の提案」を念願の再演



壱劇屋「新しい生活の提案」大熊隆太郎・西分綾香
壱劇屋「新しい生活の提案」大熊隆太郎・西分綾香
 

関西発の人気劇団「壱劇屋」の大熊隆太郎、西分綾香にインタビュー取材し、念願の再演「新しい生活の提案」の東名阪3都市ツアーについて聞いた。

 
劇団壱劇屋は大阪と京都の狭間・枚方を拠点に活動する劇団。
パントマイム、ダンス、会話劇、コント、アクションを複雑に融合させる『世にも奇妙なエンターテイメント』を創作している。2016年には大阪・名古屋・東京の3都市ツアーを成功させるなど、今注目の若手劇団だ。

今回の演目は【念願の再演】だという「新しい生活の提案」。本作を引っ提げて5月~6月にかけて大阪・名古屋・東京をツアーする壱劇屋の、主要メンバーの2人(大熊隆太郎・西分綾香)にインタビュー取材した。【動画4分】

 

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劇団壱劇屋とは?

大熊
「高校3年生の時に演劇部で全国大会に行きまして、そのメンバーで旗揚げしたのが壱劇屋です。劇団名はくじで引いて決まりました。他にも劇団筋肉ムキムキとか、劇団桃パック399円とか、恥ずかしい劇団名がある中で壱劇屋というのを引いたんです。今、考えるとホンマに良かった。」

西分
「そこで運命が決まってましたよね。劇団筋肉ムキムキは長くて2年ですよ。絶対にもってない。」

 

どんなお芝居をされてるのでしょうか?

壱劇屋 舞台写真
壱劇屋「シャドウトラフィック」舞台写真

大熊
「世にも奇妙なエンターテインメントと言っています。日常をヘンな風にずらして、増幅させていって、ぐちゃぐちゃにして見せるみたいな。

例えば客席に俳優が座り、舞台上にお客さんに座ってもらって、『始まらないお芝居を待っているお客さん役の俳優』を観るお芝居「6人の悩める観客」というのをやりました。

また、1000席以上ある大ホールのロビーで10人ずつぐらいお客さんを班分けして、劇場を探検しながら演劇をするという「LUMIARE DUNGEON」というのもありました。」

 

劇中で登場するパントマイムも印象的ですね

大熊
「僕がパントマイムを専門的にやっているので、例えばドアを開けるという場合にも無造作にやるのではなく、しっかりドアノブを持って、ガチャっとひねって、開いているのを見せるというのを大切にしています。」

壱劇屋「SQUARE AREA」
壱劇屋「SQUARE AREA」舞台写真

大熊
「『SQUARE AREA』という作品では、部屋に閉じ込められたり、いつの間にか出たりというのがパントマイムを使うことによって掛け算的に面白くできたと思います。

パントマイムの面白さは、普通にはあり得ないことをやっているのに『なんかわかる!』というところ。よりゾッとすることもできるし、魅力的に見せることもできる。パントマイムを駆使することによって、お客さんのそういう感情を助長させることができる。それが壱劇屋の強みだと思います。」

 

「新しい生活の提案」は念願の再演!?

壱劇屋「新しい生活の提案」初演時の舞台写真
壱劇屋「新しい生活の提案」初演時の舞台写真

西分
初演の時、まず台本が上がるのが遅く、段取りをつけるのが遅かったので、最初の通し稽古が初日の朝だったんです。当時、劇場に宿泊ができたので、出演者みんなで泊まり込みで仕込みをしていたんです。やっと全ての段取りがついて『通すぞ』と言ったのが初日前日の深夜。

初めての通しが終わって早朝からダメ出しが始まるんですけど、疲れ過ぎてみんな寝て行ってしまって・・・。大熊さんが『みんな寝てるからやめよう。寝よう。』って言って。数時間後には初日・・・って思いながら寝ました。」

大熊
「だからクオリティが低かったんです。むちゃくちゃ低かったんです。なのに、ふたを開けてみたら、めっちゃ褒められたんです・・・。

すごくもったいない。作品もかわいそうだし、僕らとしても非常に惜しいことをしている代表格なのが、この『新しい生活の提案』なんです。」

 

「新しい生活の提案」どんなお話ですか?

壱劇屋「新しい生活の提案」初演時の舞台写真
壱劇屋「新しい生活の提案」初演時の舞台写真

西分
「主人公はどこにでもいる さえないサラリーマンの男性で、彼がこのチラシを拾うところから始まります。このチラシを頼りに進んで行ったら、とある市役所にたどり着くんです。そこの職員の人たちによって『新しい生活の提案』を受けて、ありとあらゆる部門で生活を変化させていきます。

職業も変わるし、奥さんも変わる。さらに食文化、貨幣価値なんかも変わって、どんどん変な方向に行くんです。」

大熊
「ストーリーを話すと怖い話かと思うかもしれませんが、基本的には笑える話です。笑っていたら最後はエライことになっているという話です。」

西分
「今回は昨年に続き2回目の3都市ツアーで、大阪・名古屋・東京を巡ります!」

大熊
「これまで壱劇屋を観たことが無い方も、是非観に来てください!」

壱劇屋「新しい生活の提案」大熊隆太郎・西分綾香
壱劇屋「新しい生活の提案」大熊隆太郎・西分綾香

 
昨年、王子小劇場にやってきた『SQUARE AREA』を観劇した時、『とても不思議なお芝居を作る人たちなんだ』というのが率直に感じたことだった。パントマイムの技術がしっかりしているからなのか、不可思議な世界観を素直に信じられたからかもしれない。

関西発の注目株のパフォーマンスを大塚・萬劇場まで体験しに行ってみてはいかがだろうか?
 

(文:エントレ編集部)

公演情報

劇団壱劇屋「新しい生活の提案」

【作・演出】大熊隆太郎
【出演】竹村晋太朗、安達綾子、西分綾香、丸山真輝、藤島望、岡村圭輔、小林嵩平、(以上、劇団壱劇屋)、高安智美(劇団SOLA)

2017年5月26日(金)~31日(水)/大阪・HEP HALL
2017年6月3日(土)~4日(日)/愛知・名古屋市千種文化小劇場
2017年6月22日(木)~27日(火)/東京・萬劇場

公式サイト
劇団壱劇屋「新しい生活の提案」

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